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2024-09-23 15:13:11 +03:00
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html: crypto-wallets.html
parent: intro-to-xrpl.html
seo:
description: ウォレットは、XRP Ledger上でユーザのXRPを管理するための便利な方法です。
labels:
- ブロックチェーン
---
# 暗号通貨のウォレット
暗号通貨のウォレットは、XRP Ledger上であなたのアカウントと資金を管理する方法を提供します。多くのウォレットがありますが、最終的にはあなたのニーズとXRPを利用する上での快適さによって、適切なウォレットを選ぶことができます。
## カストディアル vs ノンカストディアル ウォレット
ウォレットを選ぶときの大きなポイントは、カストディアルウォレットにするかノンカストディアルウォレットにするかの選択です。
カストディアルウォレットとは、第三者があなたの資金を保持することを意味し、通常はXRP Ledger上で管理するアカウントで保持します。カストディアルウォレットは銀行のように考えることができ、あなたのお金を安全に保管するために他の組織を信頼することになります。多くの中央集権的な取引所はカストディアルウォレットを提供しており、その取引所でアカウントを作成し、そのアプリを使用する場合、厳密にはあなたはレジャー上にアカウントを持っていないことになります。
この種のウォレットは使い勝手がよく、パスワードを忘れても通常リセットしてもらえるため、日々の支払いにはこちらの方が望ましいかもしれません。また、XRP Ledgerのアカウントを持っていない場合、レジャーの準備金はあなたには適用されません。管理人は、あなたがXRP Ledgerで問題に遭遇した場合のバッファーの役割を果たし、あなたが何かをする方法がわからない場合、支援やサポートを提供することがあります。
![カストディアル vs ノンカストディアル ウォレット](/docs/img/introduction15-custodial-non-custodial.png)
[Xaman](https://xaman.app/)のようなノンカストディアルウォレットは、あなたのアカウントの秘密鍵をあなた自身が管理するものです。つまり、アカウントのセキュリティを管理する最終的な責任はあなたにあるのです。
{% admonition type="warning" name="注意" %}もしキーを紛失した場合、あなたはXRP Ledgerのアカウントから切り離されてしまい、回復の方法はありません。{% /admonition %}
ンカストディアルウォレットは、あなたに多くの自由を与えます。あなた自身がXRP Ledgerと直接やりとりしているので、誰にも選択肢を制限されることなく、どんな種類のトランザクションも扱うことができます。レジャーがそれを認めさえすれば、あなたは自由に取引ができるのです。また、ンカストディアルウォレットは、あなたのお金を第三者に預ける必要がないため、自分のコントロールが及ばない市場要因から自身を守ることができます。
カストディアルウォレットとンカストディアルウォレットの両方のユーザは、資金を盗み取ろうとする悪意のあるユーザから身を守る必要があります。カストディアルウォレットでは、アプリやサイトへのログインIDとパスワードを管理する必要があり、ンカストディアルウォレットでは、オンレジャーアカウントへのシークレットキーを管理する必要があります。どちらの場合も、ソフトウェアのアップデートや依存関係を通じて攻撃者が悪意のあるコードをウォレットに読み込ませるサプライチェーン攻撃のような脆弱性から保護するために、ウォレットプロバイダ自身のセキュリティ対策も重要です。一方、カストディアルウォレットは、複数の顧客の資金に即座にアクセスできるため、攻撃者の大きな標的になり得ます。
## ハードウェア vs ソフトウェア ウォレット
また、ウォレットを選ぶ際の決め手として、ハードウェアウォレットとソフトウェアウォレットのどちらを選ぶかという点も重要です。
ハードウェアウォレットは、あなたの秘密鍵を保管する物理的なデバイスです。ハードウェアウォレットを使用する主な利点は、使用していないときにインターネットから切り離して情報を保護できることです。ハードウェアウォレットは、ハッキングが容易なコンピュータやスマートフォンから鍵を完全に隔離することができます。
![ハードウェア vs ソフトウェア ウォレット](/docs/img/introduction16-hardware-software.png)
一方で、ソフトウェアウォレットは、完全にデジタル化されているのが特徴です。そのため、使い勝手が良い反面、安全性に劣りますが、通常、使い勝手を向上させるための追加機能が付いています。最終的に、この2つを選択するのは、あなた自身の使いやすさと、簡単であることがどれだけ重要であるかということになります。
## 自分自身のウォレットを作成する
XRP Ledgerはオープンソースプロジェクトであり、クライアントライブラリやAPIメソッドが公開されています。技術的にはHTTP/WebSocketツールを使ってレジャーとやりとりすることができますが、日常的な使用としては現実的ではありません。独自のウォレットを作成してレジャーとやり取りすることはできますが、このオプションを選択する前に、アカウント、トランザクション、レジャーがどのように連携しているかを正確に理解する必要があります。
次のページ: [トランザクションとリクエスト](transactions-and-requests.md)

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html: introduction.html
parent: docs.html
metadata:
indexPage: true
top_nav_grouping: カテゴリ
---
# 基本
XRP Ledger(XRPL)の主要な機能を簡単に紹介します。これを読んでXRPLのハイレベルな理解を深め、その後、特に興味のある分野についての詳細を読むことができます。XRP Ledgerは、アカウント間のトークンのデジタルトランザクションを永続的に記録するブロックチェーンです。以下のセクションは、その文章で紹介された概念を拡張するものです。
{% child-pages /%}

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html: software-ecosystem.html
parent: introduction.html
seo:
description: どのようなXRP Ledgerソフトウェアがあり、どのように組み合わされているのか、その概要を知ることができます。
labels:
- コアサーバ
---
# ソフトウェアエコシステム
XRP Ledgerは、価値のインターネットを実現するソフトウェアプロジェクトの、深く階層的なエコシステムの本拠地となっています。 XRP Ledgerと相互作用する全てのプロジェクト、ツール、ビジネスをリストアップすることは不可能なので、このページではいくつかのカテゴリを挙げ、このウェブサイトで文書化されているいくつかの中心的なプロジェクトに焦点を当てます。
![XRPLエコシステム](/docs/img/ecosystem-apps-and-services.svg)
## スタックレベル
- [_コアサーバ_](#コアサーバ)は、常にトランザクションを中継し処理するピアツーピアのネットワークであるXRP Ledgerの基盤となるものです。
- [_クライアントライブラリ_](#クライアントライブラリ)は、プログラムコードに直接インポートされるハイレベルなソフトウェアで使用され、XRP Ledgerにアクセスするためのメソッドを含んでいます。
- [_ミドルウェア_](#ミドルウェア)は、XRP Ledgerのデータへの間接アクセスを可能にします。多くの場合、この層のアプリケーションには、独自のデータストレージと処理が存在します。
- [_アプリとサービス_](#アプリとサービス)は、XRP Ledgerでのユーザレベルのやり取りや、さらに上位のアプリやサービスに対する基盤を提供します。
### コアサーバ
XRP Ledgerの中心であるピアツーピアネットワークは、コンセンサスとトランザクションプロセスのルールを実行するために、信頼性が高く、効率のよいサーバを必要とします。XRP Ledger財団では、このサーバソフトウェアのリファレンス実装である[**`rippled`**](../concepts/networks-and-servers/index.md)(発音は「リップルディー」)を公開しています。このサーバは、[一般利用が可能なオープンソースライセンス](https://github.com/XRPLF/rippled/blob/develop/LICENSE.md)の下で使用できるため、誰でもこのサーバの自身のインスタンスを検証し、変更することができます。また、いくつかの制限の下でそれを再公開することができます。
![コアサーバ](/docs/img/ecosystem-peer-to-peer.svg)
各コアサーバは、([テストネットワーク](../concepts/networks-and-servers/parallel-networks.md)に従うように構成されていない限り同じネットワークに同期され、ネットワーク全体のあらゆる通信にアクセスできます。ネットワーク上の各サーバは、最近のトランザクションと、それらのトランザクションで行われた変更の記録とともに、XRP Ledger全体の最新の状態データの完全なコピーを保持します。また、各サーバは各トランザクションを単独で処理すると同時に、そのトランザクションの結果が残りのネットワークに一致するか検証します。サーバは、より多くの[レジャー履歴](../concepts/networks-and-servers/ledger-history.md)を保持したり、[バリデータ](../concepts/networks-and-servers/rippled-server-modes.md#バリデータ)としてコンセンサスプロセスに参加するように構成することができます。
コアサーバは、ユーザがデータを調べたり、サーバを管理したり、トランザクションを送信したりするために、[HTTP / WebSocket API](../references/http-websocket-apis/index.md)を公開します。また、HTTP / WebSocket APIを提供するものの、ピアツーピアネットワークに直接接続せず、トランザクションを処理したりコンセンサスに参加したりしないサーバも存在します。Reportingモードで動作する`rippled`サーバやClioサーバなどのこれらのサーバは、トランザクションを処理するためにP2Pモードのコアサーバに依存しています。
### クライアントライブラリ
ライブラリは、通常HTTP / WebSocket APIを通じてXRP Ledgerにアクセスする際の共通作業の一部をシンプルにするものです。これらは、データを様々なプログラミング言語にとってより身近で便利な形に変換し、一般的な操作の実装を備えています。クライアントライブラリの中には、XRP Ledger財団によって公式にメンテナンスされているものもあれば、コミュニティの他のエンティティによってメンテナンスされているものもあります。
![クライアントライブラリ](/docs/img/ecosystem-client-libraries.svg)
ほとんどのクライアント・ライブラリのコアな機能の一つは、トランザクションをローカルで署名することであり、ユーザは秘密鍵をネットワーク上で送信する必要をなくします。
多くのミドルウェアサービスは、内部でクライアントライブラリを使用しています。
現在利用可能なクライアントライブラリについては、[クライアントライブラリ](../references/client-libraries.md)をご覧ください。
### ミドルウェア
ミドルウェアサービスは、一方ではXRP Ledger APIを利用し、もう一方では独自のAPIを提供するプログラムです。抽象化層を提供して、いくつかの一般的な機能をサービスとして提供することで上位のアプリケーションを容易に構築できるようにします。
![ミドルウェア](/docs/img/ecosystem-middleware.svg)
クライアントライブラリは、インポートしたプログラムとともに新たにインスタンス化され、シャットダウンされますが、ミドルウェアサービスは通常、無期限に稼働し続け、独自のデータベースリレーショナルSQLデータベースなどや設定ファイルを持つことがあります。クラウドサービスとして提供されているものもあり、価格や利用方法にさまざまな制限があります。
### アプリとサービス
最上層は、最もエキサイティングなことが起こる場所です。アプリとサービスは、XRP Ledgerに接続するための手段をユーザとデバイスに提供します。私設取引所、トークン発行者、マーケットプレイス、分散型取引所へのインターフェース、ウォレットなどのサービスは、XRPやあらゆる種類のトークンを含む様々な資産を売買・取引するためのユーザインターフェースを提供します。その他にも、さらに上位に重ねた追加サービスなど、多くの可能性が存在します。
![アプリとサービス](/docs/img/ecosystem-apps-and-services.svg)
このレイヤーで構築できるいくつかの例については、[ユースケース](../use-cases/index.md)をご覧ください。
{% raw-partial file="/docs/_snippets/common-links.md" /%}

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html: txn-and-requests.html
parent: intro-to-xrpl.html
seo:
description: レジャーとのやりとりは、すべてトランザクションかリクエストで行われます。
labels:
- ブロックチェーン
---
# トランザクションとリクエスト
XRP Ledgerとのすべてのやり取りは、レジャーに変更を加えるトランザクションを送信するか、レジャーの情報を求めるリクエストを送信するかのいずれかとなっています。
## トランザクションの仕組み
トランザクションを実行するには、RESTコマンドをXRP Ledgerに送信し、そのレスポンスを待ちます。コマンドの構文は、すべてのトランザクションで常に共通です。
トランザクションを行う _Account__TransactionType_ とパブリックアドレスを常に提供する必要があります。
2つの必須のフィールドは、トランザクションの _Fee_ と、アカウントからのトランザクションの順番を決定する _Sequence_ 番号です。これらのフィールドは、トランザクションを送信する際に、レジャーサーバによって自動的に入力することができます。
特定のトランザクションには、トランザクションの種類に応じた必須項目も存在します。例えば、 _Payment_ トランザクションでは、 _Amount_ 値(単位は _drops_ または100万分の1XRP_Destination_ パブリックアドレスが必要となります。
以下は、JSON形式のトランザクションのサンプルです。このトランザクションは、アカウント _rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn_ から宛先アカウント _ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX_ へ1XRPを送金しています。
```json
{
"TransactionType": "Payment",
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
"Amount": 1000000,
"Destination": "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX"
}
```
省略可能なフィールドはすべてのトランザクションで利用可能であり、特定のトランザクションでは追加のフィールドを利用することができます。必要な数だけ省略可能なフィールドを含めることができますが、すべてのトランザクションにすべてのフィールドを含める必要はありません。
JavaScript、Python、コマンドライン、または互換性のあるサービスから、RESTfulコマンドとしてトランザクションをレジャーに送信します。rippledサーバは、トランザクションをレジャーに提案します。
![トランザクションの提案](/docs/img/introduction17-gather-txns.png)
バリデータの80%超が提案された現在のトランザクションを承認すると、その取引は永久的にレジャーの一部として記録されます。rippledサーバは、送信したトランザクションの結果を返します。
トランザクションについてのより詳しい解説は、[トランザクション](../concepts/transactions/index.md)をご覧ください。
## リクエストの仕組み
リクエストはレジャーから情報を取得するために使用されますが、レジャーに変更を加えることはありません。情報は誰でも自由に確認できるため、アカウント情報でサインインする必要はありません。
送信するフィールドは、リクエストの種類によって異なります。通常、いくつかの任意フィールドがありますが、必須フィールドは数個だけです。
リクエストを送信すると、rippledサーバまたはClioサーバ(リクエストに対応する専用のサーバ)で処理されます。
![Clioサーバ](/docs/img/introduction19-clio.png)
ClioサーバはXRPL上の他のrippledサーバの負荷の一部を軽減し、処理速度と信頼性を向上させます。
これはJSON形式のリクエストのサンプルです。このリクエストは、指定したアカウントの現在のアカウント情報を取得します。
```json
{
"command": "account_info",
"account": "rG1QQv2nh2gr7RCZ1P8YYcBUKCCN633jCn"
}
```
リクエストは、リクエストに使用した言語に適したフォーマットで豊富な情報を返します。以下は、アカウント情報のリクエストに対するJSON形式でのレスポンスの例です。
```json
{
"result": {
"account_data": {
"Account": "rG1QQv2nh2gr7RCZ1P8YYcBUKCCN633jCn",
"Balance": "999999999960",
"Flags": 8388608,
"LedgerEntryType": "AccountRoot",
"OwnerCount": 0,
"PreviousTxnID": "4294BEBE5B569A18C0A2702387C9B1E7146DC3A5850C1E87204951C6FDAA4C42",
"PreviousTxnLgrSeq": 3,
"Sequence": 6,
"index": "92FA6A9FC8EA6018D5D16532D7795C91BFB0831355BDFDA177E86C8BF997985F"
},
"ledger_current_index": 4,
"queue_data": {
"auth_change_queued": true,
"highest_sequence": 10,
"lowest_sequence": 6,
"max_spend_drops_total": "500",
"transactions": [
{
"auth_change": false,
"fee": "100",
"fee_level": "2560",
"max_spend_drops": "100",
"seq": 6
},
... (trimmed for length) ...
{
"LastLedgerSequence": 10,
"auth_change": true,
"fee": "100",
"fee_level": "2560",
"max_spend_drops": "100",
"seq": 10
}
],
"txn_count": 5
},
"status": "success",
"validated": false
}
}
```
Accountのフィールドについては、[アカウント](../concepts/accounts/index.md)をご覧ください。
次のページ: [ソフトウェアエコシステム](software-ecosystem.md)

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html: what-is-the-xrp-ledger.html
parent: introduction.html
seo:
description: ブロックチェーン「XRP Ledger」についてご紹介します。
labels:
- ブロックチェーン
---
# XRP Ledgerとは?
XRPは、中央集権的な機関が管理せずブロックチェーン暗号を用いた分散型システムであるXRP Ledgerによってトランザクションが検証され記録が管理されるデジタル通貨です。
## ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンは、連続的に変化するデータのリストです。ブロックチェーンは、データのブロックからなります。
![データのブロック](/docs/img/introduction2-data-block.png)
信頼できるバリデータノードのグループが、データが有効であるとのコンセンサスを得ます。
![バリデータノード](/docs/img/introduction3-validators.png)
ブロックは、非常に精巧で複雑な、コンピュータで生成された、16進数64文字の暗号化されたハッシュ値で一意に識別されます。
![暗号化されたハッシュ値](/docs/img/introduction4-hash.png)
また、ブロックは、作成時刻を示すタイムスタンプで識別されます。
![タイムスタンプ](/docs/img/introduction5-time-stamp.png)
各バリデータノードはデータブロックの各自のコピーを保持します。単一の中央機関は存在しません。すべてのコピーが同一に有効です。
![有効なコピーを持つバリデータ](/docs/img/introduction6-valid-copies.png)
各ブロックは、前のブロックへのリンクとしてハッシュポインタを含んでいます。また、タイムスタンプ、新しいデータ、独自のハッシュ値も持っています。
![ハッシュポインタ](/docs/img/introduction7-two-blocks.png)
この構造により、各ブロックはチェーンの中で明確な位置を持ち、前のデータブロックにリンクしています。これにより、ブロックの不変的なチェーンが形成されます。前のブロックをたどることで、チェーン上の現在のすべての情報を常に確認することができます。
![3つのデータブロック](/docs/img/introduction8-3-blocks.png)
設計上、ブロックチェーンはデータの改変に耐性があります。すべての台帳ノードは、ブロックチェーンの正確なコピーを取得します。
![ブロックチェーンの同一コピーを持つ2人のバリデータ](/docs/img/introduction9-2-sets-of-3.png)
これにより、当事者間のトランザクションを効率よく、検証可能かつ永続的に記録するオープンな分散型台帳ができあがります。
一度記録されたブロックのデータは、バリデータの大多数が変更に同意しない限り、過去にさかのぼって変更することはできません。もし同意した場合、それ以降のブロックはすべて同じように変更されます(非常に稀で極端なケースです)。
### 連合コンセンサスプロセスのしくみ
XRPLのrippledサーバのほとんどは、トランザクションを監視または提案します。サーバの重要なサブセットはバリデータとして実行されます。これらの信頼できるサーバは、新しいトランザクションのリストを新しく作成可能なレジャーインスタンスブロックチェーンにおける新しいブロックに蓄積します。
![トランザクションの収集](/docs/img/introduction17-gather-txns.png)
バリデータはそのリストを他のすべてのバリデータと共有します。バリデータは互いの変更案を取り入れ、新しいバージョンのレジャー案を配布します。
![80%のコンセンサス](/docs/img/introduction18-80-percent-consensus.png)
80%超のバリデータが一連のトランザクションに合意すると、チェーンの末尾に新しいレジャーインスタンスを作成し、再びプロセスを開始します。このコンセンサスプロセスには46秒かかります。レジャーインスタンスが作成される様子は、[https://livenet.xrpl.org/](https://livenet.xrpl.org/)にて、リアルタイムで確認することができます。
### どのようなネットワークがありますか?
XRPLは、rippledサーバの自分のインスタンスをセットアップして接続したい人なら誰でも参加できます。ードは、ネットワークを監視したり、トランザクションを実行したり、バリデータになったりすることができます。
自己資金を投入せずにXRPLの機能を試したい開発者や新規ユーザのために、 _Testnet__Devnet_ という2つの開発者向けの環境が用意されています。ユーザは(偽の)1,000XRPの資金を得てアカウントを作成し、どちらの環境にも接続してXRPLとやり取りすることができます。
次のページ: [XRPとは?](what-is-xrp.md)

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html: what-is-xrp.html
parent: introduction.html
seo:
description: XRP Ledgerで取引される暗号通貨、XRPについてご紹介します。
labels:
- ブロックチェーン
---
# XRPとは?
XRPはXRP Ledgerにて使用可能な暗号通貨です。
## 暗号通貨とは?
暗号通貨は、暗号技術によって保護され、ブロックチェーンを使用して追跡されるデジタルまたは仮想通貨です。暗号通貨のセキュリティと完全性により、偽造や二重支払いはほぼ不可能です。
![ブロックチェーン上のXRPL](/docs/img/introduction10-xrp-on-chain.png)
暗号通貨、デジタル通貨、デジタル資産は、すべて同じ一般的なカテゴリに分類されます。暗号通貨とは次のようなものを指します。
- デジタルネイティブ(インターネット向けに作られたものを意味します)
- プログラム可能
- 低コストで速い送金
- オープンで透明性が高い
- 国家、政府の枠にとらわれない(他国の資金を預かるノストロ口座は必要ない)
- 偽造できない
- 銀行口座や決済のためのインフラに依存しない
![暗号通貨の利点](/docs/img/introduction11-all-the-things.png)
暗号通貨は _代替可能トークン_ です。 _代替可能_ とは、あるトークンを同じ価値の他のトークンに置き換えることができるという意味です。郵便切手は代替可能相対的な価値が一致し、交換可能であるため、手紙を出すのに50セントかかる場合、25セント切手を2枚使うか、10セント切手を5枚使って郵便料金を支払うことが出来ます。
暗号通貨は分散型でもあります。通貨を管理する中央機関がないのです。一度でもトランザクションがブロックチェーンに登録されると、それを変更することはできません。暗号通貨を検閲することは困難です。システムが十分に分散化されている限り、誰もトランザクションをロールバックしたり、残高を凍結したり、誰かが分散化されたデジタル資産を使うことをブロックしたりすることはできません。あらゆる参加者の間で大きな合意がなければルールが変更されることはありません。
暗号通貨が投資家や開発者にとって魅力的なのは、単一の事業者が「電源を切って」暗号通貨を消滅させることができないからです。
## しかし、なぜそれが価値あるのでしょうか?
![暗号通貨の利点](/docs/img/introduction12-diamond.png)
暗号通貨がコンピュータのデータのみに基づくものであり、貴金属のような有形の商品には基づかないというのは、一見不思議に思えるかもしれません。歴史的に見ると、通貨は牛や貝殻、希少金属、石などの物理的な物に基づいています。しかし、これらのものは、ある文化圏の人々の間で合意があったからこそ価値を持つものでした。
実物を手にした方が安心と思われるかもしれませんが、多くの人は、金と実物、ダイヤモンドとキュービックジルコニアを見分けることはできません。紙幣も偽造されることがあります。ポケットに10ドル札を入れているのを忘れて、洗濯でダメにしてしまうこともあります。支払いのために価値のあるものを安全に保管し、輸送するのにはコストがかかります。
暗号通貨の価値は、保有者が通貨に寄せる信頼から生まれます。記録が分散していることや、資金を保護するための暗号的セキュリティ対策を考えると、暗号通貨は従来の不換紙幣よりもはるかに堅牢で安全、かつ便利な通貨形態と考えることができるのではないでしょうか。
## 暗号通貨であるXRPL
XRP Ledgerは、2011年から2012年初頭にかけて、Jed McCaleb、Arthur Britto、David Schwartzによって開発されました。2012年9月、JedとArthurはChris LarsenとともにRippleと名の会社当時はOpenCoin Inc.という会社を設立し、Ripple社がXRP Ledger上で開発を行う代わりに、800億XRPをRipple社へ譲渡することを決定しました。
![男性と1XRP](/docs/img/introduction13-x-prefix.png)
それ以来、同社はXRPを定期的に売却し、XRP市場の強化とネットワーク流動性の向上に利用し、より大きなエコシステムの発展を促してきました。2017年、同社は[550億XRPをエスクローに預け](https://ripple.com/insights/ripple-escrows-55-billion-xrp-for-supply-predictability/?__hstc=78174987.8aa695b6d0420a940041f1842edfd8a6.1692378128025.1692644550213.1692652561840.8&__hssc=78174987.3.1692652561840&__hsfp=3379522993)、当面の間、一般供給量に入る量が[予測可能に成長する](https://ripple.com/insights/ripple-to-place-55-billion-xrp-in-escrow-to-ensure-certainty-into-total-xrp-supply/?__hstc=78174987.8aa695b6d0420a940041f1842edfd8a6.1692378128025.1692644550213.1692652561840.8&__hssc=78174987.3.1692652561840&__hsfp=3379522993)ことを保証しました。Ripple社の[XRPマーケットパフォーマンスサイト](https://ripple.com/xrp/?__hstc=78174987.8aa695b6d0420a940041f1842edfd8a6.1692378128025.1692644550213.1692652561840.8&__hssc=78174987.3.1692652561840&__hsfp=3379522993)は、同社が現在利用可能でエスクローにロックされているXRPの量を報告しています。
![1,000億を表す "B "](/docs/img/introduction14-hundred-billion.png)
### 名称
元々、XRP Ledgerは、その技術が[複数のホップと通貨を通じて波及(ripple)する](../concepts/tokens/fungible-tokens/rippling.md)支払いを可能にする方法から「リップル」と呼ばれていました。Ledgerに組み込まれたネイティブアセットについて、クリエイターたちは「リップルクレジット」または「リップル」という用語と、[ISO 4217](https://www.iso.org/iso-4217-currency-codes.html)標準の非国家通貨を表すX接頭辞から「XRP」というティッカーシンボルを選びました。同社は「Ripple Labs」として登録。「XRP」という名称は、技術や会社の類似した名称との混同を避けるため、あらゆる文脈で資産を指すために使用されるようになり、最終的に同社は自らの名称を「Ripple」に短縮しました。2018年5月、[コミュニティは、それまで会社とデジタル資産の両方に使用されていたトリスケリオンのロゴと区別するために、XRPを表す新しい「X」のシンボル](https://twitter.com/xrpsymbol/status/1006925937571713025)を選択しました。
| XRPの"X"ロゴ | Ripple社のトリスケリオン |
|:-------------------------------------|:-------------------------------------------|
| !["X"ロゴ](/img/xrp-x-logo.png) | ![トリスケリオン](/docs/img/ripple-triskelion.png) |
### 商標
「XRP」は、米国や中国、エストニアなどの国々におけるXRPL財団の登録商標です。
この商標出願は2013年に米国特許商標庁USPTOに登録され、OpenCoin IncとRipple Labs Incが譲受人となっています。2022年に商標の譲渡が更新され、現在はMITTETULUNDUSÜHING XRP LEDGER TRUST「XRPLF」に譲渡されています。
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