[JA] update AMM pages

- [JA] Add DisallowIncoming AccountRoot page
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2023-10-05 14:58:28 +09:00
parent 74e7977ff4
commit c02ebc69c7
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@@ -1,7 +1,7 @@
---
html: accountroot.html
parent: ledger-entry-types.html
blurb: あるアカウントの設定、XRP残高、その他のメタデータす。
blurb: あるアカウントの設定、XRP残高、その他のメタデータを表します。
labels:
- アカウント
- XRP
@@ -40,7 +40,7 @@ labels:
|:------------------------------|:---------|:------------------|:------|:------|
| `Account` | 文字列 | AccountID | はい | この[アカウント](accounts.html)を識別するための(クラシック)アドレスです。 |
| `AccountTxnID` | 文字列 | Hash256 | いいえ | このアカウントから直近に送信されたトランザクションの識別ハッシュ。このフィールドは、[`AccountTxnID`トランザクションフィールド](transaction-common-fields.html#accounttxnid)を使うために有効になっていなければなりません。これを有効にするには、[`asfAccountTxnID`フラグを有効にしたAccountSetトランザクション](accountset.html#accountsetのフラグ)を送信してください。 |
| `AMMID` | 文字列 | Hash256 | いいえ | _([AMM amendment][] :not_enabled:が必要。)_ The ledger entry ID of the corresponding AMM ledger entry. Set during account creation; cannot be modified. If present, indicates that this is a special AMM AccountRoot; always omitted on non-AMM accounts. <!-- TODO: translate --> |
| `AMMID` | 文字列 | Hash256 | いいえ | _([AMM amendment][] :not_enabled:が必要です。)_ 対応するAMMレジャーエントリのレジャーエントリID。アカウント作成時に設定します。AMM以外のアカウントでは常に省略されます。 |
| `Balance` | 文字列 | Amount | いいえ | アカウントの現在の[drop単位のXRP残高][XRP、drop単位]で、文字列で表現されます。 |
| `BurnedNFTokens` | 数値 | UInt32 | いいえ | このアカウントで発行された [非代替性トークン](non-fungible-tokens.html) のうち、バーンしたトークンの総数を表します。この数値は常に `MintedNFTokens` と同じかそれ以下となります。 |
| `Domain` | 文字列 | VariableLength | いいえ | このアカウントに関連付けられたドメイン。JSONでは、ドメインのASCII表現を16進数で表現します。[256バイトを超える長さは使用できません](https://github.com/xrplf/rippled/blob/55dc7a252e08a0b02cd5aa39e9b4777af3eafe77/src/ripple/app/tx/impl/SetAccount.h#L34) |
@@ -61,44 +61,57 @@ labels:
| `WalletLocator` | 文字列 | Hash256 | いいえ | ユーザーが設定できる任意の256bit値。 |
| `WalletSize` | 数値 | UInt32 | いいえ | 未使用。(コード上ではこのフィールドをサポートしていますが、設定する方法はありません)。 |
## AMMの特殊なAccountRootオブジェクト
## AMMの特殊なAccountRootエントリ
_([AMM amendment][] :not_enabled:が必要。)_
_([AMM amendment][] :not_enabled:が必要です。)_
<!-- TODO: update translation -->
[自動マーケットメーカー](automated-market-makers.html) (AMM) は、AMMの詳細の一部を追跡するための[AMMオブジェクト][]に加えて、LPトークンを発行しAMMプール内の資産を保持するためにAccountRootオブジェクトを使用します。AMMに関連するAccountRootのアドレスは、AMMが作成される前にユーザーがそのアドレスを特定し資金を提供できないように、ランダム化されています。AMMのAccountRootは、通常のアカウントとは異なり、以下のような設定で作成されます。
[自動マーケットメーカー](automated-market-makers.html)(AMM)は、AMMの詳細の一部を追跡するための[AMMレジャーエントリ](amm.html)に加えて、LPトークンを発行しAMMプール内の資産を保持するためにAccountRootレジャーエントリを使用します。AMMに関連するAccountRootのアドレスは、AMMが作成される前にユーザがそのアドレスを特定し資金を提供できないように、ランダム化されています。AMMのAccountRootは、通常のアカウントとは異なり、以下のような設定で作成されます。
- `lsfDisableMaster` **有効** : トランザクションへ署名する手段はありません。これにより、誰もそのアカウントを直接操作することができず、トランザクションを送信することができなくなります。
- `lsfRequireAuth` **有効** : 事前承認されているアカウントは存在しません。これにより、AMMアカウントに資産を追加する唯一の方法は、[AMMDepositトランザクション][]を使用することであることが保証されます。
- `lsfDefaultRipple` **有効** : ユーザ間でAMMのLPトークンを送信したり、取引したりすることが可能になります。
- `lsfDefaultRipple` **有効** : ユーザ間でAMMのLPトークンを送信したり、取引したりすることが可能になります。
これらの特殊なアカウントは、[準備金要件](reserves.html)の対象外ですが、AMMのプール内の2つの資産のうちの1つであれば、XRPを保有することができます。
さらに、AMMのAccountRootエントリには以下の特別なルールが適用されます。
- このAMM向けの特殊なアカウントは、[準備金要件](reserves.html)の対象外ですが、AMMのプール内の2つの資産のうちの1つであれば、XRPを保有することができます。
- チェック、エスクロー、ペイメントチャネルの宛先にはできません。そのようなエントリを作成するトランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。
- ユーザはAMMのLPトークン以外のためにトラストラインを作成することはできません。そのようなトラストラインを作成するトランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。(AMMはそのプール内のトークンを保持するために2つのトラストラインを持っており、プール内の他の資産がXRPの場合は1つのトラストラインを持っています)。
- [Clawback Amendment][]も有効になっている場合においても、トークンの発行者はAMMから資金を回収することはできません。
LPトークンは他の[トークン](tokens.html)と同様に動作しますが、これらのトークンはAMM関連のトランザクションでも使用することができます。AMMの残高や、AMMに影響を与えたトランザクションの履歴は、通常のアカウントと同じように確認することができます。
## AccountRootのフラグ
このアカウントに対して有効化または無効化できる各種オプションがあります。これらのオプションを変更するには、[AccountSetトランザクション][]を使用します。レジャーではフラグはバイナリ値として表され、これらのバイナリ値はビットOR演算と組み合わせることができます。レジャーでのフラグのビット値は、トランザクションでれらのフラグを有効または無効にするために使用る値とは異なります。レジャーのフラグには、 _lsf_ で始まる名前が付いています。
AccountRootフラグの多くは、[AccountSetトランザクション][]で変更できるオプションに対応しています。ただし、レジャーで使用されるビット値は、トランザクションでれらのフラグを有効または無効にするために使用される値とは異なります。レジャーのフラグ**lsf`** で始まる名前を持ちます。
AccountRootオブジェクトは以下のフラグを指定できます。
AccountRootオブジェクトは`Flags`フィールドに以下のフラグを指定できます。
| フラグ名 | 16進数値 | 10進数値 | 対応する[AccountSetのフラグ](accountset.html#accountsetのフラグ) | 説明 |
|---------------------|--------------|----------|---------------|-------------------------------|
| `lsfDefaultRipple` | `0x00800000` | 8388608 | `asfDefaultRipple` | このアドレスのトラストラインでデフォルトで[rippling](rippling.html)を有効にします。発行アドレスに必要です。他のアドレスでの使用は推奨されません。 |
| `lsfDepositAuth` | `0x01000000` | 16777216 | `asfDepositAuth` | このアカウントは、アカウントが送信するトランザクションと、[事前承認された](depositauth.html#事前承認)アカウントからの資金だけを受領します。([DepositAuth](depositauth.html)有効になっています。) |
| `lsfDisableMaster` | `0x00100000` | 1048576 | `asfDisableMaster` | このアカウントのトランザクションの署名にマスターキーを使用することを禁止します。 |
| `lsfDisallowXRP` | `0x00080000` | 524288 | `asfDisallowXRP` | クライアントアプリケーションはこのアカウントにXRPを送金しないでください。`rippled`により強制されるものではありません。 |
| `lsfGlobalFreeze` | `0x00400000` | 4194304 | `asfGlobalFreeze` | このアドレスが発行するすべての資産が凍結されます。 |
| `lsfNoFreeze` | `0x00200000` | 2097152 | `asfNoFreeze` | このアドレスは、このアドレスに接続しているトラストラインを凍結できません。一度有効にすると、無効にできません。 |
| `lsfPasswordSpent` | `0x00010000` | 65536 | (なし) | このアカウントは無料のSetRegularKeyトランザクションを使用しています。 |
| `lsfRequireAuth` | `0x00040000` | 262144 | `asfRequireAuth` | このアカウントは、他のユーザーがこのアカウントのトークンを保有することを個別に承認する必要があります。 |
| `lsfRequireDestTag` | `0x00020000` | 131072 | `asfRequireDest` | 受信ペイメントには宛先タグの指定が必要です。 |
| フラグ名 | 16進数値 | 10進数値 | 対応する[AccountSetのフラグ](accountset.html#accountsetのフラグ) | 説明 |
|-----------------------------------|--------------|----------|-------------------------------------|-------------------------------|
| `lsfAllowTrustLineClawback` | `0x80000000` | 2147483648 | `asfAllowTrustLineClawback` | このアカウントの[Clawback](clawing-back-tokens.html)を有効にします。 _([Clawback Amendment][]が必要です。)_ |
| `lsfDefaultRipple` | `0x00800000` | 8388608 | `asfDefaultRipple` | このアドレスのトラストラインでデフォルトで[rippling](rippling.html)有効にします。発行アドレスに必要です。他のアドレスでの使用は推奨されません。 |
| `lsfDepositAuth` | `0x01000000` | 16777216 | `asfDepositAuth` | このアカウントは、アカウントが送信するトランザクションと、[事前承認された](depositauth.html#事前承認)アカウントからの資金だけを受領します。([DepositAuth](depositauth.html)が有効になっています。 |
| `lsfDisableMaster` | `0x00100000` | 1048576 | `asfDisableMaster` | このアカウントのトランザクションの署名にマスターキーを使用することを禁止します。 |
| `lsfDisallowIncomingCheck` | `0x08000000` | 134217728 | `asfDisallowIncomingCheck` | このアカウントを宛先とするチェックの作成をブロックします。 _([DisallowIncoming Amendment][]により追加されました。)_ |
| `lsfDisallowIncomingNFTokenOffer` | `0x04000000` | 67108864 | `asfDisallowIncomingNFTokenOffer` | このアカウントを宛先とするNFTokenオファーの作成をブロックします。 _([DisallowIncoming Amendment][]により追加されました。)_ |
| `lsfDisallowIncomingPayChan` | `0x10000000` | 268435456 | `asfDisallowIncomingPayChan` | このアカウントを宛先とするペイメントチャネルの作成をブロックします。 _([DisallowIncoming Amendment][]により追加されました。)_ |
| `lsfDisallowIncomingTrustline` | `0x20000000` | 536870912 | `asfDisallowIncomingTrustline` | このアカウントに対するトラストラインの作成をブロックします。 _([DisallowIncoming Amendment][]により追加されました。)_ |
| `lsfDisallowXRP` | `0x00080000` | 524288 | `asfDisallowXRP` | クライアントアプリケーションはこのアカウントにXRPを送金しないでください。`rippled`により強制されるものではありません。 |
| `lsfGlobalFreeze` | `0x00400000` | 4194304 | `asfGlobalFreeze` | このアドレスが発行するすべての資産が凍結されます。 |
| `lsfNoFreeze` | `0x00200000` | 2097152 | `asfNoFreeze` | このアドレスは、このアドレスに接続しているトラストラインを凍結できません。一度有効にすると、無効にできません。 |
| `lsfPasswordSpent` | `0x00010000` | 65536 | (なし) | このアカウントは無料のSetRegularKeyトランザクションを使用しています。 |
| `lsfRequireAuth` | `0x00040000` | 262144 | `asfRequireAuth` | このアカウントは、他のユーザーがこのアカウントのトークンを保有することを個別に承認する必要があります。 |
| `lsfRequireDestTag` | `0x00020000` | 131072 | `asfRequireDest` | 受信ペイメントには宛先タグの指定が必要です。 |
## {{currentpage.name}}の準備金
AccountRootエントリの[準備金](reserves.html)は、特別なAMM AccountRootの場合を除き、現在の基本準備金である{{target.base_reserve}}です。
このXRPは他人に送ることはできませんが、[トランザクションコスト][]の一部として利用することができます。
## AccountRoot IDのフォーマット
AccountRootオブジェクトのIDは、以下の値がこの順序で連結されている[SHA-512ハーフ][]です。
AccountRootエントリのIDは、以下の値がこの順序で連結されている[SHA-512ハーフ][]です。
* Accountスペースキー`0x0061`
* アカウントのAccountID

View File

@@ -7,11 +7,11 @@ labels:
status: not_enabled
---
# AMM
[[Source]](https://github.com/xrplf/rippled/blob/c1e4bfb08bcc9f187d794a71d653003a6148dc68/src/ripple/protocol/impl/LedgerFormats.cpp#L265-L275 "Source")
[[ソース]](https://github.com/xrplf/rippled/blob/c1e4bfb08bcc9f187d794a71d653003a6148dc68/src/ripple/protocol/impl/LedgerFormats.cpp#L265-L275 "Source")
_([AMM amendment][] :not_enabled:が必要。)_
_([AMM amendment][] :not_enabled:が必要です。)_
`AMM`オブジェクトは、単一の[自動マーケットメーカー](automated-market-makers.html)(AMM)インスタンスを表します。
`AMM`レジャーエントリは、単一の[自動マーケットメーカー](automated-market-makers.html)(AMM)インスタンスを表します。これは常に[特殊な AccountRootエントリ](accountroot.html#ammの特殊なaccountrootエントリ)と対になっています。
## AMM JSONの例
@@ -75,7 +75,7 @@ _([AMM amendment][] :not_enabled:が必要。)_
|:-----------------|:--------------------|:------------------|:----------|--------------|
| `Asset` | オブジェクト | STIssue | はい | このAMMが保有する2つのアセットのうちの1つの定義。JSONでは、`currency``issuer`フィールドを持つオブジェクトになります。 |
| `Asset2` | オブジェクト | STIssue | はい | このAMMが保有するもう一つの資産の定義。JSONでは、`currency``issuer`フィールドを持つオブジェクトになります。 |
| `AMMAccount` | 文字列 | AccountID | はい | このAMMの資産を保有する[特殊なアカウント](accountroot.html#ammの特殊なaccountrootオブジェクト)のアドレス。 |
| `AMMAccount` | 文字列 | AccountID | はい | このAMMの資産を保有する[特殊なアカウント](accountroot.html#ammの特殊なaccountrootエントリ)のアドレス。 |
| `AuctionSlot` | オブジェクト | STObject | いいえ | オークションスロットの現在の所有者の詳細。[オークションスロットオブジェクト](#オークションスロットオブジェクト)形式です。|
| `LPTokenBalance` | [通貨額][] | Amount | はい | AMMインスタンスの流動性供給者トークンの発行残高の合計。このトークンの保有者は、保有量に比例してAMMの取引手数料に投票したり、取引手数料の徴収とともに増えていくAMMの資産の一部とトークンを交換したりすることができます。 |
| `TradingFee` | 数値 | UInt16 | はい | AMMインスタンスに対する取引に課される手数料のパーセンテージを1/100,000の単位で指定します。最大値は1000で、これは1%の手数料となります。 |
@@ -93,19 +93,23 @@ _([AMM amendment][] :not_enabled:が必要。)_
| `Price` | [通貨額][] | Amount | はい | オークションスロットの所有者がこのスロットを落札するために支払った金額LPトークン。 |
| `Expiration` | 文字列 | UInt32 | はい | このスロットの有効期限が切れる[Rippleエポック以降の経過秒数][]で指定した時刻。 |
## {{currentpage.name}}の準備金
`{{currentpage.name}}`エントリは準備金が不要です。
## AMM フラグ
現在、`AMM`オブジェクトに定義されているフラグはありません。
`AMM`エントリに定義されているフラグはありません。
## AMM ID フォーマット
`AMM`オブジェクトのIIは、以下の値[SHA-512Half][]を順に繋げたものです。
`AMM`エントリのIDは、以下の値を順に繋げた[SHA-512Half][]です。
1. `AMM`のスペースキー(`0x0041`)
0. 第1アセットの発行者のAccountID。
0. 第1トークンの160ビットの通貨コード。
0. 第2アセットの発行者のAccountID。
0. 第2トークンの160ビットの通貨コード。
2. 第1アセットの発行者のAccountID。
3. 第1トークンの160ビットの通貨コード。
4. 第2アセットの発行者のAccountID。
5. 第2トークンの160ビットの通貨コード。
XRPの場合、トークン・発行者ともに全て0を使用します。