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synced 2025-11-28 07:35:50 +00:00
CRLF to LF; fix some broken links
This commit is contained in:
@@ -1,49 +1,49 @@
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# tecコード
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これらのコードは、トランザクションは失敗したものの、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)を適用するために、このトランザクションがレジャーに適用されたことを示します。100から199までの数値が含まれています。数値ではなくテキストコードの使用が推奨されます。
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ほとんどの場合、`tec`コード付きのトランザクションは、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)として支払われた分のXRPを消却する以外の操作は実行しませんが、いくつかの例外があります。例外として、`tecOVERSIZE`となったトランザクションは、一部の[資金供給のないオファー](offers.html#オファーのライフサイクル)を引き続きクリーンアップします。[トランザクションメタデータ](transaction-metadata.html)を常に確認し、トランザクションの実行内容を正確に把握してください。
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**注意:** 暫定的に`tec`コードで失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。検証済みレジャーバージョンに記録される結果が最終結果となります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 値 | 説明 |
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|:---------------------------|:------|:----------------------------------------|
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| `tecCLAIM` | 100 | 不明なエラー。トランザクションコストは消却されました。 |
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| `tecCRYPTOCONDITION_ERROR` | 146 | この[EscrowCreate][]トランザクションまたは[EscrowFinish][]トランザクションに指定されるCrypto-conditionの形式が誤っているか、または一致しませんでした。 |
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| `tecDIR_FULL` | 121 | トランザクションがアカウントの所有者ディレクトリにオブジェクト(トラストライン、Check、Escrow、Payment Channelなど)を追加しようと試みましたが、このアカウントはレジャーにこれ以上のオブジェクトを所有できません。 |
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| `tecDST_TAG_NEEDED` | 143 | [Paymentトランザクション][]の宛先タグが省略されましたが、支払先アカウントでは`lsfRequireDestTag`フラグが有効になっています。[新規: rippled 0.28.0][] |
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| `tecEXPIRED` | 148 | トランザクションがオブジェクト(OfferやCheckなど)を作成しようとしましたが、そのオブジェクトで指定された有効期限がすでに経過しています。 |
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| `tecFAILED_PROCESSING` | 105 | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
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| `tecFROZEN` | 137 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。関係する1つまたは両方の資産が[Global Freeze](freezes.html)の対象となっています。 |
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| `tecINSUF_RESERVE_LINE` | 122 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください)このエラーは、取引相手から同一通貨の送信側アカウントへのトラストラインがデフォルト以外の状態である場合に発生します。(その他のケースについては`tecNO_LINE_INSUF_RESERVE`を参照してください。) |
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| `tecINSUF_RESERVE_OFFER` | 123 | 送信側アカウントに、新しいオファーを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecINSUFFICIENT_RESERVE` | 141 | トランザクションによって[必要準備金](reserves.html)が増加し、送信側アカウントの残高を超える可能性があります。[SignerListSet][]、[PaymentChannelCreate][]、[PaymentChannelFund][]、および[EscrowCreate][]からこのエラーコードが返されることがあります。詳細は、[SignerListと準備金](signerlist.html#signerlistsと準備金)を参照してください。 |
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| `tecINTERNAL` | 144 | 不明な内部エラーが発生し、トランザクションコストは適用されました。通常はこのエラーは返されません。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tecINVARIANT_FAILED` | 147 | このトランザクションを実行しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tecNEED_MASTER_KEY` | 142 | このトランザクションはマスターキーを必要とする変更([マスターキーの無効化または残高凍結能力の放棄](accountset.html#accountsetのフラグ)など)を試みました。[新規: rippled 0.28.0][] |
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| `tecNO_ALTERNATIVE_KEY` | 130 | トランザクションが唯一の[トランザクション承認](transaction-basics.html#取引の承認)メソッドを削除しようとしました。これは、レギュラーキーを削除する[SetRegularKeyトランザクション][]、SignerListを削除する[SignerListSetトランザクション][]、またはマスターキーを無効にする[AccountSetトランザクション][]である可能性があります。(`rippled` 0.30.0より前のバージョンでは、このトランザクションは`tecMASTER_DISABLED`と呼ばれていました。) |
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| `tecNO_AUTH` | 134 | トランザクションはトラストラインの残高を、`lsfRequireAuth`フラグが有効になっているアカウントに追加する必要がありましたが、そのトラストラインが承認されていなかったため、失敗しました。トラストラインが存在しない場合は、代わりに`tecNO_LINE`が発生します。 |
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| `tecNO_DST` | 124 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。これには、PaymentトランザクションタイプやTrustSetトランザクションタイプがあります。(XRPを十分に受信した場合に作成される可能性があります。) |
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| `tecNO_DST_INSUF_XRP` | 125 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。トランザクションは、アカウントの作成に十分なXRPを送金していません。 |
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| `tecNO_ENTRY` | 140 | 将来の使用のために予約されています。 |
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| `tecNO_ISSUER` | 133 | 通貨額の`issuer`フィールドに指定されたアカウントが存在しません。 |
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| `tecKILLED` | 150 | [OfferCreateトランザクション][]がtfFillOrKillフラグを指定しましたが、トランザクションを確定できなかったため、このトランザクションは取り消されました。_([fix1578 Amendment][]が必要です。)_ |
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| `tecNO_LINE` | 135 | [OfferCreateトランザクション][]の`TakerPays`フィールドに、`lsfRequireAuth`を有効にしているイシュアーの資産が指定されており、このオファーを行っているアカウントはその資産に関してトラストラインを確立していません。(通常、オファーを暗黙に行うと必要に応じてトラストラインが作成されますが、この場合は承認なしでは資産を保有できないので問題にはなりません。)トラストラインは存在しているが承認されていない場合は、代わりに`tecNO_AUTH`が発生します。 |
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| `tecNO_LINE_INSUF_RESERVE` | 126 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照)このエラーは、取引相手がこのアカウントに対する同一通貨のトラストラインを持っていない場合に発生します。(その他のケースについては`tecINSUF_RESERVE_LINE`を参照してください。) |
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| `tecNO_LINE_REDUNDANT` | 127 | トランザクションはトラストラインをデフォルト状態に設定しようと試みましましたが、トラストラインが存在していなかったため、失敗しました。 |
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| `tecNO_PERMISSION` | 139 | 送信者にはこの操作を実行する権限がありません。たとえば[EscrowFinishトランザクション][]が`FinishAfter`時刻に達する前に保留中の支払をリリースしようとしたか、送信者が所有していないChannelで誰かが[PaymentChannelFund][]を使用しようとしたか、または[Payment][]が「DepositAuth」フラグが有効になっているアカウントに資金の送金を試みました。 |
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| `tecNO_REGULAR_KEY` | 131 | [AccountSetトランザクション][]がマスターキーを無効にしようとしましたが、アカウントにはマスターキー以外で[トランザクションを承認する](transaction-basics.html#取引の承認)方法がありません。[マルチ署名](multi-signing.html)が有効な場合、このコードは廃止予定であり、代わりに`tecNO_ALTERNATIVE_KEY`が使用されます。 |
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| `tecNO_TARGET` | 138 | トランザクションが参照するEscrowレジャーオブジェクトまたはPayChannelレジャーオブジェクトが存在していません。これらのオブジェクトは、これまでに存在したことがないか、すでに削除されています。(たとえば、別の[EscrowFinishトランザクション][]で保留中の支払がすでに実行されている場合などです。)あるいは、支払先アカウントで`asfDisallowXRP`が設定されているため、このアカウントは[PaymentChannelCreate][]トランザクションまたは[EscrowCreate][]トランザクションの宛先に指定できません。 |
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| `tecOVERSIZE` | 145 | サーバーがこのトランザクションの適用時に大量のメタデータを作成したため、このトランザクションを処理できませんでした。[新規: rippled 0.29.0-hf1][] |
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| `tecOWNERS` | 132 | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
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| `tecPATH_DRY` | 128 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、送信の実行に十分な流動性がありませんでした。つまり、支払元アカウントと支払先アカウントはトラストラインにより関連付けされていません。 |
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| `tecPATH_PARTIAL` | 101 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、全額を送金するのに十分な流動性がありませんでした。 |
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| `tecUNFUNDED` | 129 | トランザクションが失敗しました。アカウントがトランザクションの支払額に十分なXRPを保有しておらず、 _かつ_ このトランザクションを実行するのに追加で必要となる準備金が不足しています。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecUNFUNDED_ADD` | 102 | **廃止予定。** |
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| `tecUNFUNDED_PAYMENT` | 104 | 送信側アカウントが準備金を考慮せずに、保有するXRPを超える額の送信を試みたため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecUNFUNDED_OFFER` | 103 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。オファーの作成元アカウントに`TakerGets` 通貨がありません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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# tecコード
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これらのコードは、トランザクションは失敗したものの、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)を適用するために、このトランザクションがレジャーに適用されたことを示します。100から199までの数値が含まれています。数値ではなくテキストコードの使用が推奨されます。
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ほとんどの場合、`tec`コード付きのトランザクションは、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)として支払われた分のXRPを消却する以外の操作は実行しませんが、いくつかの例外があります。例外として、`tecOVERSIZE`となったトランザクションは、一部の[資金供給のないオファー](offers.html#オファーのライフサイクル)を引き続きクリーンアップします。[トランザクションメタデータ](transaction-metadata.html)を常に確認し、トランザクションの実行内容を正確に把握してください。
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**注意:** 暫定的に`tec`コードで失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。検証済みレジャーバージョンに記録される結果が最終結果となります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 値 | 説明 |
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|:---------------------------|:------|:----------------------------------------|
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| `tecCLAIM` | 100 | 不明なエラー。トランザクションコストは消却されました。 |
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| `tecCRYPTOCONDITION_ERROR` | 146 | この[EscrowCreate][]トランザクションまたは[EscrowFinish][]トランザクションに指定されるCrypto-conditionの形式が誤っているか、または一致しませんでした。 |
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| `tecDIR_FULL` | 121 | トランザクションがアカウントの所有者ディレクトリにオブジェクト(トラストライン、Check、Escrow、Payment Channelなど)を追加しようと試みましたが、このアカウントはレジャーにこれ以上のオブジェクトを所有できません。 |
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| `tecDST_TAG_NEEDED` | 143 | [Paymentトランザクション][]の宛先タグが省略されましたが、支払先アカウントでは`lsfRequireDestTag`フラグが有効になっています。[新規: rippled 0.28.0][] |
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| `tecEXPIRED` | 148 | トランザクションがオブジェクト(OfferやCheckなど)を作成しようとしましたが、そのオブジェクトで指定された有効期限がすでに経過しています。 |
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| `tecFAILED_PROCESSING` | 105 | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
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| `tecFROZEN` | 137 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。関係する1つまたは両方の資産が[Global Freeze](freezes.html)の対象となっています。 |
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| `tecINSUF_RESERVE_LINE` | 122 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください)このエラーは、取引相手から同一通貨の送信側アカウントへのトラストラインがデフォルト以外の状態である場合に発生します。(その他のケースについては`tecNO_LINE_INSUF_RESERVE`を参照してください。) |
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| `tecINSUF_RESERVE_OFFER` | 123 | 送信側アカウントに、新しいオファーを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecINSUFFICIENT_RESERVE` | 141 | トランザクションによって[必要準備金](reserves.html)が増加し、送信側アカウントの残高を超える可能性があります。[SignerListSet][]、[PaymentChannelCreate][]、[PaymentChannelFund][]、および[EscrowCreate][]からこのエラーコードが返されることがあります。詳細は、[SignerListと準備金](signerlist.html#signerlistと準備金)を参照してください。 |
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| `tecINTERNAL` | 144 | 不明な内部エラーが発生し、トランザクションコストは適用されました。通常はこのエラーは返されません。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tecINVARIANT_FAILED` | 147 | このトランザクションを実行しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tecNEED_MASTER_KEY` | 142 | このトランザクションはマスターキーを必要とする変更([マスターキーの無効化または残高凍結能力の放棄](accountset.html#accountsetのフラグ)など)を試みました。[新規: rippled 0.28.0][] |
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| `tecNO_ALTERNATIVE_KEY` | 130 | トランザクションが唯一の[トランザクション承認](transaction-basics.html#取引の承認)メソッドを削除しようとしました。これは、レギュラーキーを削除する[SetRegularKeyトランザクション][]、SignerListを削除する[SignerListSetトランザクション][]、またはマスターキーを無効にする[AccountSetトランザクション][]である可能性があります。(`rippled` 0.30.0より前のバージョンでは、このトランザクションは`tecMASTER_DISABLED`と呼ばれていました。) |
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| `tecNO_AUTH` | 134 | トランザクションはトラストラインの残高を、`lsfRequireAuth`フラグが有効になっているアカウントに追加する必要がありましたが、そのトラストラインが承認されていなかったため、失敗しました。トラストラインが存在しない場合は、代わりに`tecNO_LINE`が発生します。 |
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| `tecNO_DST` | 124 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。これには、PaymentトランザクションタイプやTrustSetトランザクションタイプがあります。(XRPを十分に受信した場合に作成される可能性があります。) |
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| `tecNO_DST_INSUF_XRP` | 125 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。トランザクションは、アカウントの作成に十分なXRPを送金していません。 |
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| `tecNO_ENTRY` | 140 | 将来の使用のために予約されています。 |
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| `tecNO_ISSUER` | 133 | 通貨額の`issuer`フィールドに指定されたアカウントが存在しません。 |
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| `tecKILLED` | 150 | [OfferCreateトランザクション][]がtfFillOrKillフラグを指定しましたが、トランザクションを確定できなかったため、このトランザクションは取り消されました。_([fix1578 Amendment][]が必要です。)_ |
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| `tecNO_LINE` | 135 | [OfferCreateトランザクション][]の`TakerPays`フィールドに、`lsfRequireAuth`を有効にしているイシュアーの資産が指定されており、このオファーを行っているアカウントはその資産に関してトラストラインを確立していません。(通常、オファーを暗黙に行うと必要に応じてトラストラインが作成されますが、この場合は承認なしでは資産を保有できないので問題にはなりません。)トラストラインは存在しているが承認されていない場合は、代わりに`tecNO_AUTH`が発生します。 |
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| `tecNO_LINE_INSUF_RESERVE` | 126 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照)このエラーは、取引相手がこのアカウントに対する同一通貨のトラストラインを持っていない場合に発生します。(その他のケースについては`tecINSUF_RESERVE_LINE`を参照してください。) |
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| `tecNO_LINE_REDUNDANT` | 127 | トランザクションはトラストラインをデフォルト状態に設定しようと試みましましたが、トラストラインが存在していなかったため、失敗しました。 |
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| `tecNO_PERMISSION` | 139 | 送信者にはこの操作を実行する権限がありません。たとえば[EscrowFinishトランザクション][]が`FinishAfter`時刻に達する前に保留中の支払をリリースしようとしたか、送信者が所有していないChannelで誰かが[PaymentChannelFund][]を使用しようとしたか、または[Payment][]が「DepositAuth」フラグが有効になっているアカウントに資金の送金を試みました。 |
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| `tecNO_REGULAR_KEY` | 131 | [AccountSetトランザクション][]がマスターキーを無効にしようとしましたが、アカウントにはマスターキー以外で[トランザクションを承認する](transaction-basics.html#取引の承認)方法がありません。[マルチ署名](multi-signing.html)が有効な場合、このコードは廃止予定であり、代わりに`tecNO_ALTERNATIVE_KEY`が使用されます。 |
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| `tecNO_TARGET` | 138 | トランザクションが参照するEscrowレジャーオブジェクトまたはPayChannelレジャーオブジェクトが存在していません。これらのオブジェクトは、これまでに存在したことがないか、すでに削除されています。(たとえば、別の[EscrowFinishトランザクション][]で保留中の支払がすでに実行されている場合などです。)あるいは、支払先アカウントで`asfDisallowXRP`が設定されているため、このアカウントは[PaymentChannelCreate][]トランザクションまたは[EscrowCreate][]トランザクションの宛先に指定できません。 |
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| `tecOVERSIZE` | 145 | サーバーがこのトランザクションの適用時に大量のメタデータを作成したため、このトランザクションを処理できませんでした。[新規: rippled 0.29.0-hf1][] |
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| `tecOWNERS` | 132 | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
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| `tecPATH_DRY` | 128 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、送信の実行に十分な流動性がありませんでした。つまり、支払元アカウントと支払先アカウントはトラストラインにより関連付けされていません。 |
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| `tecPATH_PARTIAL` | 101 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、全額を送金するのに十分な流動性がありませんでした。 |
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| `tecUNFUNDED` | 129 | トランザクションが失敗しました。アカウントがトランザクションの支払額に十分なXRPを保有しておらず、 _かつ_ このトランザクションを実行するのに追加で必要となる準備金が不足しています。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecUNFUNDED_ADD` | 102 | **廃止予定。** |
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| `tecUNFUNDED_PAYMENT` | 104 | 送信側アカウントが準備金を考慮せずに、保有するXRPを超える額の送信を試みたため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecUNFUNDED_OFFER` | 103 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。オファーの作成元アカウントに`TakerGets` 通貨がありません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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# tefコード
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これらのコードは、トランザクションが失敗してレジャーに記録されなかったが、一部の理論上のレジャーでは正常に完了できた可能性があることを示します。通常これは、このトランザクションが今後すべてのレジャーで正常に完了できないことを意味します。-199から-100までの数値が含まれています。特定のエラーを示すコードは変更される可能性があるので、コードを使用しないでください。
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**注意:** `tef`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:-----------------------|:----------------------------------------------------|
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| `tefALREADY` | まったく同一のトランザクションがすでに適用されています。 |
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| `tefBAD_ADD_AUTH` | **廃止予定。** |
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| `tefBAD_AUTH` | このアカウントの署名に使用したキーには、このアカウントを変更する権限がありません。(このアカウントが[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)として同じキーセットを持っている場合は変更が承認される可能性があります。) |
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||||
| `tefBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションを承認するために指定された1つの署名がマスターキーと一致していませんが、このアドレスに関連付けられているレギュラーキーもありません。 |
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||||
| `tefBAD_LEDGER` | トランザクションの処理中に、レジャーが予期しない状態にあることが検出されました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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||||
| `tefBAD_QUORUM` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、そこに含まれるすべての署名の重みの合計が定数を満たしていません。 |
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||||
| `tefBAD_SIGNATURE` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントに関連付けられているSignerListにないアドレスの署名が含まれていました。 |
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||||
| `tefCREATED` | **廃止予定。** |
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||||
| `tefEXCEPTION` | トランザクションの処理中に、サーバーが予期しない状態になりました。この状態は、予期しない入力(トランザクションのバイナリーデータの形式が大幅に誤っている場合など)が原因となった可能性があります。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefFAILURE` | トランザクション適用中の不明な障害。 |
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| `tefINTERNAL` | トランザクションの適用を試みた際に、サーバーが予期しない状態になりました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefINVARIANT_FAILED` | [トランザクションコスト](transaction-cost.html)を請求しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefMASTER_DISABLED` | トランザクションはアカウントのマスターキーで署名されていましたが、アカウントに`lsfDisableMaster`フィールドが設定されていました。 |
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||||
| `tefMAX_LEDGER` | トランザクションには[`LastLedgerSequence`](reliable-transaction-submission.html#lastledgersequence)パラメーターが指定されていましたが、現在のレジャーのシーケンス番号はすでに指定値を上回っています。 |
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| `tefNO_AUTH_REQUIRED` | [TrustSetトランザクション][]がトラストラインを承認済みとしてマークしようとしましたが、対応するアカウントに対して`lsfRequireAuth`フラグが有効になっていないため、承認は不要です。 |
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| `tefNOT_MULTI_SIGNING` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントでSignerListが定義されていません。 |
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| `tefPAST_SEQ` | トランザクションのシーケンス番号は、トランザクションの送信元アカウントの現在のシーケンス番号よりも小さい番号です。 |
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| `tefWRONG_PRIOR` | トランザクションに`AccountTxnID`フィールド(または廃止予定の`PreviousTxnID`フィールド)が含まれていますが、このフィールドに指定されているトランザクションはアカウントの前のトランザクションに一致しません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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# tefコード
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これらのコードは、トランザクションが失敗してレジャーに記録されなかったが、一部の理論上のレジャーでは正常に完了できた可能性があることを示します。通常これは、このトランザクションが今後すべてのレジャーで正常に完了できないことを意味します。-199から-100までの数値が含まれています。特定のエラーを示すコードは変更される可能性があるので、コードを使用しないでください。
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**注意:** `tef`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:-----------------------|:----------------------------------------------------|
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| `tefALREADY` | まったく同一のトランザクションがすでに適用されています。 |
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| `tefBAD_ADD_AUTH` | **廃止予定。** |
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| `tefBAD_AUTH` | このアカウントの署名に使用したキーには、このアカウントを変更する権限がありません。(このアカウントが[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)として同じキーセットを持っている場合は変更が承認される可能性があります。) |
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| `tefBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションを承認するために指定された1つの署名がマスターキーと一致していませんが、このアドレスに関連付けられているレギュラーキーもありません。 |
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| `tefBAD_LEDGER` | トランザクションの処理中に、レジャーが予期しない状態にあることが検出されました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefBAD_QUORUM` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、そこに含まれるすべての署名の重みの合計が定数を満たしていません。 |
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| `tefBAD_SIGNATURE` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントに関連付けられているSignerListにないアドレスの署名が含まれていました。 |
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| `tefCREATED` | **廃止予定。** |
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| `tefEXCEPTION` | トランザクションの処理中に、サーバーが予期しない状態になりました。この状態は、予期しない入力(トランザクションのバイナリーデータの形式が大幅に誤っている場合など)が原因となった可能性があります。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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||||
| `tefFAILURE` | トランザクション適用中の不明な障害。 |
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| `tefINTERNAL` | トランザクションの適用を試みた際に、サーバーが予期しない状態になりました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefINVARIANT_FAILED` | [トランザクションコスト](transaction-cost.html)を請求しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefMASTER_DISABLED` | トランザクションはアカウントのマスターキーで署名されていましたが、アカウントに`lsfDisableMaster`フィールドが設定されていました。 |
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| `tefMAX_LEDGER` | トランザクションには[`LastLedgerSequence`](reliable-transaction-submission.html#lastledgersequence)パラメーターが指定されていましたが、現在のレジャーのシーケンス番号はすでに指定値を上回っています。 |
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| `tefNO_AUTH_REQUIRED` | [TrustSetトランザクション][]がトラストラインを承認済みとしてマークしようとしましたが、対応するアカウントに対して`lsfRequireAuth`フラグが有効になっていないため、承認は不要です。 |
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| `tefNOT_MULTI_SIGNING` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントでSignerListが定義されていません。 |
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| `tefPAST_SEQ` | トランザクションのシーケンス番号は、トランザクションの送信元アカウントの現在のシーケンス番号よりも小さい番号です。 |
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| `tefWRONG_PRIOR` | トランザクションに`AccountTxnID`フィールド(または廃止予定の`PreviousTxnID`フィールド)が含まれていますが、このフィールドに指定されているトランザクションはアカウントの前のトランザクションに一致しません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
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||||
@@ -1,26 +1,26 @@
|
||||
# telコード
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||||
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||||
これらのコードは、トランザクションを処理するローカルサーバーでのエラーを示します。構成や負荷レベルが異なる別のサーバーでは同じトランザクションが正常に処理される場合があります。-399から-300までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
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||||
|
||||
**注意:** `tel`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:----------------------|:-----------------------------------------------------|
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| `telBAD_DOMAIN` | トランザクションで指定されたドメイン値([AccountSetトランザクション][]の`Domain`フィールドなど)は、レジャーに保管するには長すぎるために使用できません。 |
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| `telBAD_PATH_COUNT` | トランザクションに含まれているパスが多過ぎるため、ローカルサーバーが処理できません。 |
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||||
| `telBAD_PUBLIC_KEY` | トランザクションで指定された公開鍵値([AccountSetトランザクション][]の`MessageKey`フィールドなど)は長すぎるために使用できません。 |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしていませんが、[キュー制限](transaction-queue.html#キューの制約事項)を満たしていなかったため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。たとえば、送信者のキューにすでに10個のトランザクションが入っている場合には、トランザクションからこのコードが返されます。後で再試行するか、`Fee`フィールドに高いコストを指定して代わりのトランザクションに署名して送信することができます。 |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BALANCE` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またすでにキューに入っているトランザクションの予測XRPコストの合計が、アカウントの予想残高よりも大きいために、このトランザクションはトランザクションキューに追加されませんでした。後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKS` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このトランザクションはキュー内の既存のトランザクションを置き換えることができませんでした。これは、認証メソッドを変更することで、すでにキューに入っている同じ送信者からのトランザクションがブロックされる可能性があるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKED` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。これは、このトランザクションの前にキューに入れられた同じ送信者のトランザクションによってブロックされるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FEE` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このコードは、送信者とシーケンス番号が同じトランザクションがすでにキューに入れられており、新しいトランザクションが、既存のトランザクションを置き換えるのに十分なトランザクションコストを支払わない場合に発生します。キュー内のトランザクションを置き換えるには、新しいトランザクションの`Fee`値に25%以上の上乗せ([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)が必要となります。`Fee`の値を大きくして再試行するか、大きな数字の`Sequence`番号でこのトランザクションを送信して既存のトランザクションを置き換えないようにするか、別のサーバーへ送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FULL` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またこのサーバーのトランザクションキューが一杯であるため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。`Fee`の値を大きくして再試行するか、後で試してみるか、別のサーバーへの送信を試みることができます。新しいトランザクションのトランザクションコスト([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)は、キュー内でトランザクションコストが最も低いトランザクションよりも高くなければなりません。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telFAILED_PROCESSING` | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
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||||
| `telINSUF_FEE_P` | トランザクションの`Fee`が、サーバーの負荷レベルに基づいて定められるサーバーの現在の[トランザクションコスト](transaction-cost.html)要件を満たすのに十分な値ではありあません。 |
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||||
| `telLOCAL_ERROR` | 不明なローカルエラー。 |
|
||||
| `telNO_DST`_`PARTIAL` | トランザクションは、新しいアカウントに資金を供給するXRPの支払ですが、[tfPartialPaymentフラグ](partial-payments.html)が有効になっていました。これは許可されていません。 |
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# telコード
|
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||||
これらのコードは、トランザクションを処理するローカルサーバーでのエラーを示します。構成や負荷レベルが異なる別のサーバーでは同じトランザクションが正常に処理される場合があります。-399から-300までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
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||||
**注意:** `tel`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:----------------------|:-----------------------------------------------------|
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| `telBAD_DOMAIN` | トランザクションで指定されたドメイン値([AccountSetトランザクション][]の`Domain`フィールドなど)は、レジャーに保管するには長すぎるために使用できません。 |
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| `telBAD_PATH_COUNT` | トランザクションに含まれているパスが多過ぎるため、ローカルサーバーが処理できません。 |
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||||
| `telBAD_PUBLIC_KEY` | トランザクションで指定された公開鍵値([AccountSetトランザクション][]の`MessageKey`フィールドなど)は長すぎるために使用できません。 |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしていませんが、[キュー制限](transaction-queue.html#キューの制約事項)を満たしていなかったため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。たとえば、送信者のキューにすでに10個のトランザクションが入っている場合には、トランザクションからこのコードが返されます。後で再試行するか、`Fee`フィールドに高いコストを指定して代わりのトランザクションに署名して送信することができます。 |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BALANCE` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またすでにキューに入っているトランザクションの予測XRPコストの合計が、アカウントの予想残高よりも大きいために、このトランザクションはトランザクションキューに追加されませんでした。後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
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| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKS` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このトランザクションはキュー内の既存のトランザクションを置き換えることができませんでした。これは、認証メソッドを変更することで、すでにキューに入っている同じ送信者からのトランザクションがブロックされる可能性があるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
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| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKED` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。これは、このトランザクションの前にキューに入れられた同じ送信者のトランザクションによってブロックされるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FEE` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このコードは、送信者とシーケンス番号が同じトランザクションがすでにキューに入れられており、新しいトランザクションが、既存のトランザクションを置き換えるのに十分なトランザクションコストを支払わない場合に発生します。キュー内のトランザクションを置き換えるには、新しいトランザクションの`Fee`値に25%以上の上乗せ([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)が必要となります。`Fee`の値を大きくして再試行するか、大きな数字の`Sequence`番号でこのトランザクションを送信して既存のトランザクションを置き換えないようにするか、別のサーバーへ送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FULL` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またこのサーバーのトランザクションキューが一杯であるため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。`Fee`の値を大きくして再試行するか、後で試してみるか、別のサーバーへの送信を試みることができます。新しいトランザクションのトランザクションコスト([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)は、キュー内でトランザクションコストが最も低いトランザクションよりも高くなければなりません。[新規: rippled 0.70.2][] |
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||||
| `telFAILED_PROCESSING` | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
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||||
| `telINSUF_FEE_P` | トランザクションの`Fee`が、サーバーの負荷レベルに基づいて定められるサーバーの現在の[トランザクションコスト](transaction-cost.html)要件を満たすのに十分な値ではありあません。 |
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||||
| `telLOCAL_ERROR` | 不明なローカルエラー。 |
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||||
| `telNO_DST`_`PARTIAL` | トランザクションは、新しいアカウントに資金を供給するXRPの支払ですが、[tfPartialPaymentフラグ](partial-payments.html)が有効になっていました。これは許可されていません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
|
||||
@@ -1,47 +1,47 @@
|
||||
# temコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションの形式が正しくないため、XRP Ledgerプロトコルに基づきトランザクションが正常に完了しないことを示します。これらには-299から-200までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**ヒント:** `tem`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。有効なトランザクションに関するルールが変更されない限り、`tem`コードが最終的な結果となります。(例えば、[Amendment](amendments.html)の有効化前に当該のAmendmentの機能を使用すると`temDISABLED`になります。後日Amendmentが有効化されると、エラーになったトランザクションは有効となり、正常に処理される可能性があります。)
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||||
|
||||
| コード | 説明 |
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|:-----------------------------|:----------------------------------------------|
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| `temBAD_AMOUNT` | トランザクションにより指定された額(宛先への[Payment][]の`Amount`または`SendMax`の金額など)が無効でした。マイナスの金額が指定された可能性があります。 |
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||||
| `temBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションの署名に使用されたキーが、トランザクションの送信元アカウントのマスターキーと一致していません。また、アカウントに[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)セットがありません。 |
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||||
| `temBAD_CURRENCY` | トランザクションの通貨フィールドが誤って指定されています。正しいフォーマットについては、[通貨額の指定][Currency Amount]を参照してください。 |
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||||
| `temBAD_EXPIRATION` | トランザクションの有効期限の値が誤って指定されています([OfferCreateトランザクション][]など)。あるいは、トランザクションに必須の有効期限値が指定されていません(例えば、[EscrowCreateトランザクション][]の作成過程などで)。 |
|
||||
| `temBAD_FEE` | トランザクションで`Fee`の値が誤って指定されています(例えば、XRP以外の通貨やマイナスの額のXRPを指定するなど)。 |
|
||||
| `temBAD_ISSUER` | 要求に指定されている通貨の`issuer`フィールドが、トランザクションにて誤って指定されています。 |
|
||||
| `temBAD_LIMIT` | [TrustSetトランザクション][]でトラストラインの`LimitAmount`値が誤って指定されています。 |
|
||||
| `temBAD_OFFER` | [OfferCreateトランザクション][]で無効なオファーが指定されています(XRPをXRP自身と取引するオファー、マイナスの額のオファーなど)。 |
|
||||
| `temBAD_PATH` | [Paymentトランザクション][]の1つ以上の[パス](paths.html)が誤って指定されています。例えば、XRPのイシュアーが含まれていたり、アカウントが異なる方法で指定されたりするなど。 |
|
||||
| `temBAD_PATH_LOOP` | [Paymentトランザクション][]で[パス](paths.html)の1つがループとしてマークされているため、限られた時間内に処理できません。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_LIMIT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfLimitQuality](payment.html#クオリティの制限)フラグが使用されましたが、XRP間の支払いでは通貨の取引は行われません。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_MAX` | [Payment トランザクション][]で、XRP間の直接支払に`SendMax`フィールドが指定されていますが、XRPの送金ではSendMaxは不要です。(SendMaxでXRPが有効となるのは、宛先への`Amount`がXRPではない場合のみです。) |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_NO_DIRECT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfNoDirectRipple](payment.html#paymentのフラグ)フラグが使用されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_PARTIAL` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に [tfPartialPayment](partial-payments.html)フラグが使用されていますが、XRP間の直接支払では常に全額が送金されます。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_PATHS` | [Paymentトランザクション][]で、XRP送金時の`Paths`が指定されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
|
||||
| `temBAD_SEQUENCE` | トランザクションは、トランザクション自体の`Sequence`番号よりも大きいシーケンス番号を参照します。例えば、取り消したいオファーは、そのオファーを取り消すトランザクションよりも後に置く必要があります。 |
|
||||
| `temBAD_SIGNATURE` | このトランザクションを承認するための署名がないか、または署名の形式が適切ではありません。(適切な形式の署名がアカウントで承認されない場合は、[tecNO_PERMISSION](tec-codes.html)を参照してください。) |
|
||||
| `temBAD_SRC_ACCOUNT` | このトランザクションの送信元の`Account`(「支払元アカウント」)の[アカウント](accounts.html)アドレスは適切な形式ではありません。 |
|
||||
| `temBAD_TRANSFER_RATE` | [AccountSetトランザクションの`TransferRate`フィールド](accountset.html#transferrate)のフォーマットが適切ではないか、または許容範囲外です。 |
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||||
| `temCANNOT_PREAUTH_SELF` | [DepositPreauthトランザクション][]の送信者は、事前承認対象のアカウントとしても指定されていました。自分自身を事前承認することはできません。 |
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||||
| `temDST_IS_SRC` | トランザクションで宛先アドレスがトランザクションの送信元`Account`として誤って指定されていました。これにはトラストライン(支払先アドレスは`LimitAmount`の`issuer`フィールド)とPayment Channel(支払先アドレスは`Destination`フィールド)などがあります。 |
|
||||
| `temDST_NEEDED` | トランザクションで宛先が誤って省略されていました。これは、[Paymentトランザクション][]の`Destination`フィールド、または`TrustSet`トランザクションの`LimitAmount`フィールドの`issuer`サブフィールドで起こり得ます。 |
|
||||
| `temINVALID` | その他の理由により、トランザクションは無効です。例えば、トランザクションIDのフォーマットや署名の形式が正しくないなど、トランザクションを解釈する過程で何らかの誤った処理が発生した可能性があります。 |
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||||
| `temINVALID_FLAG` | トランザクションに指定されている[フラグ](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)が存在していないか、または矛盾するフラグの組み合わせが指定されています。 |
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| `temMALFORMED` | トランザクションのフォーマットで不明な問題が発生しました。 |
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||||
| `temREDUNDANT` | トランザクションは処理を行いません。例えば、送信側アカウントに支払いを直接送金する場合や、同一イシュアーの同一通貨を売買するオファーを作成する場合などです。 |
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| `temREDUNDANT_SEND_MAX` | [削除: rippled 0.28.0][] |
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| `temRIPPLE_EMPTY` | [Paymentトランザクション][]に指定されている`Paths`フィールドが空ですが、この支払いを完了するにはパスが必要です。 |
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| `temBAD_WEIGHT` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerWeight`が指定されています。例えば、0やマイナス値など。 |
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| `temBAD_SIGNER` | [SignerListSetトランザクション][]に指定されている署名者が無効です。例えば、重複するエントリが指定されている場合や、SignerListの所有者がメンバーでもある場合などです。 |
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||||
| `temBAD_QUORUM` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerQuorum`値が指定されています。この値が0以下であるか、またはリストのすべての署名者の合計数を超えています。 |
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| `temUNCERTAIN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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| `temUNKNOWN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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| `temDISABLED` | このトランザクションには、無効化されているロジックが必要です。通常これは、現行レジャー向けに有効化されていない[Amendment](amendments.html)を使用しようとしていることを意味します。 |
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# temコード
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||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションの形式が正しくないため、XRP Ledgerプロトコルに基づきトランザクションが正常に完了しないことを示します。これらには-299から-200までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
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||||
|
||||
**ヒント:** `tem`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。有効なトランザクションに関するルールが変更されない限り、`tem`コードが最終的な結果となります。(例えば、[Amendment](amendments.html)の有効化前に当該のAmendmentの機能を使用すると`temDISABLED`になります。後日Amendmentが有効化されると、エラーになったトランザクションは有効となり、正常に処理される可能性があります。)
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| コード | 説明 |
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|:-----------------------------|:----------------------------------------------|
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| `temBAD_AMOUNT` | トランザクションにより指定された額(宛先への[Payment][]の`Amount`または`SendMax`の金額など)が無効でした。マイナスの金額が指定された可能性があります。 |
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| `temBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションの署名に使用されたキーが、トランザクションの送信元アカウントのマスターキーと一致していません。また、アカウントに[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)セットがありません。 |
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||||
| `temBAD_CURRENCY` | トランザクションの通貨フィールドが誤って指定されています。正しいフォーマットについては、[通貨額の指定][Currency Amount]を参照してください。 |
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| `temBAD_EXPIRATION` | トランザクションの有効期限の値が誤って指定されています([OfferCreateトランザクション][]など)。あるいは、トランザクションに必須の有効期限値が指定されていません(例えば、[EscrowCreateトランザクション][]の作成過程などで)。 |
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| `temBAD_FEE` | トランザクションで`Fee`の値が誤って指定されています(例えば、XRP以外の通貨やマイナスの額のXRPを指定するなど)。 |
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| `temBAD_ISSUER` | 要求に指定されている通貨の`issuer`フィールドが、トランザクションにて誤って指定されています。 |
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| `temBAD_LIMIT` | [TrustSetトランザクション][]でトラストラインの`LimitAmount`値が誤って指定されています。 |
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| `temBAD_OFFER` | [OfferCreateトランザクション][]で無効なオファーが指定されています(XRPをXRP自身と取引するオファー、マイナスの額のオファーなど)。 |
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| `temBAD_PATH` | [Paymentトランザクション][]の1つ以上の[パス](paths.html)が誤って指定されています。例えば、XRPのイシュアーが含まれていたり、アカウントが異なる方法で指定されたりするなど。 |
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| `temBAD_PATH_LOOP` | [Paymentトランザクション][]で[パス](paths.html)の1つがループとしてマークされているため、限られた時間内に処理できません。 |
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| `temBAD_SEND_XRP_LIMIT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfLimitQuality](payment.html#クオリティの制限)フラグが使用されましたが、XRP間の支払いでは通貨の取引は行われません。 |
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| `temBAD_SEND_XRP_MAX` | [Payment トランザクション][]で、XRP間の直接支払に`SendMax`フィールドが指定されていますが、XRPの送金ではSendMaxは不要です。(SendMaxでXRPが有効となるのは、宛先への`Amount`がXRPではない場合のみです。) |
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| `temBAD_SEND_XRP_NO_DIRECT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfNoDirectRipple](payment.html#paymentのフラグ)フラグが使用されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
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| `temBAD_SEND_XRP_PARTIAL` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に [tfPartialPayment](partial-payments.html)フラグが使用されていますが、XRP間の直接支払では常に全額が送金されます。 |
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| `temBAD_SEND_XRP_PATHS` | [Paymentトランザクション][]で、XRP送金時の`Paths`が指定されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
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||||
| `temBAD_SEQUENCE` | トランザクションは、トランザクション自体の`Sequence`番号よりも大きいシーケンス番号を参照します。例えば、取り消したいオファーは、そのオファーを取り消すトランザクションよりも後に置く必要があります。 |
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||||
| `temBAD_SIGNATURE` | このトランザクションを承認するための署名がないか、または署名の形式が適切ではありません。(適切な形式の署名がアカウントで承認されない場合は、[tecNO_PERMISSION](tec-codes.html)を参照してください。) |
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||||
| `temBAD_SRC_ACCOUNT` | このトランザクションの送信元の`Account`(「支払元アカウント」)の[アカウント](accounts.html)アドレスは適切な形式ではありません。 |
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| `temBAD_TRANSFER_RATE` | [AccountSetトランザクションの`TransferRate`フィールド](accountset.html#transferrate)のフォーマットが適切ではないか、または許容範囲外です。 |
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||||
| `temCANNOT_PREAUTH_SELF` | [DepositPreauthトランザクション][]の送信者は、事前承認対象のアカウントとしても指定されていました。自分自身を事前承認することはできません。 |
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| `temDST_IS_SRC` | トランザクションで宛先アドレスがトランザクションの送信元`Account`として誤って指定されていました。これにはトラストライン(支払先アドレスは`LimitAmount`の`issuer`フィールド)とPayment Channel(支払先アドレスは`Destination`フィールド)などがあります。 |
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||||
| `temDST_NEEDED` | トランザクションで宛先が誤って省略されていました。これは、[Paymentトランザクション][]の`Destination`フィールド、または`TrustSet`トランザクションの`LimitAmount`フィールドの`issuer`サブフィールドで起こり得ます。 |
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||||
| `temINVALID` | その他の理由により、トランザクションは無効です。例えば、トランザクションIDのフォーマットや署名の形式が正しくないなど、トランザクションを解釈する過程で何らかの誤った処理が発生した可能性があります。 |
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| `temINVALID_FLAG` | トランザクションに指定されている[フラグ](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)が存在していないか、または矛盾するフラグの組み合わせが指定されています。 |
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| `temMALFORMED` | トランザクションのフォーマットで不明な問題が発生しました。 |
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| `temREDUNDANT` | トランザクションは処理を行いません。例えば、送信側アカウントに支払いを直接送金する場合や、同一イシュアーの同一通貨を売買するオファーを作成する場合などです。 |
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| `temREDUNDANT_SEND_MAX` | [削除: rippled 0.28.0][] |
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| `temRIPPLE_EMPTY` | [Paymentトランザクション][]に指定されている`Paths`フィールドが空ですが、この支払いを完了するにはパスが必要です。 |
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| `temBAD_WEIGHT` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerWeight`が指定されています。例えば、0やマイナス値など。 |
|
||||
| `temBAD_SIGNER` | [SignerListSetトランザクション][]に指定されている署名者が無効です。例えば、重複するエントリが指定されている場合や、SignerListの所有者がメンバーでもある場合などです。 |
|
||||
| `temBAD_QUORUM` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerQuorum`値が指定されています。この値が0以下であるか、またはリストのすべての署名者の合計数を超えています。 |
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||||
| `temUNCERTAIN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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||||
| `temUNKNOWN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `temDISABLED` | このトランザクションには、無効化されているロジックが必要です。通常これは、現行レジャー向けに有効化されていない[Amendment](amendments.html)を使用しようとしていることを意味します。 |
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||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,24 +1,24 @@
|
||||
# terコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションは失敗したけれども、将来そのトランザクションを正常に適用できる可能性があることを示します。通常は、他の仮定トランザクションが先に適用される場合など。これらには-99から-1までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**注意:** `ter`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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||||
|:-----------------|:----------------------------------------------------------|
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||||
| `terFUNDS_SPENT` | **廃止予定。** |
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||||
| `terINSUF_FEE_B` | トランザクションの送信元アカウントに、トランザクションに指定されている`Fee`の支払いに十分なXRPがありません。 |
|
||||
| `terLAST` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terNO_ACCOUNT` | レジャーのトランザクション送信元アドレスに(まだ)資金が供給されていません。 |
|
||||
| `terNO_AUTH` | トランザクションでは、`lsfRequireAuth`が有効であるアカウントが発行した通貨を未承認のトラストラインに追加する操作が行われます。たとえば、保有が許可されていない通貨を購入するオファーを出した場合などです。 |
|
||||
| `terNO_LINE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terNO_RIPPLE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terOWNERS` | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
|
||||
| `terPRE_SEQ` | 現在のトランザクションの`Sequence`番号が、トランザクションを送信するアカウントの現在のシーケンス番号よりも大きな番号です。 |
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||||
| `terRETRY` | 再試行可能な不明なエラー。 |
|
||||
| `terQUEUED` | トランザクションは負荷スケーリングされた[トランザクションコスト](transaction-cost.html)の要件を満たしているが、オープンレジャーの要件を満たしていなかったため、トランザクションは将来のレジャーのキューに入れられました。 |
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
# terコード
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||||
これらのコードは、トランザクションは失敗したけれども、将来そのトランザクションを正常に適用できる可能性があることを示します。通常は、他の仮定トランザクションが先に適用される場合など。これらには-99から-1までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
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||||
**注意:** `ter`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:-----------------|:----------------------------------------------------------|
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| `terFUNDS_SPENT` | **廃止予定。** |
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| `terINSUF_FEE_B` | トランザクションの送信元アカウントに、トランザクションに指定されている`Fee`の支払いに十分なXRPがありません。 |
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| `terLAST` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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||||
| `terNO_ACCOUNT` | レジャーのトランザクション送信元アドレスに(まだ)資金が供給されていません。 |
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||||
| `terNO_AUTH` | トランザクションでは、`lsfRequireAuth`が有効であるアカウントが発行した通貨を未承認のトラストラインに追加する操作が行われます。たとえば、保有が許可されていない通貨を購入するオファーを出した場合などです。 |
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| `terNO_LINE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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||||
| `terNO_RIPPLE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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||||
| `terOWNERS` | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
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| `terPRE_SEQ` | 現在のトランザクションの`Sequence`番号が、トランザクションを送信するアカウントの現在のシーケンス番号よりも大きな番号です。 |
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| `terRETRY` | 再試行可能な不明なエラー。 |
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| `terQUEUED` | トランザクションは負荷スケーリングされた[トランザクションコスト](transaction-cost.html)の要件を満たしているが、オープンレジャーの要件を満たしていなかったため、トランザクションは将来のレジャーのキューに入れられました。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
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||||
@@ -1,12 +1,12 @@
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# tes Success
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||||
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||||
`tesSUCCESS`コードは、トランザクションが成功したことを示す唯一のコードです。このコードは、必ずしも処理が期待どおりに終了したことを示すものではありません。(たとえば[OfferCancel][]は、キャンセルするオファーがない場合でも「正常に終了」できます。)`tesSUCCESS`の結果には数値0が使用されます。
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| コード | 説明 |
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||||
|:-----------|:----------------------------------------------------------------|
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||||
| `tesSUCCESS` | トランザクションが適用され、他のサーバーに転送されました。検証済みレジャーにこのコードが記録されている場合は、トランザクションの成功が最終的な結果となります。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
# tes Success
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||||
`tesSUCCESS`コードは、トランザクションが成功したことを示す唯一のコードです。このコードは、必ずしも処理が期待どおりに終了したことを示すものではありません。(たとえば[OfferCancel][]は、キャンセルするオファーがない場合でも「正常に終了」できます。)`tesSUCCESS`の結果には数値0が使用されます。
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| コード | 説明 |
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|:-----------|:----------------------------------------------------------------|
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| `tesSUCCESS` | トランザクションが適用され、他のサーバーに転送されました。検証済みレジャーにこのコードが記録されている場合は、トランザクションの成功が最終的な結果となります。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
|
||||
@@ -1,48 +1,48 @@
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||||
# 取引の結果
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||||
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||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/protocol/TER.h "ソース")
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||||
`rippled`サーバーは、取引結果の要約を結果コードで示し、結果コードは`engine_result`や`meta.TransactionResult`などのフィールドに記述されます。これらのコードは、それぞれ異なるプレフィクスを付加した複数のカテゴリーに分類されます。
|
||||
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||||
| カテゴリー | プレフィクス | 説明 |
|
||||
|:----------------------|:------------------------|:---------------------------|
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||||
| コストの請求のみ | [tec](tec-codes.html) | トランザクションは意図された目的を果さず、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)は消却されました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
|
||||
| 失敗 | [tef](tef-codes.html) | サーバーの現在の(進行中の)レジャーまたはその後のレジャーに対して、トランザクションを適用できません。すでに適用されているか、レジャーの状態が原因となって、将来の適用が不可能になっています。 |
|
||||
| ローカルエラー | [tel](tel-codes.html) | 負荷が高いなど、ローカルの状態が原因となって、`rippled`サーバーでエラーが発生しました。サーバーまたは時間を変えて再送信すると、別の応答を得られる可能性があります。 |
|
||||
| 形式が正しくないトランザクション | [tem](tem-codes.html) | 構文が誤っている、オプションが互いに矛盾している、署名が不正であるなどの原因で、トランザクションが無効になっています。 |
|
||||
| 再試行 | [ter](ter-codes.html) | トランザクションを適用できませんでしたが、後ほど適用できる可能性があります。 |
|
||||
| 成功 | [tes](tes-success.html) | (エラーではありません)トランザクションは成功しました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
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||||
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||||
**警告:** トランザクションの暫定的な結果コードは、最終的な結果とは異なるものになる場合があります。暫定的に成功とされたトランザクションが最終的に失敗する場合や、暫定的に失敗とされたトランザクションが最終的に成功する場合もあります。暫定的に失敗とされたトランザクションが、最終的に別のコードで失敗とされる場合もあります。トランザクションの結果が最終的なものとなるタイミングを判断する方法については、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
ローカルエラー(`tel`)と形式が正しくないトランザクション(`tem`)の違いは、プロトコルレベルでのルールの問題です。例えば、トランザクションに含めることができるパスの最大数について、プロトコルでは上限が設定されていないとします。一方、サーバーでは、処理できるパスの数について上限を定義している場合があります。2つのサーバーがあり、設定がそれぞれ異なっている場合、一方はパスが多いという理由でトランザクションの`tel`エラーを返すのに対して、他方のサーバーではトランザクションが正常に処理されることもあります。コンセンサスを獲得したトランザクションを処理できるサーバーが十分にある場合、検証済みレジャーに含まれる可能性はあります。
|
||||
|
||||
これに対して、`tem`エラーは、設定にかかわらずトランザクションを適用できるサーバーが存在しないことを示唆しています。トランザクションがプロトコルのルールに違反しているか、許容限度を超えてあいまいであるか、完全に無意味なものになっています。形式が正しくないトランザクションが有効なものになる可能性があるのは、プロトコルに変更が生じた場合のみです。例えば、新しい機能が採用された場合、当該の機能を使用するトランザクションは、当該の機能がまだ採用されていない古いソフトウェアを実行しているサーバーによって、形式が正しくないと見なされる可能性があります。
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||||
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||||
|
||||
## 即時の応答
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||||
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||||
[submitメソッド][]から返される応答には、トランザクションのローカル処理中に発生した事項を示す、`rippled`サーバーからの暫定的な結果が含まれています。
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||||
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||||
`submit`からの応答に含まれているのは、以下のフィールドです。
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||||
| フィールド | 値 | 説明 |
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|:------------------------|:---------------|:----------------------------------|
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||||
| `engine_result` | 文字列 | 結果を分類するコード。例: `tecPATH_DRY` |
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||||
| `engine_result_code` | 符号付き整数 | `engine_result`に対応する数値。値そのものは変更される可能性があります。 |
|
||||
| `engine_result_message` | 文字列 | 発生した事項を説明する、人間が読める形式のメッセージ。このメッセージは、問題を診断する目的で開発者に利用されることを想定したものであり、通知なく変更される可能性があります。 |
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||||
|
||||
トランザクションをローカルで送信して適用した時点で問題がない場合、応答は以下のような内容になります。
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||||
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||||
```js
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||||
"engine_result": "tesSUCCESS",
|
||||
"engine_result_code": 0,
|
||||
"engine_result_message": "The transaction was applied.Only final in a validated ledger."
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||||
```
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||||
|
||||
**注記:** この段階で成功の結果が表示されたとしても、トランザクションが完全に成功したことを示すわけではありません。ローカルのサーバーに保持されている暫定バージョンのレジャーに対して、正常に適用されたにすぎません。この段階での失敗の結果も、暫定的なものであり変化する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
# 取引の結果
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||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/protocol/TER.h "ソース")
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||||
`rippled`サーバーは、取引結果の要約を結果コードで示し、結果コードは`engine_result`や`meta.TransactionResult`などのフィールドに記述されます。これらのコードは、それぞれ異なるプレフィクスを付加した複数のカテゴリーに分類されます。
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| カテゴリー | プレフィクス | 説明 |
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|:----------------------|:------------------------|:---------------------------|
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| コストの請求のみ | [tec](tec-codes.html) | トランザクションは意図された目的を果さず、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)は消却されました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
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||||
| 失敗 | [tef](tef-codes.html) | サーバーの現在の(進行中の)レジャーまたはその後のレジャーに対して、トランザクションを適用できません。すでに適用されているか、レジャーの状態が原因となって、将来の適用が不可能になっています。 |
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||||
| ローカルエラー | [tel](tel-codes.html) | 負荷が高いなど、ローカルの状態が原因となって、`rippled`サーバーでエラーが発生しました。サーバーまたは時間を変えて再送信すると、別の応答を得られる可能性があります。 |
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| 形式が正しくないトランザクション | [tem](tem-codes.html) | 構文が誤っている、オプションが互いに矛盾している、署名が不正であるなどの原因で、トランザクションが無効になっています。 |
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| 再試行 | [ter](ter-codes.html) | トランザクションを適用できませんでしたが、後ほど適用できる可能性があります。 |
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| 成功 | [tes](tes-success.html) | (エラーではありません)トランザクションは成功しました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
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**警告:** トランザクションの暫定的な結果コードは、最終的な結果とは異なるものになる場合があります。暫定的に成功とされたトランザクションが最終的に失敗する場合や、暫定的に失敗とされたトランザクションが最終的に成功する場合もあります。暫定的に失敗とされたトランザクションが、最終的に別のコードで失敗とされる場合もあります。トランザクションの結果が最終的なものとなるタイミングを判断する方法については、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
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ローカルエラー(`tel`)と形式が正しくないトランザクション(`tem`)の違いは、プロトコルレベルでのルールの問題です。例えば、トランザクションに含めることができるパスの最大数について、プロトコルでは上限が設定されていないとします。一方、サーバーでは、処理できるパスの数について上限を定義している場合があります。2つのサーバーがあり、設定がそれぞれ異なっている場合、一方はパスが多いという理由でトランザクションの`tel`エラーを返すのに対して、他方のサーバーではトランザクションが正常に処理されることもあります。コンセンサスを獲得したトランザクションを処理できるサーバーが十分にある場合、検証済みレジャーに含まれる可能性はあります。
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これに対して、`tem`エラーは、設定にかかわらずトランザクションを適用できるサーバーが存在しないことを示唆しています。トランザクションがプロトコルのルールに違反しているか、許容限度を超えてあいまいであるか、完全に無意味なものになっています。形式が正しくないトランザクションが有効なものになる可能性があるのは、プロトコルに変更が生じた場合のみです。例えば、新しい機能が採用された場合、当該の機能を使用するトランザクションは、当該の機能がまだ採用されていない古いソフトウェアを実行しているサーバーによって、形式が正しくないと見なされる可能性があります。
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## 即時の応答
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[submitメソッド][]から返される応答には、トランザクションのローカル処理中に発生した事項を示す、`rippled`サーバーからの暫定的な結果が含まれています。
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`submit`からの応答に含まれているのは、以下のフィールドです。
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| フィールド | 値 | 説明 |
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|:------------------------|:---------------|:----------------------------------|
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| `engine_result` | 文字列 | 結果を分類するコード。例: `tecPATH_DRY` |
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| `engine_result_code` | 符号付き整数 | `engine_result`に対応する数値。値そのものは変更される可能性があります。 |
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| `engine_result_message` | 文字列 | 発生した事項を説明する、人間が読める形式のメッセージ。このメッセージは、問題を診断する目的で開発者に利用されることを想定したものであり、通知なく変更される可能性があります。 |
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トランザクションをローカルで送信して適用した時点で問題がない場合、応答は以下のような内容になります。
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```js
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"engine_result": "tesSUCCESS",
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"engine_result_code": 0,
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"engine_result_message": "The transaction was applied.Only final in a validated ledger."
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```
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**注記:** この段階で成功の結果が表示されたとしても、トランザクションが完全に成功したことを示すわけではありません。ローカルのサーバーに保持されている暫定バージョンのレジャーに対して、正常に適用されたにすぎません。この段階での失敗の結果も、暫定的なものであり変化する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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