Also, rename "Get Started with the rippled API" to work better with the framework and slightly restructure the page to provide more context (in English).
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XRP Ledger APIの使用開始
rippledサーバーに対してコマンドを実行するには、接続先のサーバーをあらかじめ把握しておく必要があります。大多数のサーバーは、外部ネットワークからの直接のAPI要求を受け入れないよう設定されています。
別の方法として、rippledの独自のローカルコピーを運用することもできます。管理用のメソッドのいずれかにアクセスする場合、これは必須です。この場合、サーバーのバインド用として設定したIPアドレスとポートを使用する必要があります(例えば127.0.0.1:54321)。また、管理機能にアクセスするには、構成ファイルで管理用としてマークされているポートおよびIPアドレスから接続しなければなりません。
構成ファイルの例では、ローカルループバックネットワーク上(127.0.0.1)のポート5005でJSON-RPC(HTTP)、ポート6006でWebSocket(WS)の接続をリッスンし、接続されるすべてのクライアントを管理者として扱っています。
WebSocket API
いくつかのメソッドをXRP Ledgerで試すことを予定している場合は、独自のWebSocketコードを記述することなく、Ripple WebSocket APIツールでAPIをすぐに使用できます。後ほど、独自のrippledサーバーへの接続が必要となった時点で、ブラウザーまたはNode.jsで独自のクライアントをビルドすることが可能です。
要求フォーマット
rippledサーバーへのWebSocketを開いた後、以下の属性を使用して、コマンドをJSONオブジェクトとして送信できます。
- コマンド名を最上位の
"command"フィールドに記述します。 - コマンドのすべての関連パラメーターも最上位に記述します。
- 任意の値を指定して
"id"フィールドを記述します(省略可)。この要求への応答では、同一の"id"フィールドを使用します。そうすることで、応答が順不同で到達した場合も、どの要求によってどの応答を得られたのかがわかります。
応答はJSONオブジェクトとして返されます。
公開サーバー
現在、Ripple社は以下の一連の公開WebSocketサーバーを運用しています。
Domain |
ポート | 注記 |
|---|---|---|
s1.ripple.com |
443 | wss://のみ。汎用サーバー |
s2.ripple.com |
443 | wss://のみ。すべての履歴が記録されるサーバー |
これらの公開サーバーは継続的な使用やビジネスでの使用を想定したものではなく、いつでも使用不可となる可能性があります。日常的な使用については、独自のrippledサーバーを自社で運用するか、信頼できる事業者と運用委託契約を締結します。
JSON-RPC
任意のHTTPクライアント(RESTED for FirefoxやPostman for Chromeなど)を使用して、JSON-RPCでrippledサーバーを呼び出すことができます。ほとんどのプログラミング言語には、HTTP要求を組み込むためのライブラリーが用意されています。
要求フォーマット
JSON-RPC要求を作成するには、rippledサーバーがJSON-RPC接続をリッスンしているポートおよびIPアドレス上で、HTTP POST要求をルートパス(/)に送信します。HTTP/1.0またはHTTP/1.1を使用できます。HTTPSを使用する場合は、TLS v1.2を使用してください。セキュリティーの維持を理由として、rippled は SSL v3以前をサポートしていません。
値をapplication/jsonとして、Content-Typeヘッダーを常に記述してください。
複数の要求を作成することを予定している場合は、要求ごとに接続を閉じて再び開くことなく済むよう、キープアライブを使用します。
以下の属性を指定して、要求の本文をJSONオブジェクトとして送信します。
- コマンドを最上位の
"method"フィールドに記述します。 - 最上位の
"params"フィールドを記述します。このフィールドの内容は、コマンドのすべてのパラメーターが指定された1つの入れ子JSONオブジェクトのみを保持している1要素配列です。
応答もJSONオブジェクトになります。
公開サーバー
現在、Ripple社は以下の一連の公開JSON-RPCサーバーを運用しています。
Domain |
ポート | 注記 |
|---|---|---|
s1.ripple.com |
51234 | 汎用サーバー |
s2.ripple.com |
51234 | すべての履歴が記録されるサーバー |
これらの公開サーバーは継続的な使用やビジネスでの使用を想定したものではなく、いつでも使用不可となる可能性があります。日常的な使用については、独自のrippledサーバーを自社で運用するか、信頼できる事業者と運用委託契約を締結します。
コマンドライン
このコマンドラインインターフェイスは、JSON-RPCのものと同一のサービスに接続するため、公開サーバーおよびサーバー構成は同一です。コマンドラインクライアントとして、rippledがローカルインスタンスに接続します。例:
rippled --conf=/etc/rippled.cfg server_info
注記: コマンドラインインターフェイスは、管理の目的でのみ使用されることを想定しています。サポートされるAPIではありません。
要求フォーマット
コマンドラインでは、通常の(先頭にダッシュが付いた)コマンドラインオプションに続けてコマンドを記述した後、一連の限定的なパラメーターを空白文字で区切って記述します。空白文字などの特殊な文字が含まれている可能性があるパラメーター値は、一重引用符で囲みます。
要求の例
WebSocket
{
"id": 2,
"command": "account_info",
"account": "r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59",
"strict": true,
"ledger_index": "validated"
}
JSON-RPC
POST http://s1.ripple.com:51234/
{
"method": "account_info",
"params": [
{
"account": "r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59",
"strict": true,
"ledger_index": "validated"
}
]
}
コマンドライン
rippled account_info r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59 validated true
応答フォーマット
成功した場合の応答の例
WebSocket
{
"id": 2,
"status": "success",
"type": "response",
"result": {
"account_data": {
"Account": "r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59",
"Balance": "27389517749",
"Flags": 0,
"LedgerEntryType": "AccountRoot",
"OwnerCount": 18,
"PreviousTxnID": "B6B410172C0B65575D89E464AF5B99937CC568822929ABF87DA75CBD11911932",
"PreviousTxnLgrSeq": 6592159,
"Sequence": 1400,
"index": "4F83A2CF7E70F77F79A307E6A472BFC2585B806A70833CCD1C26105BAE0D6E05"
},
"ledger_index": 6760970
}
}
JSON-RPC
HTTP Status: 200 OK
{
"result": {
"account_data": {
"Account": "r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59",
"Balance": "27389517749",
"Flags": 0,
"LedgerEntryType": "AccountRoot",
"OwnerCount": 18,
"PreviousTxnID": "B6B410172C0B65575D89E464AF5B99937CC568822929ABF87DA75CBD11911932",
"PreviousTxnLgrSeq": 6592159,
"Sequence": 1400,
"index": "4F83A2CF7E70F77F79A307E6A472BFC2585B806A70833CCD1C26105BAE0D6E05"
},
"ledger_index": 6761012,
"status": "success"
}
}
コマンドライン
{
"result": {
"account_data": {
"Account": "r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59",
"Balance": "27389517749",
"Flags": 0,
"LedgerEntryType": "AccountRoot",
"OwnerCount": 18,
"PreviousTxnID": "B6B410172C0B65575D89E464AF5B99937CC568822929ABF87DA75CBD11911932",
"PreviousTxnLgrSeq": 6592159,
"Sequence": 1400,
"index": "4F83A2CF7E70F77F79A307E6A472BFC2585B806A70833CCD1C26105BAE0D6E05"
},
"ledger_index": 6761012,
"status": "success"
}
}
成功した場合の応答に含まれているフィールドは、以下のとおりです。
Field |
型 | 説明 |
|---|---|---|
id |
(場合により異なる) | (WebSocketのみ)この応答の要求元となった要求で提供されているID。 |
status |
文字列 | (WebSocketのみ)値がsuccessである場合、要求がサーバーによって正常に受信され、理解されたことを示します。 |
result.status |
文字列 | (JSON-RPCおよびコマンドライン)値がsuccessである場合、要求がサーバーによって正常に受信され、理解されたことを示します。 |
type |
文字列 | (WebSocketのみ)値がresponseである場合、コマンドに対する正常な応答であることを示します。非同期の通知では、ledgerClosedやtransactionなど、異なる値が使用されます。 |
result |
オブジェクト | クエリーの結果。内容はコマンドによって異なります。 |
コマンドライン
コマンドラインのメソッドはJSON-RPCと同一のインターフェイスを使用しているため、応答フォーマットはJSON-RPCの応答と同一です。