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synced 2025-12-06 17:27:57 +00:00
CRLF to LF; fix some broken links
This commit is contained in:
@@ -1,26 +1,26 @@
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# EnableAmendment
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トランザクション処理を変更する[Amendmentプロセス](amendments.html#amendmentプロセス)の進行状況を追跡します。この疑似トランザクションは、提案されたAmendmentが多数の承認を獲得したか否かや、Amendmentの有効化の状況を示します。
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**注記:** 疑似トランザクションは送信できませんが、レジャーの処理時に疑似トランザクションが見つかることがあります。
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| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:---------------|:----------|:------------------|:----------------------------|
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| Amendment | 文字列 | Hash256 | Amendmentの一意のID。人間が読み取れる形式の名前ではありません。既知のAmendmentのリストについては、[Amendment](amendments.html)を参照してください。 |
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| LedgerSequence | 数値 | UInt32 | Amendmentが含まれているレジャーバージョンのインデックス。これにより、この疑似トランザクションと別途発生する同様の変更が区別されます。 |
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## EnableAmendment Flags
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EnableAmendment疑似トランザクションの`Flags`の値は、この疑似トランザクションが記録されているレジャーでのAmendmentのステータスを示します。
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`Flags`の値が`0`(フラグなし)の場合、Amendmentは有効化されており、これ以降のすべてのレジャーに適用されます。`Flags`のその他の値を以下に示します。
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| フラグ名 | 16進値 | 10進値 | 説明 |
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|:---------------|:-----------|:--------------|:-------------------------------|
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| tfGotMajority | 0x00010000 | 65536 | このレジャーバージョン以降、信頼できるバリデータのAmendment支持率は80%以上に増加しました。 |
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| tfLostMajority | 0x00020000 | 131072 | このレジャーバージョン以降、信頼できるバリデータのAmendment支持率が80%未満に減少しました。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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# EnableAmendment
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トランザクション処理を変更する[Amendmentプロセス](amendments.html#amendmentプロセス)の進行状況を追跡します。この疑似トランザクションは、提案されたAmendmentが多数の承認を獲得したか否かや、Amendmentの有効化の状況を示します。
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**注記:** 疑似トランザクションは送信できませんが、レジャーの処理時に疑似トランザクションが見つかることがあります。
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| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:---------------|:----------|:------------------|:----------------------------|
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| Amendment | 文字列 | Hash256 | Amendmentの一意のID。人間が読み取れる形式の名前ではありません。既知のAmendmentのリストについては、[Amendment](amendments.html)を参照してください。 |
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| LedgerSequence | 数値 | UInt32 | Amendmentが含まれているレジャーバージョンのインデックス。これにより、この疑似トランザクションと別途発生する同様の変更が区別されます。 |
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## EnableAmendment Flags
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EnableAmendment疑似トランザクションの`Flags`の値は、この疑似トランザクションが記録されているレジャーでのAmendmentのステータスを示します。
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`Flags`の値が`0`(フラグなし)の場合、Amendmentは有効化されており、これ以降のすべてのレジャーに適用されます。`Flags`のその他の値を以下に示します。
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| フラグ名 | 16進値 | 10進値 | 説明 |
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|:---------------|:-----------|:--------------|:-------------------------------|
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| tfGotMajority | 0x00010000 | 65536 | このレジャーバージョン以降、信頼できるバリデータのAmendment支持率は80%以上に増加しました。 |
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| tfLostMajority | 0x00020000 | 131072 | このレジャーバージョン以降、信頼できるバリデータのAmendment支持率が80%未満に減少しました。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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@@ -1,13 +1,13 @@
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# 疑似トランザクション
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疑似トランザクションはユーザーにより送信されることがなく、またネットワークで伝搬されません。その代わりに、サーバーは提案されたレジャーに疑似トランザクションを直接挿入することを選択できます。十分な数のサーバーがこの疑似トランザクションを挿入し、疑似トランザクションがコンセンサスを通過すると、この疑似トランザクションはレジャーに記録され、それ以降レジャーデータに表示されます。
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||||
通常のトランザクションの必須フィールドの中には、疑似トランザクションには不適切なものがあります。このような場合、疑似トランザクションのデフォルト値は以下のようになります。
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| フィールド | デフォルト値 |
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|:--------------|:---------------------------------------------------------|
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||||
| Account | [ACCOUNT_ZERO](accounts.html#特別なアドレス) |
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| Sequence | 0 |
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| Fee | 0 |
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| SigningPubKey | "" |
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| Signature | "" |
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# 疑似トランザクション
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疑似トランザクションはユーザーにより送信されることがなく、またネットワークで伝搬されません。その代わりに、サーバーは提案されたレジャーに疑似トランザクションを直接挿入することを選択できます。十分な数のサーバーがこの疑似トランザクションを挿入し、疑似トランザクションがコンセンサスを通過すると、この疑似トランザクションはレジャーに記録され、それ以降レジャーデータに表示されます。
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||||
通常のトランザクションの必須フィールドの中には、疑似トランザクションには不適切なものがあります。このような場合、疑似トランザクションのデフォルト値は以下のようになります。
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| フィールド | デフォルト値 |
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|:--------------|:---------------------------------------------------------|
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| Account | [ACCOUNT_ZERO](accounts.html#特別なアドレス) |
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| Sequence | 0 |
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||||
| Fee | 0 |
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| SigningPubKey | "" |
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| Signature | "" |
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@@ -1,35 +1,35 @@
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# SetFee
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||||
[手数料投票](fee-voting.html)の結果として[トランザクションコスト](transaction-cost.html)または[アカウント準備金](reserves.html)の要件が変更されます。
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**注記:** 疑似トランザクションは送信できませんが、レジャーの処理時に疑似トランザクションが見つかることがあります。
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```
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{
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||||
"Account":"rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrhoLvTp",
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||||
"BaseFee":"000000000000000A",
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||||
"Fee":"0",
|
||||
"ReferenceFeeUnits":10,
|
||||
"ReserveBase":20000000,
|
||||
"ReserveIncrement":5000000,
|
||||
"Sequence":0,
|
||||
"SigningPubKey":"",
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||||
"TransactionType":"SetFee",
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||||
"date":439578860,
|
||||
"hash":"1C15FEA3E1D50F96B6598607FC773FF1F6E0125F30160144BE0C5CBC52F5151B",
|
||||
"ledger_index":3721729,
|
||||
}
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||||
```
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||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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||||
|:------------------|:-----------------|:------------------|:------------------|
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||||
| BaseFee | 文字列 | UInt64 | リファレンストランザクションの手数料(XRPのdrop数、16進数)。(これは、負荷スケーリング前の[トランザクションコスト](transaction-cost.html)です。) |
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||||
| ReferenceFeeUnits | 符号なし整数 | UInt32 | リファレンストランザクションのコスト(手数料単位) |
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||||
| ReserveBase | 符号なし整数 | UInt32 | 基本準備金(drop数) |
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||||
| ReserveIncrement | 符号なし整数 | UInt32 | 増分準備金(drop数) |
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||||
| LedgerSequence | 数値 | UInt32 | この疑似トランザクションが含まれているレジャーバージョンのインデックス。これにより、この疑似トランザクションと別途発生する同様の変更が区別されます。 |
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
# SetFee
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||||
[手数料投票](fee-voting.html)の結果として[トランザクションコスト](transaction-cost.html)または[アカウント準備金](reserves.html)の要件が変更されます。
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**注記:** 疑似トランザクションは送信できませんが、レジャーの処理時に疑似トランザクションが見つかることがあります。
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||||
```
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||||
{
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||||
"Account":"rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrhoLvTp",
|
||||
"BaseFee":"000000000000000A",
|
||||
"Fee":"0",
|
||||
"ReferenceFeeUnits":10,
|
||||
"ReserveBase":20000000,
|
||||
"ReserveIncrement":5000000,
|
||||
"Sequence":0,
|
||||
"SigningPubKey":"",
|
||||
"TransactionType":"SetFee",
|
||||
"date":439578860,
|
||||
"hash":"1C15FEA3E1D50F96B6598607FC773FF1F6E0125F30160144BE0C5CBC52F5151B",
|
||||
"ledger_index":3721729,
|
||||
}
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||||
```
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||||
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||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:------------------|:-----------------|:------------------|:------------------|
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| BaseFee | 文字列 | UInt64 | リファレンストランザクションの手数料(XRPのdrop数、16進数)。(これは、負荷スケーリング前の[トランザクションコスト](transaction-cost.html)です。) |
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| ReferenceFeeUnits | 符号なし整数 | UInt32 | リファレンストランザクションのコスト(手数料単位) |
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| ReserveBase | 符号なし整数 | UInt32 | 基本準備金(drop数) |
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| ReserveIncrement | 符号なし整数 | UInt32 | 増分準備金(drop数) |
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| LedgerSequence | 数値 | UInt32 | この疑似トランザクションが含まれているレジャーバージョンのインデックス。これにより、この疑似トランザクションと別途発生する同様の変更が区別されます。 |
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
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@@ -1,139 +1,139 @@
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# トランザクションの共通フィールド
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どのトランザクションについても、共通する一連のフィールドに加え、[トランザクションのタイプ](transaction-types.html)に応じた追加のフィールドがあります。フィールドの名前では、大文字と小文字が区別されます。すべてのトランザクションに共通するフィールドは、以下のとおりです。
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| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:-------------------|:-----------------|:------------------|:-----------------|
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| Account | 文字列 | Account | _(必須)_ トランザクションを開始した[アカウント](accounts.html)の一意アドレス。 |
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| TransactionType | 文字列 | UInt16 | _(必須)_ トランザクションのタイプ。有効なタイプは、`Payment`、`OfferCreate`、`OfferCancel`、`TrustSet`、`AccountSet`、`SetRegularKey`、`SignerListSet`、`EscrowCreate`、`EscrowFinish`、`EscrowCancel`、`PaymentChannelCreate`、`PaymentChannelFund`、`PaymentChannelClaim`、`DepositPreauth`です。 |
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| Fee | 文字列 | Amount | _(必須。[自動入力可能][])_ 整数で表したXRPの額(drop単位)。このトランザクションをネットワークに送信するためのコストとして消却されます。トランザクションのタイプによっては、最小要件が異なります。詳細は、[トランザクションコスト][]を参照してください。 |
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| Sequence | 符号なし整数 | UInt32 | _(必須。[自動入力可能][])_ トランザクションを開始したアカウントに関連付けられた、トランザクションのシーケンス番号。トランザクションが有効とみなされるのは、その`Sequence`番号が、同一のアカウントの直前トランザクションよりも1大きい場合のみです。保留中のトランザクションを`Sequence`番号を使用して無効にする方法については、[トランザクションのキャンセルまたはスキップ](cancel-or-skip-a-transaction.html)を参照してください。 |
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| [AccountTxnID][] | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ 別のトランザクションを識別するためのハッシュ値。このハッシュがある場合、このトランザクションが有効になるのは、送信側のアカウントの直前送信トランザクションがこのハッシュと一致しているときのみです。 |
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| [Flags][] | 符号なし整数 | UInt32 | _(省略可)_ このトランザクションのビットフラグのセット。 |
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| LastLedgerSequence | 数値 | UInt32 | _(省略可。使用を強く推奨)_ このトランザクションを登録できるレジャーインデックスの最大値。このフィールドを指定することにより、トランザクションが検証または拒否されるのを待たなければならない期間の上限を設定することができます。詳細は、[信頼できるトランザクションの送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。 |
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| [Memos][] | オブジェクトの配列 | 配列 | _(省略可)_ このトランザクションの識別に使用される任意の追加情報。 |
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| [Signers][] | 配列 | 配列 | _(省略可)_ このトランザクションを承認するための[マルチ署名](multi-signing.html)を表すオブジェクトの配列。 |
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| SourceTag | 符号なし整数 | UInt32 | _(省略可)_ この支払いの理由、またはこのトランザクションの実行元である送信者を識別するために使用される任意の整数。一般的に、返金については、最初の支払いの`SourceTag`を返金の`DestinationTag`として指定する必要があります。 |
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| SigningPubKey | 文字列 | Blob | _(署名時に自動追加)_ このトランザクションへの署名に使用される秘密鍵に対応する公開鍵の16進表現。空文字列の場合は、代わりに`Signers`フィールドにマルチ署名が保持されていることを示します。 |
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| TxnSignature | 文字列 | Blob | _(署名時に自動追加)_ このトランザクションが、発信元であると主張しているアカウントから発信されたものであることを検証するための署名。 |
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[自動入力可能]: #自動入力可能なフィールド
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[AccountTxnID]: #accounttxnid
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[Flags]: #flagsフィールド
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[Memos]: #memosフィールド
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[Signers]: #signersフィールド
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[削除されたバージョン: rippled 0.28.0][]: トランザクションの`PreviousTxnID`フィールドは、[AccountTxnID][]フィールドに置き換えられました。この文字列/Hash256フィールドは、過去に発生したトランザクションの一部に記述されています。このフィールドは、一部の[レジャーオブジェクト](ledger-data-formats.html)にある`PreviousTxnID`という同じ名前のフィールドとは無関係です。
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## AccountTxnID
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`AccountTxnID`フィールドにより、直前のトランザクション(シーケンス番号で識別)も有効で、かつ期待するトランザクションに一致しない限り、現在のトランザクションが有効にならないよう、トランザクションどうしをチェーンにすることができます。
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このフィールドが有用になるのは、例えば、トランザクション送信用のプライマリーシステムと受動的なバックアップシステムを運用している場合です。受動的なバックアップシステムがプライマーリから切断されたものの、プライマリが完全に稼働停止となったわけではなく、両システムが同時に稼働を開始した場合は、トランザクションが2回送信される、あるいはまったく送信されないなど、深刻な問題が発生するおそれがあります。`AccountTxnID`を使用してトランザクションどうしをチェーンにすると、両方のシステムがアクティブになったときも、有効なトランザクションを送信できるのはいずれか一方のみとなります。
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AccountTxnIDを使用するには、アカウントの1つ前のトランザクションのIDがレジャーで追跡されるよう、最初に[asfAccountTxnID](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを設定する必要があります。
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## 自動入力可能なフィールド
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一部のフィールドについては、トランザクションの署名前に、`rippled`サーバーによって、または署名に使用される[ripple-lib][]などのライブラリーによって値を自動入力できます。値を自動入力するには、最新の状態を取得するためのXRP Ledgerへのアクティブな接続が必要です。したがって、オフラインでは実行できません。[ripple-lib][]と`rippled`のどちらも、以下の値を自動的に提供できます。
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* `Fee` - ネットワークに基づいて[トランザクションコスト][]を自動的に入力します。
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**注記:**`rippled`の[signコマンド][]を使用するときは、`fee_mult_max`パラメーターと`fee_mult_div`パラメーターを使用して、自動入力値の上限を設定できます。
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* `Sequence` - トランザクションを送信する側のアカウントの次のシーケンス番号を自動的に使用します。
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本番システムについては、これらのフィールドの値がサーバーによって入力される状態に _しない_ ことをお勧めします。例えば、ネットワークの負荷が一時的に急上昇したためにトランザクションコストが高騰した場合、トランザクションによっては、一時的な高額のコストを支払うよりも、必要に応じて待機し、コストが低下してから送信したほうが好ましいことがあります。
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[Paymentトランザクション][]タイプの[`Paths`フィールド](payment.html#パス)についても、値を自動入力できます。
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## Flagsフィールド
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`Flags`フィールドには、トランザクションの行動を調整する各種のオプションを設定できます。オプションは、ビット単位のOR操作と組み合わせることで複数のフラグを同時に設定できるバイナリー値として表現します。
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トランザクションで所定のフラグが有効になっているかどうかを確認するには、ビット単位のAND演算子をフラグの値と`Flags`フィールドで使用します。結果が0の場合は無効になっていることを示し、結果がフラグ値と等しい場合は有効になっていることを示します(その他の結果の場合は、実行した操作に誤りがあることを示します)。
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||||
ほとんどのフラグは、特定のタイプのトランザクションに対してのみ効果があります。複数のタイプのトランザクションに対して、同一のビット単位値をフラグに再利用できるため、フラグの設定と読み取りでは`TransactionType`フィールドに留意することが重要です。
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フラグとして定義しないビットは、0にする必要があります([fix1543 Amendment][]では、一部のタイプのトランザクションについて、このルールが適用されます。デフォルトでは、ほとんどのタイプのトランザクションでこのルールが強制されます)。
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### グローバルフラグ
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すべてのトランザクションにグローバルに適用される唯一のフラグは、以下のとおりです。
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| フラグの名前 | 16進値 | 10進値 | 説明 |
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|:--------------------|:-----------|:--------------|:--------------------------|
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| tfFullyCanonicalSig | 0x80000000 | 2147483648 | _(使用を強く推奨)_ 完全に正規である署名を要求します。 |
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[signメソッド][](または「署名と送信」モードの[submitメソッド][])を使用すると、`rippled`は、`Flags`フィールドがすでに存在している場合を除き、`tfFullyCanonicalSig`フラグを有効にした状態で`Flags`フィールドを追加します。`tfFullyCanonicalSig`フラグは、`Flags`が明示的に指定されている場合、自動的には有効に***なりません***。また、[sign_forメソッド][]を使用してマルチ署名済みトランザクションに署名を追加する場合も、自動的には有効に***なりません***。
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||||
**警告:** `tfFullyCanonicalSig`を有効にしない場合は、不正使用者がトランザクションの署名を改変して、期待されるものとは別のハッシュを使用してトランザクションを成功させることが理論上可能になります。最悪の場合、同一の支払を何回も送信するようシステムに仕掛けられるおそれがあります。この問題を回避するには、署名するすべてのトランザクションで`tfFullyCanonicalSig`フラグを有効にします。
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### フラグの範囲
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||||
トランザクションの`Flags`フィールドでは、さまざまなレベルや状況に適用されるフラグを設定できます。個々の状況に関するフラグは、以下の範囲に限定されます。
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| 範囲の名前 | ビットマスク | 説明 |
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|:-----------------|:-------------|:-------------------------------------------|
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| ユニバーサルフラグ | `0xff000000` | すべてのタイプのトランザクションに対して一様に適用されるフラグ。 |
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| タイプに基づくフラグ | `0x00ff0000` | フラグを使用する[トランザクションのタイプ](transaction-types.html)に応じて意味が異なるフラグ。 |
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| 予約済みのフラグ | `0x0000ffff` | 現時点では定義されていないフラグ。トランザクションが有効になるのは、これらのフラグが無効になっている場合のみです。 |
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**注記:** [AccountSetトランザクション][]タイプには、タイプに基づくフラグと似た目的を果たす[ビット単位ではない独自のフラグ](accountset.html#accountsetのフラグ)があります。[レジャーオブジェクト](ledger-object-types.html)にも、さまざまなビット単位のフラグが定義される`Flags`フィールドがあります。
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## Memosフィールド
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`Memos`フィールドは、トランザクションに関する任意のメッセージデータを保持します。このフィールドは、オブジェクトの配列として表現します。各オブジェクトには唯一のフィールド`Memo`があり、このフィールドは、以下のフィールドを*1つ以上*持つ別のオブジェクトを保持しています。
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| フィールド | 型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:-----------|:-------|:------------------|:-----------------------------------|
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| MemoData | 文字列 | Blob | 通例、メモの内容を保持する任意の16進値。 |
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||||
| MemoFormat | 文字列 | Blob | URLで使用できる文字を表現する16進値。通例、メモのエンコード方法に関する情報を保持しています([MIMEタイプ](http://www.iana.org/assignments/media-types/media-types.xhtml)など)。 |
|
||||
| MemoType | 文字列 | Blob | URLで使用できる文字を表現する16進値。通例、このメモのフォーマットを定義する一意の関係([RFC 5988](http://tools.ietf.org/html/rfc5988#section-4)に準拠)。 |
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||||
MemoTypeフィールドとMemoFormatフィールドには、以下の文字のみを使用できます。 `ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789-._~:/?#[]@!$&'()*+,;=%`
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||||
`Memos`フィールドのサイズの上限は1KBです(バイナリーフォーマットでシリアル化されている場合)。
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以下に、Memosフィールドが定義されているトランザクションの例を示します。
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```
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{
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"TransactionType": "Payment",
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"Account": "rMmTCjGFRWPz8S2zAUUoNVSQHxtRQD4eCx",
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||||
"Destination": "r3kmLJN5D28dHuH8vZNUZpMC43pEHpaocV",
|
||||
"Memos": [
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||||
{
|
||||
"Memo": {
|
||||
"MemoType": "687474703a2f2f6578616d706c652e636f6d2f6d656d6f2f67656e65726963",
|
||||
"MemoData": "72656e74"
|
||||
}
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||||
}
|
||||
],
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||||
"Amount": "1"
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||||
}
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||||
```
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## Signersフィールド
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||||
`Signers`フィールドには、最大8つのキーペアから取得された署名を保持し、トランザクションを承認するための[マルチ署名](multi-signing.html)が含まれています。`Signers`リストはオブジェクトの配列であり、各オブジェクトが1つの`Signer`フィールドを保持しています。`Signer`フィールドには、以下の入れ子フィールドがあります。
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||||
| フィールド | 型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:--------------|:-------|:------------------|:--------------------------------|
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| Account | 文字列 | AccountID | SignerListに記述され、この署名に関連付けられているアドレス。 |
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| TxnSignature | 文字列 | Blob | `SigningPubKey`を使用して検証できる、このトランザクションの署名。 |
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| SigningPubKey | 文字列 | Blob | この署名の作成に使用される公開鍵。 |
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||||
`SigningPubKey`は、`Account`アドレスに関連付けられているキーでなければなりません。参照されている`Account`が、レジャーにあり資金供給済みアカウントである場合、SigningPubKeyには、そのアカウントの現在のレギュラーキー(設定されている場合)を指定できます。また、[lsfDisableMaster](accountroot.html#accountrootフラグ)フラグが有効になっている場合を除き、そのアカウントのマスターキーを指定することもできます。参照されている`Account`アドレスが、レジャーの資金供給済みのアカウントではない場合、`SigningPubKey`は、そのアドレスに関連付けられているマスターキーでなければなりません。
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||||
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||||
署名の検証は大量の演算能力を消費するタスクであるため、マルチ署名済みトランザクションをネットワークに中継するには、追加のXRPがコストとしてかかります。マルチ署名に含まれている署名ごとに、トランザクションに必要な[トランザクションコスト][]が増加します。例えば、トランザクションをネットワークに中継するための現在の最小トランザクションコストが`10000`dropである場合、`Signers`配列に3つのエントリーが含まれているマルチ署名済みトランザクションを中継するには、`Fee`の値を少なくとも`40000`dropにする必要があります。
|
||||
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||||
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
# トランザクションの共通フィールド
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||||
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||||
どのトランザクションについても、共通する一連のフィールドに加え、[トランザクションのタイプ](transaction-types.html)に応じた追加のフィールドがあります。フィールドの名前では、大文字と小文字が区別されます。すべてのトランザクションに共通するフィールドは、以下のとおりです。
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| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:-------------------|:-----------------|:------------------|:-----------------|
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| Account | 文字列 | Account | _(必須)_ トランザクションを開始した[アカウント](accounts.html)の一意アドレス。 |
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| TransactionType | 文字列 | UInt16 | _(必須)_ トランザクションのタイプ。有効なタイプは、`Payment`、`OfferCreate`、`OfferCancel`、`TrustSet`、`AccountSet`、`SetRegularKey`、`SignerListSet`、`EscrowCreate`、`EscrowFinish`、`EscrowCancel`、`PaymentChannelCreate`、`PaymentChannelFund`、`PaymentChannelClaim`、`DepositPreauth`です。 |
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||||
| Fee | 文字列 | Amount | _(必須。[自動入力可能][])_ 整数で表したXRPの額(drop単位)。このトランザクションをネットワークに送信するためのコストとして消却されます。トランザクションのタイプによっては、最小要件が異なります。詳細は、[トランザクションコスト][]を参照してください。 |
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||||
| Sequence | 符号なし整数 | UInt32 | _(必須。[自動入力可能][])_ トランザクションを開始したアカウントに関連付けられた、トランザクションのシーケンス番号。トランザクションが有効とみなされるのは、その`Sequence`番号が、同一のアカウントの直前トランザクションよりも1大きい場合のみです。保留中のトランザクションを`Sequence`番号を使用して無効にする方法については、[トランザクションのキャンセルまたはスキップ](cancel-or-skip-a-transaction.html)を参照してください。 |
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||||
| [AccountTxnID][] | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ 別のトランザクションを識別するためのハッシュ値。このハッシュがある場合、このトランザクションが有効になるのは、送信側のアカウントの直前送信トランザクションがこのハッシュと一致しているときのみです。 |
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| [Flags][] | 符号なし整数 | UInt32 | _(省略可)_ このトランザクションのビットフラグのセット。 |
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| LastLedgerSequence | 数値 | UInt32 | _(省略可。使用を強く推奨)_ このトランザクションを登録できるレジャーインデックスの最大値。このフィールドを指定することにより、トランザクションが検証または拒否されるのを待たなければならない期間の上限を設定することができます。詳細は、[信頼できるトランザクションの送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。 |
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| [Memos][] | オブジェクトの配列 | 配列 | _(省略可)_ このトランザクションの識別に使用される任意の追加情報。 |
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| [Signers][] | 配列 | 配列 | _(省略可)_ このトランザクションを承認するための[マルチ署名](multi-signing.html)を表すオブジェクトの配列。 |
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| SourceTag | 符号なし整数 | UInt32 | _(省略可)_ この支払いの理由、またはこのトランザクションの実行元である送信者を識別するために使用される任意の整数。一般的に、返金については、最初の支払いの`SourceTag`を返金の`DestinationTag`として指定する必要があります。 |
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| SigningPubKey | 文字列 | Blob | _(署名時に自動追加)_ このトランザクションへの署名に使用される秘密鍵に対応する公開鍵の16進表現。空文字列の場合は、代わりに`Signers`フィールドにマルチ署名が保持されていることを示します。 |
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| TxnSignature | 文字列 | Blob | _(署名時に自動追加)_ このトランザクションが、発信元であると主張しているアカウントから発信されたものであることを検証するための署名。 |
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[自動入力可能]: #自動入力可能なフィールド
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[AccountTxnID]: #accounttxnid
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[Flags]: #flagsフィールド
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[Memos]: #memosフィールド
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[Signers]: #signersフィールド
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[削除されたバージョン: rippled 0.28.0][]: トランザクションの`PreviousTxnID`フィールドは、[AccountTxnID][]フィールドに置き換えられました。この文字列/Hash256フィールドは、過去に発生したトランザクションの一部に記述されています。このフィールドは、一部の[レジャーオブジェクト](ledger-data-formats.html)にある`PreviousTxnID`という同じ名前のフィールドとは無関係です。
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## AccountTxnID
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`AccountTxnID`フィールドにより、直前のトランザクション(シーケンス番号で識別)も有効で、かつ期待するトランザクションに一致しない限り、現在のトランザクションが有効にならないよう、トランザクションどうしをチェーンにすることができます。
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このフィールドが有用になるのは、例えば、トランザクション送信用のプライマリーシステムと受動的なバックアップシステムを運用している場合です。受動的なバックアップシステムがプライマーリから切断されたものの、プライマリが完全に稼働停止となったわけではなく、両システムが同時に稼働を開始した場合は、トランザクションが2回送信される、あるいはまったく送信されないなど、深刻な問題が発生するおそれがあります。`AccountTxnID`を使用してトランザクションどうしをチェーンにすると、両方のシステムがアクティブになったときも、有効なトランザクションを送信できるのはいずれか一方のみとなります。
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AccountTxnIDを使用するには、アカウントの1つ前のトランザクションのIDがレジャーで追跡されるよう、最初に[asfAccountTxnID](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを設定する必要があります。
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## 自動入力可能なフィールド
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一部のフィールドについては、トランザクションの署名前に、`rippled`サーバーによって、または署名に使用される[ripple-lib][]などのライブラリーによって値を自動入力できます。値を自動入力するには、最新の状態を取得するためのXRP Ledgerへのアクティブな接続が必要です。したがって、オフラインでは実行できません。[ripple-lib][]と`rippled`のどちらも、以下の値を自動的に提供できます。
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* `Fee` - ネットワークに基づいて[トランザクションコスト][]を自動的に入力します。
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**注記:**`rippled`の[signコマンド][]を使用するときは、`fee_mult_max`パラメーターと`fee_mult_div`パラメーターを使用して、自動入力値の上限を設定できます。
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* `Sequence` - トランザクションを送信する側のアカウントの次のシーケンス番号を自動的に使用します。
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本番システムについては、これらのフィールドの値がサーバーによって入力される状態に _しない_ ことをお勧めします。例えば、ネットワークの負荷が一時的に急上昇したためにトランザクションコストが高騰した場合、トランザクションによっては、一時的な高額のコストを支払うよりも、必要に応じて待機し、コストが低下してから送信したほうが好ましいことがあります。
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[Paymentトランザクション][]タイプの[`Paths`フィールド](payment.html#パス)についても、値を自動入力できます。
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## Flagsフィールド
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`Flags`フィールドには、トランザクションの行動を調整する各種のオプションを設定できます。オプションは、ビット単位のOR操作と組み合わせることで複数のフラグを同時に設定できるバイナリー値として表現します。
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トランザクションで所定のフラグが有効になっているかどうかを確認するには、ビット単位のAND演算子をフラグの値と`Flags`フィールドで使用します。結果が0の場合は無効になっていることを示し、結果がフラグ値と等しい場合は有効になっていることを示します(その他の結果の場合は、実行した操作に誤りがあることを示します)。
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ほとんどのフラグは、特定のタイプのトランザクションに対してのみ効果があります。複数のタイプのトランザクションに対して、同一のビット単位値をフラグに再利用できるため、フラグの設定と読み取りでは`TransactionType`フィールドに留意することが重要です。
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フラグとして定義しないビットは、0にする必要があります([fix1543 Amendment][]では、一部のタイプのトランザクションについて、このルールが適用されます。デフォルトでは、ほとんどのタイプのトランザクションでこのルールが強制されます)。
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### グローバルフラグ
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すべてのトランザクションにグローバルに適用される唯一のフラグは、以下のとおりです。
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| フラグの名前 | 16進値 | 10進値 | 説明 |
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|:--------------------|:-----------|:--------------|:--------------------------|
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| tfFullyCanonicalSig | 0x80000000 | 2147483648 | _(使用を強く推奨)_ 完全に正規である署名を要求します。 |
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[signメソッド][](または「署名と送信」モードの[submitメソッド][])を使用すると、`rippled`は、`Flags`フィールドがすでに存在している場合を除き、`tfFullyCanonicalSig`フラグを有効にした状態で`Flags`フィールドを追加します。`tfFullyCanonicalSig`フラグは、`Flags`が明示的に指定されている場合、自動的には有効に***なりません***。また、[sign_forメソッド][]を使用してマルチ署名済みトランザクションに署名を追加する場合も、自動的には有効に***なりません***。
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**警告:** `tfFullyCanonicalSig`を有効にしない場合は、不正使用者がトランザクションの署名を改変して、期待されるものとは別のハッシュを使用してトランザクションを成功させることが理論上可能になります。最悪の場合、同一の支払を何回も送信するようシステムに仕掛けられるおそれがあります。この問題を回避するには、署名するすべてのトランザクションで`tfFullyCanonicalSig`フラグを有効にします。
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### フラグの範囲
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トランザクションの`Flags`フィールドでは、さまざまなレベルや状況に適用されるフラグを設定できます。個々の状況に関するフラグは、以下の範囲に限定されます。
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| 範囲の名前 | ビットマスク | 説明 |
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|:-----------------|:-------------|:-------------------------------------------|
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| ユニバーサルフラグ | `0xff000000` | すべてのタイプのトランザクションに対して一様に適用されるフラグ。 |
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| タイプに基づくフラグ | `0x00ff0000` | フラグを使用する[トランザクションのタイプ](transaction-types.html)に応じて意味が異なるフラグ。 |
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| 予約済みのフラグ | `0x0000ffff` | 現時点では定義されていないフラグ。トランザクションが有効になるのは、これらのフラグが無効になっている場合のみです。 |
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**注記:** [AccountSetトランザクション][]タイプには、タイプに基づくフラグと似た目的を果たす[ビット単位ではない独自のフラグ](accountset.html#accountsetのフラグ)があります。[レジャーオブジェクト](ledger-object-types.html)にも、さまざまなビット単位のフラグが定義される`Flags`フィールドがあります。
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## Memosフィールド
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`Memos`フィールドは、トランザクションに関する任意のメッセージデータを保持します。このフィールドは、オブジェクトの配列として表現します。各オブジェクトには唯一のフィールド`Memo`があり、このフィールドは、以下のフィールドを*1つ以上*持つ別のオブジェクトを保持しています。
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| フィールド | 型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:-----------|:-------|:------------------|:-----------------------------------|
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| MemoData | 文字列 | Blob | 通例、メモの内容を保持する任意の16進値。 |
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| MemoFormat | 文字列 | Blob | URLで使用できる文字を表現する16進値。通例、メモのエンコード方法に関する情報を保持しています([MIMEタイプ](http://www.iana.org/assignments/media-types/media-types.xhtml)など)。 |
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||||
| MemoType | 文字列 | Blob | URLで使用できる文字を表現する16進値。通例、このメモのフォーマットを定義する一意の関係([RFC 5988](http://tools.ietf.org/html/rfc5988#section-4)に準拠)。 |
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MemoTypeフィールドとMemoFormatフィールドには、以下の文字のみを使用できます。 `ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789-._~:/?#[]@!$&'()*+,;=%`
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`Memos`フィールドのサイズの上限は1KBです(バイナリーフォーマットでシリアル化されている場合)。
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以下に、Memosフィールドが定義されているトランザクションの例を示します。
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```
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{
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"TransactionType": "Payment",
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"Account": "rMmTCjGFRWPz8S2zAUUoNVSQHxtRQD4eCx",
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||||
"Destination": "r3kmLJN5D28dHuH8vZNUZpMC43pEHpaocV",
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||||
"Memos": [
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||||
{
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||||
"Memo": {
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||||
"MemoType": "687474703a2f2f6578616d706c652e636f6d2f6d656d6f2f67656e65726963",
|
||||
"MemoData": "72656e74"
|
||||
}
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||||
}
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||||
],
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||||
"Amount": "1"
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||||
}
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||||
```
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## Signersフィールド
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`Signers`フィールドには、最大8つのキーペアから取得された署名を保持し、トランザクションを承認するための[マルチ署名](multi-signing.html)が含まれています。`Signers`リストはオブジェクトの配列であり、各オブジェクトが1つの`Signer`フィールドを保持しています。`Signer`フィールドには、以下の入れ子フィールドがあります。
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| フィールド | 型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:--------------|:-------|:------------------|:--------------------------------|
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| Account | 文字列 | AccountID | SignerListに記述され、この署名に関連付けられているアドレス。 |
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| TxnSignature | 文字列 | Blob | `SigningPubKey`を使用して検証できる、このトランザクションの署名。 |
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| SigningPubKey | 文字列 | Blob | この署名の作成に使用される公開鍵。 |
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`SigningPubKey`は、`Account`アドレスに関連付けられているキーでなければなりません。参照されている`Account`が、レジャーにあり資金供給済みアカウントである場合、SigningPubKeyには、そのアカウントの現在のレギュラーキー(設定されている場合)を指定できます。また、[lsfDisableMaster](accountroot.html#accountrootフラグ)フラグが有効になっている場合を除き、そのアカウントのマスターキーを指定することもできます。参照されている`Account`アドレスが、レジャーの資金供給済みのアカウントではない場合、`SigningPubKey`は、そのアドレスに関連付けられているマスターキーでなければなりません。
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署名の検証は大量の演算能力を消費するタスクであるため、マルチ署名済みトランザクションをネットワークに中継するには、追加のXRPがコストとしてかかります。マルチ署名に含まれている署名ごとに、トランザクションに必要な[トランザクションコスト][]が増加します。例えば、トランザクションをネットワークに中継するための現在の最小トランザクションコストが`10000`dropである場合、`Signers`配列に3つのエントリーが含まれているマルチ署名済みトランザクションを中継するには、`Fee`の値を少なくとも`40000`dropにする必要があります。
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
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||||
@@ -1,9 +1,9 @@
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||||
# トランザクションのフォーマット
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||||
_トランザクション_ は、XRP Ledgerを変更する唯一の方法です。[コンセンサスプロセス](consensus.html)に従って署名され、送信され、検証済みのレジャーバージョンに承認された場合にのみ、トランザクションは最終的なものになります。レジャーのルールによっては、 _[疑似トランザクション](pseudo-transaction-types.html)_ も生成されます。このトランザクションは署名も送信もされませんが、コンセンサスによって承認されなければならないことは同様です。失敗したトランザクションも、スパム対策の[トランザクションコスト][]を支払うためにXRPの残高が変更されることから、レジャーに含まれます。
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
# トランザクションのフォーマット
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||||
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||||
_トランザクション_ は、XRP Ledgerを変更する唯一の方法です。[コンセンサスプロセス](consensus.html)に従って署名され、送信され、検証済みのレジャーバージョンに承認された場合にのみ、トランザクションは最終的なものになります。レジャーのルールによっては、 _[疑似トランザクション](pseudo-transaction-types.html)_ も生成されます。このトランザクションは署名も送信もされませんが、コンセンサスによって承認されなければならないことは同様です。失敗したトランザクションも、スパム対策の[トランザクションコスト][]を支払うためにXRPの残高が変更されることから、レジャーに含まれます。
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||||
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
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||||
@@ -1,33 +1,33 @@
|
||||
# トランザクションのメタデータ
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||||
|
||||
トランザクションのメタデータは、トランザクションの処理後にトランザクションに追加されるひとまとまりのデータです。レジャーに記録されるトランザクションは、トランザクションが成功するかどうかにかかわらず、メタデータを保持しています。トランザクションのメタデータには、トランザクションの結果の詳細が含まれます。
|
||||
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||||
**警告:** トランザクションのメタデータに示された変更が最終的なものになるのは、トランザクションが検証済みバージョンのレジャーに記録された場合のみです。
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||||
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||||
以下に、トランザクションのメタデータに含まれる可能性があるフィールドをいくつか示します。
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| フィールド | 値 | 説明 |
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|:--------------------------------------|:--------------------|:---------------|
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| `AffectedNodes` | 配列 | このトランザクションで作成、削除、または修正された[レジャーオブジェクト](ledger-object-types.html)のリストと、個々のオブジェクトに対する具体的な変更内容。 |
|
||||
| `DeliveredAmount` | [通貨額][] | **廃止予定。**`delivered_amount`で置き換えられます。Partial Paymentsでない場合は省略されます。 |
|
||||
| `TransactionIndex` | 符号なし整数 | トランザクションが記録されているレジャーでのトランザクションの位置。この配列は0から始まります。(例えば、値が`2`の場合、そのレジャーの3番目のトランザクションであったことを意味します)。 |
|
||||
| `TransactionResult` | 文字列 | トランザクションが成功したか、どのような理由で失敗したかを示す[結果コード](transaction-results.html)。 |
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||||
| [`delivered_amount`](#delivered_amount) | [通貨額][] | `Destination`アカウントが実際に受取った[通貨額][]。このフィールドは、トランザクションが[Partial Payments](partial-payments.html)であるかどうかにかかわらず、送金された金額を特定するために使用します。[新規: rippled 0.27.0][] |
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||||
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||||
## delivered_amount
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||||
[Paymentトランザクション][]の`Amount`。`Destination`に送金された金額を示し、トランザクションが成功すると、**[Partial Payments](partial-payments.html)であった場合を除いて、** 宛先は当該の金額を受取ります(Partial Paymentsの場合、`Amount`を上限とする正の金額が受取られます)。`Amount`フィールドを信頼するかどうかを選択するのではなく、メタデータの`delivered_amount`フィールドを使用して、宛先に実際に到達する金額を確認してください。
|
||||
|
||||
トランザクションのメタデータの`delivered_amount`フィールドは、成功したすべてのPaymentトランザクションが保持しており、フォーマットは通常の通貨額と同様です。ただし、送金額は、以下の両方の条件に該当するトランザクションについては使用できません。
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|
||||
* Partial Paymentsである
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||||
* 2014-01-20よりも前の検証済みレジャーに含まれている
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||||
両方の条件に該当する場合、`delivered_amount`には、実際の金額ではなく文字列値`unavailable`が記述されます。この場合、トランザクションのメタデータにあるAffectedNodesを読み取ることが、実際に送金された金額を割り出せる唯一の手段になります。
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||||
関連項目: [Partial Payments](partial-payments.html)
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# トランザクションのメタデータ
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||||
トランザクションのメタデータは、トランザクションの処理後にトランザクションに追加されるひとまとまりのデータです。レジャーに記録されるトランザクションは、トランザクションが成功するかどうかにかかわらず、メタデータを保持しています。トランザクションのメタデータには、トランザクションの結果の詳細が含まれます。
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||||
**警告:** トランザクションのメタデータに示された変更が最終的なものになるのは、トランザクションが検証済みバージョンのレジャーに記録された場合のみです。
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以下に、トランザクションのメタデータに含まれる可能性があるフィールドをいくつか示します。
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| フィールド | 値 | 説明 |
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|:--------------------------------------|:--------------------|:---------------|
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| `AffectedNodes` | 配列 | このトランザクションで作成、削除、または修正された[レジャーオブジェクト](ledger-object-types.html)のリストと、個々のオブジェクトに対する具体的な変更内容。 |
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| `DeliveredAmount` | [通貨額][] | **廃止予定。**`delivered_amount`で置き換えられます。Partial Paymentsでない場合は省略されます。 |
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||||
| `TransactionIndex` | 符号なし整数 | トランザクションが記録されているレジャーでのトランザクションの位置。この配列は0から始まります。(例えば、値が`2`の場合、そのレジャーの3番目のトランザクションであったことを意味します)。 |
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||||
| `TransactionResult` | 文字列 | トランザクションが成功したか、どのような理由で失敗したかを示す[結果コード](transaction-results.html)。 |
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||||
| [`delivered_amount`](#delivered_amount) | [通貨額][] | `Destination`アカウントが実際に受取った[通貨額][]。このフィールドは、トランザクションが[Partial Payments](partial-payments.html)であるかどうかにかかわらず、送金された金額を特定するために使用します。[新規: rippled 0.27.0][] |
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## delivered_amount
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||||
[Paymentトランザクション][]の`Amount`。`Destination`に送金された金額を示し、トランザクションが成功すると、**[Partial Payments](partial-payments.html)であった場合を除いて、** 宛先は当該の金額を受取ります(Partial Paymentsの場合、`Amount`を上限とする正の金額が受取られます)。`Amount`フィールドを信頼するかどうかを選択するのではなく、メタデータの`delivered_amount`フィールドを使用して、宛先に実際に到達する金額を確認してください。
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||||
トランザクションのメタデータの`delivered_amount`フィールドは、成功したすべてのPaymentトランザクションが保持しており、フォーマットは通常の通貨額と同様です。ただし、送金額は、以下の両方の条件に該当するトランザクションについては使用できません。
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* Partial Paymentsである
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* 2014-01-20よりも前の検証済みレジャーに含まれている
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両方の条件に該当する場合、`delivered_amount`には、実際の金額ではなく文字列値`unavailable`が記述されます。この場合、トランザクションのメタデータにあるAffectedNodesを読み取ることが、実際に送金された金額を割り出せる唯一の手段になります。
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関連項目: [Partial Payments](partial-payments.html)
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
@@ -1,49 +1,49 @@
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# tecコード
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これらのコードは、トランザクションは失敗したものの、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)を適用するために、このトランザクションがレジャーに適用されたことを示します。100から199までの数値が含まれています。数値ではなくテキストコードの使用が推奨されます。
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||||
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||||
ほとんどの場合、`tec`コード付きのトランザクションは、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)として支払われた分のXRPを消却する以外の操作は実行しませんが、いくつかの例外があります。例外として、`tecOVERSIZE`となったトランザクションは、一部の[資金供給のないオファー](offers.html#オファーのライフサイクル)を引き続きクリーンアップします。[トランザクションメタデータ](transaction-metadata.html)を常に確認し、トランザクションの実行内容を正確に把握してください。
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||||
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||||
**注意:** 暫定的に`tec`コードで失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。検証済みレジャーバージョンに記録される結果が最終結果となります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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||||
| コード | 値 | 説明 |
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|:---------------------------|:------|:----------------------------------------|
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| `tecCLAIM` | 100 | 不明なエラー。トランザクションコストは消却されました。 |
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||||
| `tecCRYPTOCONDITION_ERROR` | 146 | この[EscrowCreate][]トランザクションまたは[EscrowFinish][]トランザクションに指定されるCrypto-conditionの形式が誤っているか、または一致しませんでした。 |
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||||
| `tecDIR_FULL` | 121 | トランザクションがアカウントの所有者ディレクトリにオブジェクト(トラストライン、Check、Escrow、Payment Channelなど)を追加しようと試みましたが、このアカウントはレジャーにこれ以上のオブジェクトを所有できません。 |
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||||
| `tecDST_TAG_NEEDED` | 143 | [Paymentトランザクション][]の宛先タグが省略されましたが、支払先アカウントでは`lsfRequireDestTag`フラグが有効になっています。[新規: rippled 0.28.0][] |
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||||
| `tecEXPIRED` | 148 | トランザクションがオブジェクト(OfferやCheckなど)を作成しようとしましたが、そのオブジェクトで指定された有効期限がすでに経過しています。 |
|
||||
| `tecFAILED_PROCESSING` | 105 | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
|
||||
| `tecFROZEN` | 137 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。関係する1つまたは両方の資産が[Global Freeze](freezes.html)の対象となっています。 |
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||||
| `tecINSUF_RESERVE_LINE` | 122 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください)このエラーは、取引相手から同一通貨の送信側アカウントへのトラストラインがデフォルト以外の状態である場合に発生します。(その他のケースについては`tecNO_LINE_INSUF_RESERVE`を参照してください。) |
|
||||
| `tecINSUF_RESERVE_OFFER` | 123 | 送信側アカウントに、新しいオファーを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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||||
| `tecINSUFFICIENT_RESERVE` | 141 | トランザクションによって[必要準備金](reserves.html)が増加し、送信側アカウントの残高を超える可能性があります。[SignerListSet][]、[PaymentChannelCreate][]、[PaymentChannelFund][]、および[EscrowCreate][]からこのエラーコードが返されることがあります。詳細は、[SignerListと準備金](signerlist.html#signerlistsと準備金)を参照してください。 |
|
||||
| `tecINTERNAL` | 144 | 不明な内部エラーが発生し、トランザクションコストは適用されました。通常はこのエラーは返されません。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
|
||||
| `tecINVARIANT_FAILED` | 147 | このトランザクションを実行しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
|
||||
| `tecNEED_MASTER_KEY` | 142 | このトランザクションはマスターキーを必要とする変更([マスターキーの無効化または残高凍結能力の放棄](accountset.html#accountsetのフラグ)など)を試みました。[新規: rippled 0.28.0][] |
|
||||
| `tecNO_ALTERNATIVE_KEY` | 130 | トランザクションが唯一の[トランザクション承認](transaction-basics.html#取引の承認)メソッドを削除しようとしました。これは、レギュラーキーを削除する[SetRegularKeyトランザクション][]、SignerListを削除する[SignerListSetトランザクション][]、またはマスターキーを無効にする[AccountSetトランザクション][]である可能性があります。(`rippled` 0.30.0より前のバージョンでは、このトランザクションは`tecMASTER_DISABLED`と呼ばれていました。) |
|
||||
| `tecNO_AUTH` | 134 | トランザクションはトラストラインの残高を、`lsfRequireAuth`フラグが有効になっているアカウントに追加する必要がありましたが、そのトラストラインが承認されていなかったため、失敗しました。トラストラインが存在しない場合は、代わりに`tecNO_LINE`が発生します。 |
|
||||
| `tecNO_DST` | 124 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。これには、PaymentトランザクションタイプやTrustSetトランザクションタイプがあります。(XRPを十分に受信した場合に作成される可能性があります。) |
|
||||
| `tecNO_DST_INSUF_XRP` | 125 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。トランザクションは、アカウントの作成に十分なXRPを送金していません。 |
|
||||
| `tecNO_ENTRY` | 140 | 将来の使用のために予約されています。 |
|
||||
| `tecNO_ISSUER` | 133 | 通貨額の`issuer`フィールドに指定されたアカウントが存在しません。 |
|
||||
| `tecKILLED` | 150 | [OfferCreateトランザクション][]がtfFillOrKillフラグを指定しましたが、トランザクションを確定できなかったため、このトランザクションは取り消されました。_([fix1578 Amendment][]が必要です。)_ |
|
||||
| `tecNO_LINE` | 135 | [OfferCreateトランザクション][]の`TakerPays`フィールドに、`lsfRequireAuth`を有効にしているイシュアーの資産が指定されており、このオファーを行っているアカウントはその資産に関してトラストラインを確立していません。(通常、オファーを暗黙に行うと必要に応じてトラストラインが作成されますが、この場合は承認なしでは資産を保有できないので問題にはなりません。)トラストラインは存在しているが承認されていない場合は、代わりに`tecNO_AUTH`が発生します。 |
|
||||
| `tecNO_LINE_INSUF_RESERVE` | 126 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照)このエラーは、取引相手がこのアカウントに対する同一通貨のトラストラインを持っていない場合に発生します。(その他のケースについては`tecINSUF_RESERVE_LINE`を参照してください。) |
|
||||
| `tecNO_LINE_REDUNDANT` | 127 | トランザクションはトラストラインをデフォルト状態に設定しようと試みましましたが、トラストラインが存在していなかったため、失敗しました。 |
|
||||
| `tecNO_PERMISSION` | 139 | 送信者にはこの操作を実行する権限がありません。たとえば[EscrowFinishトランザクション][]が`FinishAfter`時刻に達する前に保留中の支払をリリースしようとしたか、送信者が所有していないChannelで誰かが[PaymentChannelFund][]を使用しようとしたか、または[Payment][]が「DepositAuth」フラグが有効になっているアカウントに資金の送金を試みました。 |
|
||||
| `tecNO_REGULAR_KEY` | 131 | [AccountSetトランザクション][]がマスターキーを無効にしようとしましたが、アカウントにはマスターキー以外で[トランザクションを承認する](transaction-basics.html#取引の承認)方法がありません。[マルチ署名](multi-signing.html)が有効な場合、このコードは廃止予定であり、代わりに`tecNO_ALTERNATIVE_KEY`が使用されます。 |
|
||||
| `tecNO_TARGET` | 138 | トランザクションが参照するEscrowレジャーオブジェクトまたはPayChannelレジャーオブジェクトが存在していません。これらのオブジェクトは、これまでに存在したことがないか、すでに削除されています。(たとえば、別の[EscrowFinishトランザクション][]で保留中の支払がすでに実行されている場合などです。)あるいは、支払先アカウントで`asfDisallowXRP`が設定されているため、このアカウントは[PaymentChannelCreate][]トランザクションまたは[EscrowCreate][]トランザクションの宛先に指定できません。 |
|
||||
| `tecOVERSIZE` | 145 | サーバーがこのトランザクションの適用時に大量のメタデータを作成したため、このトランザクションを処理できませんでした。[新規: rippled 0.29.0-hf1][] |
|
||||
| `tecOWNERS` | 132 | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
|
||||
| `tecPATH_DRY` | 128 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、送信の実行に十分な流動性がありませんでした。つまり、支払元アカウントと支払先アカウントはトラストラインにより関連付けされていません。 |
|
||||
| `tecPATH_PARTIAL` | 101 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、全額を送金するのに十分な流動性がありませんでした。 |
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||||
| `tecUNFUNDED` | 129 | トランザクションが失敗しました。アカウントがトランザクションの支払額に十分なXRPを保有しておらず、 _かつ_ このトランザクションを実行するのに追加で必要となる準備金が不足しています。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
|
||||
| `tecUNFUNDED_ADD` | 102 | **廃止予定。** |
|
||||
| `tecUNFUNDED_PAYMENT` | 104 | 送信側アカウントが準備金を考慮せずに、保有するXRPを超える額の送信を試みたため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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||||
| `tecUNFUNDED_OFFER` | 103 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。オファーの作成元アカウントに`TakerGets` 通貨がありません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# tecコード
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||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションは失敗したものの、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)を適用するために、このトランザクションがレジャーに適用されたことを示します。100から199までの数値が含まれています。数値ではなくテキストコードの使用が推奨されます。
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||||
ほとんどの場合、`tec`コード付きのトランザクションは、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)として支払われた分のXRPを消却する以外の操作は実行しませんが、いくつかの例外があります。例外として、`tecOVERSIZE`となったトランザクションは、一部の[資金供給のないオファー](offers.html#オファーのライフサイクル)を引き続きクリーンアップします。[トランザクションメタデータ](transaction-metadata.html)を常に確認し、トランザクションの実行内容を正確に把握してください。
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||||
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||||
**注意:** 暫定的に`tec`コードで失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。検証済みレジャーバージョンに記録される結果が最終結果となります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 値 | 説明 |
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|:---------------------------|:------|:----------------------------------------|
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| `tecCLAIM` | 100 | 不明なエラー。トランザクションコストは消却されました。 |
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||||
| `tecCRYPTOCONDITION_ERROR` | 146 | この[EscrowCreate][]トランザクションまたは[EscrowFinish][]トランザクションに指定されるCrypto-conditionの形式が誤っているか、または一致しませんでした。 |
|
||||
| `tecDIR_FULL` | 121 | トランザクションがアカウントの所有者ディレクトリにオブジェクト(トラストライン、Check、Escrow、Payment Channelなど)を追加しようと試みましたが、このアカウントはレジャーにこれ以上のオブジェクトを所有できません。 |
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||||
| `tecDST_TAG_NEEDED` | 143 | [Paymentトランザクション][]の宛先タグが省略されましたが、支払先アカウントでは`lsfRequireDestTag`フラグが有効になっています。[新規: rippled 0.28.0][] |
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||||
| `tecEXPIRED` | 148 | トランザクションがオブジェクト(OfferやCheckなど)を作成しようとしましたが、そのオブジェクトで指定された有効期限がすでに経過しています。 |
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| `tecFAILED_PROCESSING` | 105 | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
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| `tecFROZEN` | 137 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。関係する1つまたは両方の資産が[Global Freeze](freezes.html)の対象となっています。 |
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||||
| `tecINSUF_RESERVE_LINE` | 122 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください)このエラーは、取引相手から同一通貨の送信側アカウントへのトラストラインがデフォルト以外の状態である場合に発生します。(その他のケースについては`tecNO_LINE_INSUF_RESERVE`を参照してください。) |
|
||||
| `tecINSUF_RESERVE_OFFER` | 123 | 送信側アカウントに、新しいオファーを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
|
||||
| `tecINSUFFICIENT_RESERVE` | 141 | トランザクションによって[必要準備金](reserves.html)が増加し、送信側アカウントの残高を超える可能性があります。[SignerListSet][]、[PaymentChannelCreate][]、[PaymentChannelFund][]、および[EscrowCreate][]からこのエラーコードが返されることがあります。詳細は、[SignerListと準備金](signerlist.html#signerlistと準備金)を参照してください。 |
|
||||
| `tecINTERNAL` | 144 | 不明な内部エラーが発生し、トランザクションコストは適用されました。通常はこのエラーは返されません。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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||||
| `tecINVARIANT_FAILED` | 147 | このトランザクションを実行しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tecNEED_MASTER_KEY` | 142 | このトランザクションはマスターキーを必要とする変更([マスターキーの無効化または残高凍結能力の放棄](accountset.html#accountsetのフラグ)など)を試みました。[新規: rippled 0.28.0][] |
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| `tecNO_ALTERNATIVE_KEY` | 130 | トランザクションが唯一の[トランザクション承認](transaction-basics.html#取引の承認)メソッドを削除しようとしました。これは、レギュラーキーを削除する[SetRegularKeyトランザクション][]、SignerListを削除する[SignerListSetトランザクション][]、またはマスターキーを無効にする[AccountSetトランザクション][]である可能性があります。(`rippled` 0.30.0より前のバージョンでは、このトランザクションは`tecMASTER_DISABLED`と呼ばれていました。) |
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||||
| `tecNO_AUTH` | 134 | トランザクションはトラストラインの残高を、`lsfRequireAuth`フラグが有効になっているアカウントに追加する必要がありましたが、そのトラストラインが承認されていなかったため、失敗しました。トラストラインが存在しない場合は、代わりに`tecNO_LINE`が発生します。 |
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||||
| `tecNO_DST` | 124 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。これには、PaymentトランザクションタイプやTrustSetトランザクションタイプがあります。(XRPを十分に受信した場合に作成される可能性があります。) |
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| `tecNO_DST_INSUF_XRP` | 125 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。トランザクションは、アカウントの作成に十分なXRPを送金していません。 |
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| `tecNO_ENTRY` | 140 | 将来の使用のために予約されています。 |
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| `tecNO_ISSUER` | 133 | 通貨額の`issuer`フィールドに指定されたアカウントが存在しません。 |
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| `tecKILLED` | 150 | [OfferCreateトランザクション][]がtfFillOrKillフラグを指定しましたが、トランザクションを確定できなかったため、このトランザクションは取り消されました。_([fix1578 Amendment][]が必要です。)_ |
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| `tecNO_LINE` | 135 | [OfferCreateトランザクション][]の`TakerPays`フィールドに、`lsfRequireAuth`を有効にしているイシュアーの資産が指定されており、このオファーを行っているアカウントはその資産に関してトラストラインを確立していません。(通常、オファーを暗黙に行うと必要に応じてトラストラインが作成されますが、この場合は承認なしでは資産を保有できないので問題にはなりません。)トラストラインは存在しているが承認されていない場合は、代わりに`tecNO_AUTH`が発生します。 |
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| `tecNO_LINE_INSUF_RESERVE` | 126 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照)このエラーは、取引相手がこのアカウントに対する同一通貨のトラストラインを持っていない場合に発生します。(その他のケースについては`tecINSUF_RESERVE_LINE`を参照してください。) |
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| `tecNO_LINE_REDUNDANT` | 127 | トランザクションはトラストラインをデフォルト状態に設定しようと試みましましたが、トラストラインが存在していなかったため、失敗しました。 |
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| `tecNO_PERMISSION` | 139 | 送信者にはこの操作を実行する権限がありません。たとえば[EscrowFinishトランザクション][]が`FinishAfter`時刻に達する前に保留中の支払をリリースしようとしたか、送信者が所有していないChannelで誰かが[PaymentChannelFund][]を使用しようとしたか、または[Payment][]が「DepositAuth」フラグが有効になっているアカウントに資金の送金を試みました。 |
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| `tecNO_REGULAR_KEY` | 131 | [AccountSetトランザクション][]がマスターキーを無効にしようとしましたが、アカウントにはマスターキー以外で[トランザクションを承認する](transaction-basics.html#取引の承認)方法がありません。[マルチ署名](multi-signing.html)が有効な場合、このコードは廃止予定であり、代わりに`tecNO_ALTERNATIVE_KEY`が使用されます。 |
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||||
| `tecNO_TARGET` | 138 | トランザクションが参照するEscrowレジャーオブジェクトまたはPayChannelレジャーオブジェクトが存在していません。これらのオブジェクトは、これまでに存在したことがないか、すでに削除されています。(たとえば、別の[EscrowFinishトランザクション][]で保留中の支払がすでに実行されている場合などです。)あるいは、支払先アカウントで`asfDisallowXRP`が設定されているため、このアカウントは[PaymentChannelCreate][]トランザクションまたは[EscrowCreate][]トランザクションの宛先に指定できません。 |
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| `tecOVERSIZE` | 145 | サーバーがこのトランザクションの適用時に大量のメタデータを作成したため、このトランザクションを処理できませんでした。[新規: rippled 0.29.0-hf1][] |
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| `tecOWNERS` | 132 | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
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||||
| `tecPATH_DRY` | 128 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、送信の実行に十分な流動性がありませんでした。つまり、支払元アカウントと支払先アカウントはトラストラインにより関連付けされていません。 |
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| `tecPATH_PARTIAL` | 101 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、全額を送金するのに十分な流動性がありませんでした。 |
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| `tecUNFUNDED` | 129 | トランザクションが失敗しました。アカウントがトランザクションの支払額に十分なXRPを保有しておらず、 _かつ_ このトランザクションを実行するのに追加で必要となる準備金が不足しています。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecUNFUNDED_ADD` | 102 | **廃止予定。** |
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||||
| `tecUNFUNDED_PAYMENT` | 104 | 送信側アカウントが準備金を考慮せずに、保有するXRPを超える額の送信を試みたため、トランザクションが失敗しました。([準備金](reserves.html)を参照してください。) |
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| `tecUNFUNDED_OFFER` | 103 | [OfferCreateトランザクション][]が失敗しました。オファーの作成元アカウントに`TakerGets` 通貨がありません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
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||||
@@ -1,31 +1,31 @@
|
||||
# tefコード
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||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションが失敗してレジャーに記録されなかったが、一部の理論上のレジャーでは正常に完了できた可能性があることを示します。通常これは、このトランザクションが今後すべてのレジャーで正常に完了できないことを意味します。-199から-100までの数値が含まれています。特定のエラーを示すコードは変更される可能性があるので、コードを使用しないでください。
|
||||
|
||||
**注意:** `tef`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
| コード | 説明 |
|
||||
|:-----------------------|:----------------------------------------------------|
|
||||
| `tefALREADY` | まったく同一のトランザクションがすでに適用されています。 |
|
||||
| `tefBAD_ADD_AUTH` | **廃止予定。** |
|
||||
| `tefBAD_AUTH` | このアカウントの署名に使用したキーには、このアカウントを変更する権限がありません。(このアカウントが[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)として同じキーセットを持っている場合は変更が承認される可能性があります。) |
|
||||
| `tefBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションを承認するために指定された1つの署名がマスターキーと一致していませんが、このアドレスに関連付けられているレギュラーキーもありません。 |
|
||||
| `tefBAD_LEDGER` | トランザクションの処理中に、レジャーが予期しない状態にあることが検出されました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
|
||||
| `tefBAD_QUORUM` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、そこに含まれるすべての署名の重みの合計が定数を満たしていません。 |
|
||||
| `tefBAD_SIGNATURE` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントに関連付けられているSignerListにないアドレスの署名が含まれていました。 |
|
||||
| `tefCREATED` | **廃止予定。** |
|
||||
| `tefEXCEPTION` | トランザクションの処理中に、サーバーが予期しない状態になりました。この状態は、予期しない入力(トランザクションのバイナリーデータの形式が大幅に誤っている場合など)が原因となった可能性があります。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
|
||||
| `tefFAILURE` | トランザクション適用中の不明な障害。 |
|
||||
| `tefINTERNAL` | トランザクションの適用を試みた際に、サーバーが予期しない状態になりました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
|
||||
| `tefINVARIANT_FAILED` | [トランザクションコスト](transaction-cost.html)を請求しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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||||
| `tefMASTER_DISABLED` | トランザクションはアカウントのマスターキーで署名されていましたが、アカウントに`lsfDisableMaster`フィールドが設定されていました。 |
|
||||
| `tefMAX_LEDGER` | トランザクションには[`LastLedgerSequence`](reliable-transaction-submission.html#lastledgersequence)パラメーターが指定されていましたが、現在のレジャーのシーケンス番号はすでに指定値を上回っています。 |
|
||||
| `tefNO_AUTH_REQUIRED` | [TrustSetトランザクション][]がトラストラインを承認済みとしてマークしようとしましたが、対応するアカウントに対して`lsfRequireAuth`フラグが有効になっていないため、承認は不要です。 |
|
||||
| `tefNOT_MULTI_SIGNING` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントでSignerListが定義されていません。 |
|
||||
| `tefPAST_SEQ` | トランザクションのシーケンス番号は、トランザクションの送信元アカウントの現在のシーケンス番号よりも小さい番号です。 |
|
||||
| `tefWRONG_PRIOR` | トランザクションに`AccountTxnID`フィールド(または廃止予定の`PreviousTxnID`フィールド)が含まれていますが、このフィールドに指定されているトランザクションはアカウントの前のトランザクションに一致しません。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# tefコード
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||||
これらのコードは、トランザクションが失敗してレジャーに記録されなかったが、一部の理論上のレジャーでは正常に完了できた可能性があることを示します。通常これは、このトランザクションが今後すべてのレジャーで正常に完了できないことを意味します。-199から-100までの数値が含まれています。特定のエラーを示すコードは変更される可能性があるので、コードを使用しないでください。
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**注意:** `tef`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:-----------------------|:----------------------------------------------------|
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| `tefALREADY` | まったく同一のトランザクションがすでに適用されています。 |
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| `tefBAD_ADD_AUTH` | **廃止予定。** |
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| `tefBAD_AUTH` | このアカウントの署名に使用したキーには、このアカウントを変更する権限がありません。(このアカウントが[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)として同じキーセットを持っている場合は変更が承認される可能性があります。) |
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| `tefBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションを承認するために指定された1つの署名がマスターキーと一致していませんが、このアドレスに関連付けられているレギュラーキーもありません。 |
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| `tefBAD_LEDGER` | トランザクションの処理中に、レジャーが予期しない状態にあることが検出されました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefBAD_QUORUM` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、そこに含まれるすべての署名の重みの合計が定数を満たしていません。 |
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| `tefBAD_SIGNATURE` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントに関連付けられているSignerListにないアドレスの署名が含まれていました。 |
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| `tefCREATED` | **廃止予定。** |
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| `tefEXCEPTION` | トランザクションの処理中に、サーバーが予期しない状態になりました。この状態は、予期しない入力(トランザクションのバイナリーデータの形式が大幅に誤っている場合など)が原因となった可能性があります。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefFAILURE` | トランザクション適用中の不明な障害。 |
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| `tefINTERNAL` | トランザクションの適用を試みた際に、サーバーが予期しない状態になりました。このエラーを再現できる場合は、修正のため[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefINVARIANT_FAILED` | [トランザクションコスト](transaction-cost.html)を請求しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。[EnforceInvariants Amendment][]が必要です。このエラーを再現できる場合は、[問題を報告](https://github.com/ripple/rippled/issues)してください。 |
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| `tefMASTER_DISABLED` | トランザクションはアカウントのマスターキーで署名されていましたが、アカウントに`lsfDisableMaster`フィールドが設定されていました。 |
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| `tefMAX_LEDGER` | トランザクションには[`LastLedgerSequence`](reliable-transaction-submission.html#lastledgersequence)パラメーターが指定されていましたが、現在のレジャーのシーケンス番号はすでに指定値を上回っています。 |
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| `tefNO_AUTH_REQUIRED` | [TrustSetトランザクション][]がトラストラインを承認済みとしてマークしようとしましたが、対応するアカウントに対して`lsfRequireAuth`フラグが有効になっていないため、承認は不要です。 |
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| `tefNOT_MULTI_SIGNING` | トランザクションは[マルチ署名済み](multi-signing.html)トランザクションでしたが、送信側アカウントでSignerListが定義されていません。 |
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| `tefPAST_SEQ` | トランザクションのシーケンス番号は、トランザクションの送信元アカウントの現在のシーケンス番号よりも小さい番号です。 |
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| `tefWRONG_PRIOR` | トランザクションに`AccountTxnID`フィールド(または廃止予定の`PreviousTxnID`フィールド)が含まれていますが、このフィールドに指定されているトランザクションはアカウントの前のトランザクションに一致しません。 |
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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@@ -1,26 +1,26 @@
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# telコード
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これらのコードは、トランザクションを処理するローカルサーバーでのエラーを示します。構成や負荷レベルが異なる別のサーバーでは同じトランザクションが正常に処理される場合があります。-399から-300までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
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**注意:** `tel`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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| コード | 説明 |
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|:----------------------|:-----------------------------------------------------|
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| `telBAD_DOMAIN` | トランザクションで指定されたドメイン値([AccountSetトランザクション][]の`Domain`フィールドなど)は、レジャーに保管するには長すぎるために使用できません。 |
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| `telBAD_PATH_COUNT` | トランザクションに含まれているパスが多過ぎるため、ローカルサーバーが処理できません。 |
|
||||
| `telBAD_PUBLIC_KEY` | トランザクションで指定された公開鍵値([AccountSetトランザクション][]の`MessageKey`フィールドなど)は長すぎるために使用できません。 |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしていませんが、[キュー制限](transaction-queue.html#キューの制約事項)を満たしていなかったため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。たとえば、送信者のキューにすでに10個のトランザクションが入っている場合には、トランザクションからこのコードが返されます。後で再試行するか、`Fee`フィールドに高いコストを指定して代わりのトランザクションに署名して送信することができます。 |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BALANCE` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またすでにキューに入っているトランザクションの予測XRPコストの合計が、アカウントの予想残高よりも大きいために、このトランザクションはトランザクションキューに追加されませんでした。後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKS` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このトランザクションはキュー内の既存のトランザクションを置き換えることができませんでした。これは、認証メソッドを変更することで、すでにキューに入っている同じ送信者からのトランザクションがブロックされる可能性があるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKED` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。これは、このトランザクションの前にキューに入れられた同じ送信者のトランザクションによってブロックされるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FEE` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このコードは、送信者とシーケンス番号が同じトランザクションがすでにキューに入れられており、新しいトランザクションが、既存のトランザクションを置き換えるのに十分なトランザクションコストを支払わない場合に発生します。キュー内のトランザクションを置き換えるには、新しいトランザクションの`Fee`値に25%以上の上乗せ([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)が必要となります。`Fee`の値を大きくして再試行するか、大きな数字の`Sequence`番号でこのトランザクションを送信して既存のトランザクションを置き換えないようにするか、別のサーバーへ送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FULL` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またこのサーバーのトランザクションキューが一杯であるため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。`Fee`の値を大きくして再試行するか、後で試してみるか、別のサーバーへの送信を試みることができます。新しいトランザクションのトランザクションコスト([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)は、キュー内でトランザクションコストが最も低いトランザクションよりも高くなければなりません。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telFAILED_PROCESSING` | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
|
||||
| `telINSUF_FEE_P` | トランザクションの`Fee`が、サーバーの負荷レベルに基づいて定められるサーバーの現在の[トランザクションコスト](transaction-cost.html)要件を満たすのに十分な値ではありあません。 |
|
||||
| `telLOCAL_ERROR` | 不明なローカルエラー。 |
|
||||
| `telNO_DST`_`PARTIAL` | トランザクションは、新しいアカウントに資金を供給するXRPの支払ですが、[tfPartialPaymentフラグ](partial-payments.html)が有効になっていました。これは許可されていません。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# telコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションを処理するローカルサーバーでのエラーを示します。構成や負荷レベルが異なる別のサーバーでは同じトランザクションが正常に処理される場合があります。-399から-300までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**注意:** `tel`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
| コード | 説明 |
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||||
|:----------------------|:-----------------------------------------------------|
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||||
| `telBAD_DOMAIN` | トランザクションで指定されたドメイン値([AccountSetトランザクション][]の`Domain`フィールドなど)は、レジャーに保管するには長すぎるために使用できません。 |
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| `telBAD_PATH_COUNT` | トランザクションに含まれているパスが多過ぎるため、ローカルサーバーが処理できません。 |
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||||
| `telBAD_PUBLIC_KEY` | トランザクションで指定された公開鍵値([AccountSetトランザクション][]の`MessageKey`フィールドなど)は長すぎるために使用できません。 |
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||||
| `telCAN_NOT_QUEUE` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしていませんが、[キュー制限](transaction-queue.html#キューの制約事項)を満たしていなかったため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。たとえば、送信者のキューにすでに10個のトランザクションが入っている場合には、トランザクションからこのコードが返されます。後で再試行するか、`Fee`フィールドに高いコストを指定して代わりのトランザクションに署名して送信することができます。 |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BALANCE` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またすでにキューに入っているトランザクションの予測XRPコストの合計が、アカウントの予想残高よりも大きいために、このトランザクションはトランザクションキューに追加されませんでした。後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKS` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このトランザクションはキュー内の既存のトランザクションを置き換えることができませんでした。これは、認証メソッドを変更することで、すでにキューに入っている同じ送信者からのトランザクションがブロックされる可能性があるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_BLOCKED` | トランザクションが[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。これは、このトランザクションの前にキューに入れられた同じ送信者のトランザクションによってブロックされるためです。(これには[SetRegularKey][]トランザクションと[SignerListSet][]トランザクションのすべて、およびRequireAuth/OptionalAuth、DisableMaster、AccountTxnIDフラグを変更する[AccountSet][]トランザクションなどがあります。)後で再試行するか、別のサーバーへの送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FEE` | トランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、トランザクションキューにも追加されませんでした。このコードは、送信者とシーケンス番号が同じトランザクションがすでにキューに入れられており、新しいトランザクションが、既存のトランザクションを置き換えるのに十分なトランザクションコストを支払わない場合に発生します。キュー内のトランザクションを置き換えるには、新しいトランザクションの`Fee`値に25%以上の上乗せ([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)が必要となります。`Fee`の値を大きくして再試行するか、大きな数字の`Sequence`番号でこのトランザクションを送信して既存のトランザクションを置き換えないようにするか、別のサーバーへ送信を試みることができます。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telCAN_NOT_QUEUE_FULL` | このトランザクションは[オープンレジャーコスト](transaction-cost.html)を満たしておらず、またこのサーバーのトランザクションキューが一杯であるため、サーバーはこのトランザクションをキューに入れませんでした。`Fee`の値を大きくして再試行するか、後で試してみるか、別のサーバーへの送信を試みることができます。新しいトランザクションのトランザクションコスト([手数料レベル](transaction-cost.html#手数料レベル)で評価)は、キュー内でトランザクションコストが最も低いトランザクションよりも高くなければなりません。[新規: rippled 0.70.2][] |
|
||||
| `telFAILED_PROCESSING` | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
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||||
| `telINSUF_FEE_P` | トランザクションの`Fee`が、サーバーの負荷レベルに基づいて定められるサーバーの現在の[トランザクションコスト](transaction-cost.html)要件を満たすのに十分な値ではありあません。 |
|
||||
| `telLOCAL_ERROR` | 不明なローカルエラー。 |
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||||
| `telNO_DST`_`PARTIAL` | トランザクションは、新しいアカウントに資金を供給するXRPの支払ですが、[tfPartialPaymentフラグ](partial-payments.html)が有効になっていました。これは許可されていません。 |
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||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,47 +1,47 @@
|
||||
# temコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションの形式が正しくないため、XRP Ledgerプロトコルに基づきトランザクションが正常に完了しないことを示します。これらには-299から-200までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**ヒント:** `tem`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。有効なトランザクションに関するルールが変更されない限り、`tem`コードが最終的な結果となります。(例えば、[Amendment](amendments.html)の有効化前に当該のAmendmentの機能を使用すると`temDISABLED`になります。後日Amendmentが有効化されると、エラーになったトランザクションは有効となり、正常に処理される可能性があります。)
|
||||
|
||||
| コード | 説明 |
|
||||
|:-----------------------------|:----------------------------------------------|
|
||||
| `temBAD_AMOUNT` | トランザクションにより指定された額(宛先への[Payment][]の`Amount`または`SendMax`の金額など)が無効でした。マイナスの金額が指定された可能性があります。 |
|
||||
| `temBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションの署名に使用されたキーが、トランザクションの送信元アカウントのマスターキーと一致していません。また、アカウントに[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)セットがありません。 |
|
||||
| `temBAD_CURRENCY` | トランザクションの通貨フィールドが誤って指定されています。正しいフォーマットについては、[通貨額の指定][Currency Amount]を参照してください。 |
|
||||
| `temBAD_EXPIRATION` | トランザクションの有効期限の値が誤って指定されています([OfferCreateトランザクション][]など)。あるいは、トランザクションに必須の有効期限値が指定されていません(例えば、[EscrowCreateトランザクション][]の作成過程などで)。 |
|
||||
| `temBAD_FEE` | トランザクションで`Fee`の値が誤って指定されています(例えば、XRP以外の通貨やマイナスの額のXRPを指定するなど)。 |
|
||||
| `temBAD_ISSUER` | 要求に指定されている通貨の`issuer`フィールドが、トランザクションにて誤って指定されています。 |
|
||||
| `temBAD_LIMIT` | [TrustSetトランザクション][]でトラストラインの`LimitAmount`値が誤って指定されています。 |
|
||||
| `temBAD_OFFER` | [OfferCreateトランザクション][]で無効なオファーが指定されています(XRPをXRP自身と取引するオファー、マイナスの額のオファーなど)。 |
|
||||
| `temBAD_PATH` | [Paymentトランザクション][]の1つ以上の[パス](paths.html)が誤って指定されています。例えば、XRPのイシュアーが含まれていたり、アカウントが異なる方法で指定されたりするなど。 |
|
||||
| `temBAD_PATH_LOOP` | [Paymentトランザクション][]で[パス](paths.html)の1つがループとしてマークされているため、限られた時間内に処理できません。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_LIMIT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfLimitQuality](payment.html#クオリティの制限)フラグが使用されましたが、XRP間の支払いでは通貨の取引は行われません。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_MAX` | [Payment トランザクション][]で、XRP間の直接支払に`SendMax`フィールドが指定されていますが、XRPの送金ではSendMaxは不要です。(SendMaxでXRPが有効となるのは、宛先への`Amount`がXRPではない場合のみです。) |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_NO_DIRECT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfNoDirectRipple](payment.html#paymentのフラグ)フラグが使用されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_PARTIAL` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に [tfPartialPayment](partial-payments.html)フラグが使用されていますが、XRP間の直接支払では常に全額が送金されます。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_PATHS` | [Paymentトランザクション][]で、XRP送金時の`Paths`が指定されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
|
||||
| `temBAD_SEQUENCE` | トランザクションは、トランザクション自体の`Sequence`番号よりも大きいシーケンス番号を参照します。例えば、取り消したいオファーは、そのオファーを取り消すトランザクションよりも後に置く必要があります。 |
|
||||
| `temBAD_SIGNATURE` | このトランザクションを承認するための署名がないか、または署名の形式が適切ではありません。(適切な形式の署名がアカウントで承認されない場合は、[tecNO_PERMISSION](tec-codes.html)を参照してください。) |
|
||||
| `temBAD_SRC_ACCOUNT` | このトランザクションの送信元の`Account`(「支払元アカウント」)の[アカウント](accounts.html)アドレスは適切な形式ではありません。 |
|
||||
| `temBAD_TRANSFER_RATE` | [AccountSetトランザクションの`TransferRate`フィールド](accountset.html#transferrate)のフォーマットが適切ではないか、または許容範囲外です。 |
|
||||
| `temCANNOT_PREAUTH_SELF` | [DepositPreauthトランザクション][]の送信者は、事前承認対象のアカウントとしても指定されていました。自分自身を事前承認することはできません。 |
|
||||
| `temDST_IS_SRC` | トランザクションで宛先アドレスがトランザクションの送信元`Account`として誤って指定されていました。これにはトラストライン(支払先アドレスは`LimitAmount`の`issuer`フィールド)とPayment Channel(支払先アドレスは`Destination`フィールド)などがあります。 |
|
||||
| `temDST_NEEDED` | トランザクションで宛先が誤って省略されていました。これは、[Paymentトランザクション][]の`Destination`フィールド、または`TrustSet`トランザクションの`LimitAmount`フィールドの`issuer`サブフィールドで起こり得ます。 |
|
||||
| `temINVALID` | その他の理由により、トランザクションは無効です。例えば、トランザクションIDのフォーマットや署名の形式が正しくないなど、トランザクションを解釈する過程で何らかの誤った処理が発生した可能性があります。 |
|
||||
| `temINVALID_FLAG` | トランザクションに指定されている[フラグ](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)が存在していないか、または矛盾するフラグの組み合わせが指定されています。 |
|
||||
| `temMALFORMED` | トランザクションのフォーマットで不明な問題が発生しました。 |
|
||||
| `temREDUNDANT` | トランザクションは処理を行いません。例えば、送信側アカウントに支払いを直接送金する場合や、同一イシュアーの同一通貨を売買するオファーを作成する場合などです。 |
|
||||
| `temREDUNDANT_SEND_MAX` | [削除: rippled 0.28.0][] |
|
||||
| `temRIPPLE_EMPTY` | [Paymentトランザクション][]に指定されている`Paths`フィールドが空ですが、この支払いを完了するにはパスが必要です。 |
|
||||
| `temBAD_WEIGHT` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerWeight`が指定されています。例えば、0やマイナス値など。 |
|
||||
| `temBAD_SIGNER` | [SignerListSetトランザクション][]に指定されている署名者が無効です。例えば、重複するエントリが指定されている場合や、SignerListの所有者がメンバーでもある場合などです。 |
|
||||
| `temBAD_QUORUM` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerQuorum`値が指定されています。この値が0以下であるか、またはリストのすべての署名者の合計数を超えています。 |
|
||||
| `temUNCERTAIN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `temUNKNOWN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `temDISABLED` | このトランザクションには、無効化されているロジックが必要です。通常これは、現行レジャー向けに有効化されていない[Amendment](amendments.html)を使用しようとしていることを意味します。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# temコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションの形式が正しくないため、XRP Ledgerプロトコルに基づきトランザクションが正常に完了しないことを示します。これらには-299から-200までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**ヒント:** `tem`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。有効なトランザクションに関するルールが変更されない限り、`tem`コードが最終的な結果となります。(例えば、[Amendment](amendments.html)の有効化前に当該のAmendmentの機能を使用すると`temDISABLED`になります。後日Amendmentが有効化されると、エラーになったトランザクションは有効となり、正常に処理される可能性があります。)
|
||||
|
||||
| コード | 説明 |
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||||
|:-----------------------------|:----------------------------------------------|
|
||||
| `temBAD_AMOUNT` | トランザクションにより指定された額(宛先への[Payment][]の`Amount`または`SendMax`の金額など)が無効でした。マイナスの金額が指定された可能性があります。 |
|
||||
| `temBAD_AUTH_MASTER` | このトランザクションの署名に使用されたキーが、トランザクションの送信元アカウントのマスターキーと一致していません。また、アカウントに[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)セットがありません。 |
|
||||
| `temBAD_CURRENCY` | トランザクションの通貨フィールドが誤って指定されています。正しいフォーマットについては、[通貨額の指定][Currency Amount]を参照してください。 |
|
||||
| `temBAD_EXPIRATION` | トランザクションの有効期限の値が誤って指定されています([OfferCreateトランザクション][]など)。あるいは、トランザクションに必須の有効期限値が指定されていません(例えば、[EscrowCreateトランザクション][]の作成過程などで)。 |
|
||||
| `temBAD_FEE` | トランザクションで`Fee`の値が誤って指定されています(例えば、XRP以外の通貨やマイナスの額のXRPを指定するなど)。 |
|
||||
| `temBAD_ISSUER` | 要求に指定されている通貨の`issuer`フィールドが、トランザクションにて誤って指定されています。 |
|
||||
| `temBAD_LIMIT` | [TrustSetトランザクション][]でトラストラインの`LimitAmount`値が誤って指定されています。 |
|
||||
| `temBAD_OFFER` | [OfferCreateトランザクション][]で無効なオファーが指定されています(XRPをXRP自身と取引するオファー、マイナスの額のオファーなど)。 |
|
||||
| `temBAD_PATH` | [Paymentトランザクション][]の1つ以上の[パス](paths.html)が誤って指定されています。例えば、XRPのイシュアーが含まれていたり、アカウントが異なる方法で指定されたりするなど。 |
|
||||
| `temBAD_PATH_LOOP` | [Paymentトランザクション][]で[パス](paths.html)の1つがループとしてマークされているため、限られた時間内に処理できません。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_LIMIT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfLimitQuality](payment.html#クオリティの制限)フラグが使用されましたが、XRP間の支払いでは通貨の取引は行われません。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_MAX` | [Payment トランザクション][]で、XRP間の直接支払に`SendMax`フィールドが指定されていますが、XRPの送金ではSendMaxは不要です。(SendMaxでXRPが有効となるのは、宛先への`Amount`がXRPではない場合のみです。) |
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||||
| `temBAD_SEND_XRP_NO_DIRECT` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に[tfNoDirectRipple](payment.html#paymentのフラグ)フラグが使用されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_PARTIAL` | [Paymentトランザクション][]で、XRP間の直接支払に [tfPartialPayment](partial-payments.html)フラグが使用されていますが、XRP間の直接支払では常に全額が送金されます。 |
|
||||
| `temBAD_SEND_XRP_PATHS` | [Paymentトランザクション][]で、XRP送金時の`Paths`が指定されていますが、XRP間の支払いは常に直接行われます。 |
|
||||
| `temBAD_SEQUENCE` | トランザクションは、トランザクション自体の`Sequence`番号よりも大きいシーケンス番号を参照します。例えば、取り消したいオファーは、そのオファーを取り消すトランザクションよりも後に置く必要があります。 |
|
||||
| `temBAD_SIGNATURE` | このトランザクションを承認するための署名がないか、または署名の形式が適切ではありません。(適切な形式の署名がアカウントで承認されない場合は、[tecNO_PERMISSION](tec-codes.html)を参照してください。) |
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||||
| `temBAD_SRC_ACCOUNT` | このトランザクションの送信元の`Account`(「支払元アカウント」)の[アカウント](accounts.html)アドレスは適切な形式ではありません。 |
|
||||
| `temBAD_TRANSFER_RATE` | [AccountSetトランザクションの`TransferRate`フィールド](accountset.html#transferrate)のフォーマットが適切ではないか、または許容範囲外です。 |
|
||||
| `temCANNOT_PREAUTH_SELF` | [DepositPreauthトランザクション][]の送信者は、事前承認対象のアカウントとしても指定されていました。自分自身を事前承認することはできません。 |
|
||||
| `temDST_IS_SRC` | トランザクションで宛先アドレスがトランザクションの送信元`Account`として誤って指定されていました。これにはトラストライン(支払先アドレスは`LimitAmount`の`issuer`フィールド)とPayment Channel(支払先アドレスは`Destination`フィールド)などがあります。 |
|
||||
| `temDST_NEEDED` | トランザクションで宛先が誤って省略されていました。これは、[Paymentトランザクション][]の`Destination`フィールド、または`TrustSet`トランザクションの`LimitAmount`フィールドの`issuer`サブフィールドで起こり得ます。 |
|
||||
| `temINVALID` | その他の理由により、トランザクションは無効です。例えば、トランザクションIDのフォーマットや署名の形式が正しくないなど、トランザクションを解釈する過程で何らかの誤った処理が発生した可能性があります。 |
|
||||
| `temINVALID_FLAG` | トランザクションに指定されている[フラグ](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)が存在していないか、または矛盾するフラグの組み合わせが指定されています。 |
|
||||
| `temMALFORMED` | トランザクションのフォーマットで不明な問題が発生しました。 |
|
||||
| `temREDUNDANT` | トランザクションは処理を行いません。例えば、送信側アカウントに支払いを直接送金する場合や、同一イシュアーの同一通貨を売買するオファーを作成する場合などです。 |
|
||||
| `temREDUNDANT_SEND_MAX` | [削除: rippled 0.28.0][] |
|
||||
| `temRIPPLE_EMPTY` | [Paymentトランザクション][]に指定されている`Paths`フィールドが空ですが、この支払いを完了するにはパスが必要です。 |
|
||||
| `temBAD_WEIGHT` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerWeight`が指定されています。例えば、0やマイナス値など。 |
|
||||
| `temBAD_SIGNER` | [SignerListSetトランザクション][]に指定されている署名者が無効です。例えば、重複するエントリが指定されている場合や、SignerListの所有者がメンバーでもある場合などです。 |
|
||||
| `temBAD_QUORUM` | [SignerListSetトランザクション][]に無効な`SignerQuorum`値が指定されています。この値が0以下であるか、またはリストのすべての署名者の合計数を超えています。 |
|
||||
| `temUNCERTAIN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `temUNKNOWN` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `temDISABLED` | このトランザクションには、無効化されているロジックが必要です。通常これは、現行レジャー向けに有効化されていない[Amendment](amendments.html)を使用しようとしていることを意味します。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,24 +1,24 @@
|
||||
# terコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションは失敗したけれども、将来そのトランザクションを正常に適用できる可能性があることを示します。通常は、他の仮定トランザクションが先に適用される場合など。これらには-99から-1までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**注意:** `ter`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
|
||||
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| コード | 説明 |
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||||
|:-----------------|:----------------------------------------------------------|
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||||
| `terFUNDS_SPENT` | **廃止予定。** |
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| `terINSUF_FEE_B` | トランザクションの送信元アカウントに、トランザクションに指定されている`Fee`の支払いに十分なXRPがありません。 |
|
||||
| `terLAST` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terNO_ACCOUNT` | レジャーのトランザクション送信元アドレスに(まだ)資金が供給されていません。 |
|
||||
| `terNO_AUTH` | トランザクションでは、`lsfRequireAuth`が有効であるアカウントが発行した通貨を未承認のトラストラインに追加する操作が行われます。たとえば、保有が許可されていない通貨を購入するオファーを出した場合などです。 |
|
||||
| `terNO_LINE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terNO_RIPPLE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terOWNERS` | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
|
||||
| `terPRE_SEQ` | 現在のトランザクションの`Sequence`番号が、トランザクションを送信するアカウントの現在のシーケンス番号よりも大きな番号です。 |
|
||||
| `terRETRY` | 再試行可能な不明なエラー。 |
|
||||
| `terQUEUED` | トランザクションは負荷スケーリングされた[トランザクションコスト](transaction-cost.html)の要件を満たしているが、オープンレジャーの要件を満たしていなかったため、トランザクションは将来のレジャーのキューに入れられました。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# terコード
|
||||
|
||||
これらのコードは、トランザクションは失敗したけれども、将来そのトランザクションを正常に適用できる可能性があることを示します。通常は、他の仮定トランザクションが先に適用される場合など。これらには-99から-1までの数値が含まれています。実際のエラーに対して数値は変更される可能性がありますので、これに頼らないでください。
|
||||
|
||||
**注意:** `ter`コードが付いているトランザクションはレジャーには適用されません。またこのようなトランザクションが原因でXRP Ledgerの状態が変わることはありません。ただし、暫定的に失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)と[信頼性の高いトランザクション送信](reliable-transaction-submission.html)を参照してください。
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||||
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||||
| コード | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:----------------------------------------------------------|
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||||
| `terFUNDS_SPENT` | **廃止予定。** |
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| `terINSUF_FEE_B` | トランザクションの送信元アカウントに、トランザクションに指定されている`Fee`の支払いに十分なXRPがありません。 |
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||||
| `terLAST` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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||||
| `terNO_ACCOUNT` | レジャーのトランザクション送信元アドレスに(まだ)資金が供給されていません。 |
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||||
| `terNO_AUTH` | トランザクションでは、`lsfRequireAuth`が有効であるアカウントが発行した通貨を未承認のトラストラインに追加する操作が行われます。たとえば、保有が許可されていない通貨を購入するオファーを出した場合などです。 |
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||||
| `terNO_LINE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
|
||||
| `terNO_RIPPLE` | 内部使用のみ。通常はこのコードは返されません。 |
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||||
| `terOWNERS` | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、[`lsfRequireAuth`](accountset.html#accountsetのフラグ)フラグを有効にできません。 |
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||||
| `terPRE_SEQ` | 現在のトランザクションの`Sequence`番号が、トランザクションを送信するアカウントの現在のシーケンス番号よりも大きな番号です。 |
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||||
| `terRETRY` | 再試行可能な不明なエラー。 |
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||||
| `terQUEUED` | トランザクションは負荷スケーリングされた[トランザクションコスト](transaction-cost.html)の要件を満たしているが、オープンレジャーの要件を満たしていなかったため、トランザクションは将来のレジャーのキューに入れられました。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,12 +1,12 @@
|
||||
# tes Success
|
||||
|
||||
`tesSUCCESS`コードは、トランザクションが成功したことを示す唯一のコードです。このコードは、必ずしも処理が期待どおりに終了したことを示すものではありません。(たとえば[OfferCancel][]は、キャンセルするオファーがない場合でも「正常に終了」できます。)`tesSUCCESS`の結果には数値0が使用されます。
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||||
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||||
| コード | 説明 |
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||||
|:-----------|:----------------------------------------------------------------|
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||||
| `tesSUCCESS` | トランザクションが適用され、他のサーバーに転送されました。検証済みレジャーにこのコードが記録されている場合は、トランザクションの成功が最終的な結果となります。 |
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# tes Success
|
||||
|
||||
`tesSUCCESS`コードは、トランザクションが成功したことを示す唯一のコードです。このコードは、必ずしも処理が期待どおりに終了したことを示すものではありません。(たとえば[OfferCancel][]は、キャンセルするオファーがない場合でも「正常に終了」できます。)`tesSUCCESS`の結果には数値0が使用されます。
|
||||
|
||||
| コード | 説明 |
|
||||
|:-----------|:----------------------------------------------------------------|
|
||||
| `tesSUCCESS` | トランザクションが適用され、他のサーバーに転送されました。検証済みレジャーにこのコードが記録されている場合は、トランザクションの成功が最終的な結果となります。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,48 +1,48 @@
|
||||
# 取引の結果
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||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/protocol/TER.h "ソース")
|
||||
|
||||
`rippled`サーバーは、取引結果の要約を結果コードで示し、結果コードは`engine_result`や`meta.TransactionResult`などのフィールドに記述されます。これらのコードは、それぞれ異なるプレフィクスを付加した複数のカテゴリーに分類されます。
|
||||
|
||||
| カテゴリー | プレフィクス | 説明 |
|
||||
|:----------------------|:------------------------|:---------------------------|
|
||||
| コストの請求のみ | [tec](tec-codes.html) | トランザクションは意図された目的を果さず、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)は消却されました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
|
||||
| 失敗 | [tef](tef-codes.html) | サーバーの現在の(進行中の)レジャーまたはその後のレジャーに対して、トランザクションを適用できません。すでに適用されているか、レジャーの状態が原因となって、将来の適用が不可能になっています。 |
|
||||
| ローカルエラー | [tel](tel-codes.html) | 負荷が高いなど、ローカルの状態が原因となって、`rippled`サーバーでエラーが発生しました。サーバーまたは時間を変えて再送信すると、別の応答を得られる可能性があります。 |
|
||||
| 形式が正しくないトランザクション | [tem](tem-codes.html) | 構文が誤っている、オプションが互いに矛盾している、署名が不正であるなどの原因で、トランザクションが無効になっています。 |
|
||||
| 再試行 | [ter](ter-codes.html) | トランザクションを適用できませんでしたが、後ほど適用できる可能性があります。 |
|
||||
| 成功 | [tes](tes-success.html) | (エラーではありません)トランザクションは成功しました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
|
||||
|
||||
**警告:** トランザクションの暫定的な結果コードは、最終的な結果とは異なるものになる場合があります。暫定的に成功とされたトランザクションが最終的に失敗する場合や、暫定的に失敗とされたトランザクションが最終的に成功する場合もあります。暫定的に失敗とされたトランザクションが、最終的に別のコードで失敗とされる場合もあります。トランザクションの結果が最終的なものとなるタイミングを判断する方法については、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
ローカルエラー(`tel`)と形式が正しくないトランザクション(`tem`)の違いは、プロトコルレベルでのルールの問題です。例えば、トランザクションに含めることができるパスの最大数について、プロトコルでは上限が設定されていないとします。一方、サーバーでは、処理できるパスの数について上限を定義している場合があります。2つのサーバーがあり、設定がそれぞれ異なっている場合、一方はパスが多いという理由でトランザクションの`tel`エラーを返すのに対して、他方のサーバーではトランザクションが正常に処理されることもあります。コンセンサスを獲得したトランザクションを処理できるサーバーが十分にある場合、検証済みレジャーに含まれる可能性はあります。
|
||||
|
||||
これに対して、`tem`エラーは、設定にかかわらずトランザクションを適用できるサーバーが存在しないことを示唆しています。トランザクションがプロトコルのルールに違反しているか、許容限度を超えてあいまいであるか、完全に無意味なものになっています。形式が正しくないトランザクションが有効なものになる可能性があるのは、プロトコルに変更が生じた場合のみです。例えば、新しい機能が採用された場合、当該の機能を使用するトランザクションは、当該の機能がまだ採用されていない古いソフトウェアを実行しているサーバーによって、形式が正しくないと見なされる可能性があります。
|
||||
|
||||
|
||||
## 即時の応答
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||||
|
||||
[submitメソッド][]から返される応答には、トランザクションのローカル処理中に発生した事項を示す、`rippled`サーバーからの暫定的な結果が含まれています。
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||||
|
||||
`submit`からの応答に含まれているのは、以下のフィールドです。
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||||
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||||
| フィールド | 値 | 説明 |
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||||
|:------------------------|:---------------|:----------------------------------|
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||||
| `engine_result` | 文字列 | 結果を分類するコード。例: `tecPATH_DRY` |
|
||||
| `engine_result_code` | 符号付き整数 | `engine_result`に対応する数値。値そのものは変更される可能性があります。 |
|
||||
| `engine_result_message` | 文字列 | 発生した事項を説明する、人間が読める形式のメッセージ。このメッセージは、問題を診断する目的で開発者に利用されることを想定したものであり、通知なく変更される可能性があります。 |
|
||||
|
||||
トランザクションをローカルで送信して適用した時点で問題がない場合、応答は以下のような内容になります。
|
||||
|
||||
```js
|
||||
"engine_result": "tesSUCCESS",
|
||||
"engine_result_code": 0,
|
||||
"engine_result_message": "The transaction was applied.Only final in a validated ledger."
|
||||
```
|
||||
|
||||
**注記:** この段階で成功の結果が表示されたとしても、トランザクションが完全に成功したことを示すわけではありません。ローカルのサーバーに保持されている暫定バージョンのレジャーに対して、正常に適用されたにすぎません。この段階での失敗の結果も、暫定的なものであり変化する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
# 取引の結果
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/protocol/TER.h "ソース")
|
||||
|
||||
`rippled`サーバーは、取引結果の要約を結果コードで示し、結果コードは`engine_result`や`meta.TransactionResult`などのフィールドに記述されます。これらのコードは、それぞれ異なるプレフィクスを付加した複数のカテゴリーに分類されます。
|
||||
|
||||
| カテゴリー | プレフィクス | 説明 |
|
||||
|:----------------------|:------------------------|:---------------------------|
|
||||
| コストの請求のみ | [tec](tec-codes.html) | トランザクションは意図された目的を果さず、[トランザクションコスト](transaction-cost.html)は消却されました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
|
||||
| 失敗 | [tef](tef-codes.html) | サーバーの現在の(進行中の)レジャーまたはその後のレジャーに対して、トランザクションを適用できません。すでに適用されているか、レジャーの状態が原因となって、将来の適用が不可能になっています。 |
|
||||
| ローカルエラー | [tel](tel-codes.html) | 負荷が高いなど、ローカルの状態が原因となって、`rippled`サーバーでエラーが発生しました。サーバーまたは時間を変えて再送信すると、別の応答を得られる可能性があります。 |
|
||||
| 形式が正しくないトランザクション | [tem](tem-codes.html) | 構文が誤っている、オプションが互いに矛盾している、署名が不正であるなどの原因で、トランザクションが無効になっています。 |
|
||||
| 再試行 | [ter](ter-codes.html) | トランザクションを適用できませんでしたが、後ほど適用できる可能性があります。 |
|
||||
| 成功 | [tes](tes-success.html) | (エラーではありません)トランザクションは成功しました。この結果が最終的なものになるのは、検証済みレジャーに記録された場合のみです。 |
|
||||
|
||||
**警告:** トランザクションの暫定的な結果コードは、最終的な結果とは異なるものになる場合があります。暫定的に成功とされたトランザクションが最終的に失敗する場合や、暫定的に失敗とされたトランザクションが最終的に成功する場合もあります。暫定的に失敗とされたトランザクションが、最終的に別のコードで失敗とされる場合もあります。トランザクションの結果が最終的なものとなるタイミングを判断する方法については、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
ローカルエラー(`tel`)と形式が正しくないトランザクション(`tem`)の違いは、プロトコルレベルでのルールの問題です。例えば、トランザクションに含めることができるパスの最大数について、プロトコルでは上限が設定されていないとします。一方、サーバーでは、処理できるパスの数について上限を定義している場合があります。2つのサーバーがあり、設定がそれぞれ異なっている場合、一方はパスが多いという理由でトランザクションの`tel`エラーを返すのに対して、他方のサーバーではトランザクションが正常に処理されることもあります。コンセンサスを獲得したトランザクションを処理できるサーバーが十分にある場合、検証済みレジャーに含まれる可能性はあります。
|
||||
|
||||
これに対して、`tem`エラーは、設定にかかわらずトランザクションを適用できるサーバーが存在しないことを示唆しています。トランザクションがプロトコルのルールに違反しているか、許容限度を超えてあいまいであるか、完全に無意味なものになっています。形式が正しくないトランザクションが有効なものになる可能性があるのは、プロトコルに変更が生じた場合のみです。例えば、新しい機能が採用された場合、当該の機能を使用するトランザクションは、当該の機能がまだ採用されていない古いソフトウェアを実行しているサーバーによって、形式が正しくないと見なされる可能性があります。
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||||
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||||
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||||
## 即時の応答
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||||
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||||
[submitメソッド][]から返される応答には、トランザクションのローカル処理中に発生した事項を示す、`rippled`サーバーからの暫定的な結果が含まれています。
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||||
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||||
`submit`からの応答に含まれているのは、以下のフィールドです。
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||||
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||||
| フィールド | 値 | 説明 |
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||||
|:------------------------|:---------------|:----------------------------------|
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||||
| `engine_result` | 文字列 | 結果を分類するコード。例: `tecPATH_DRY` |
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||||
| `engine_result_code` | 符号付き整数 | `engine_result`に対応する数値。値そのものは変更される可能性があります。 |
|
||||
| `engine_result_message` | 文字列 | 発生した事項を説明する、人間が読める形式のメッセージ。このメッセージは、問題を診断する目的で開発者に利用されることを想定したものであり、通知なく変更される可能性があります。 |
|
||||
|
||||
トランザクションをローカルで送信して適用した時点で問題がない場合、応答は以下のような内容になります。
|
||||
|
||||
```js
|
||||
"engine_result": "tesSUCCESS",
|
||||
"engine_result_code": 0,
|
||||
"engine_result_message": "The transaction was applied.Only final in a validated ledger."
|
||||
```
|
||||
|
||||
**注記:** この段階で成功の結果が表示されたとしても、トランザクションが完全に成功したことを示すわけではありません。ローカルのサーバーに保持されている暫定バージョンのレジャーに対して、正常に適用されたにすぎません。この段階での失敗の結果も、暫定的なものであり変化する可能性があります。詳細は、[結果のファイナリティー](finality-of-results.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
@@ -1,116 +1,116 @@
|
||||
# AccountSet
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/f65cea66ef99b1de149c02c15f06de6c61abf360/src/ripple/app/transactors/SetAccount.cpp "ソース")
|
||||
|
||||
AccountSetトランザクションは、[XRP Ledgerのアカウント](accountroot.html)のプロパティーを修正します。
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||||
|
||||
## {{currentpage.name}}のJSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType": "AccountSet",
|
||||
"Account" : "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Sequence": 5,
|
||||
"Domain": "6578616D706C652E636F6D",
|
||||
"SetFlag": 5,
|
||||
"MessageKey": "rQD4SqHJtDxn5DDL7xNnojNa3vxS1Jx5gv"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:-----------------|:------------------|:-------------------|
|
||||
| [ClearFlag][] | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このアカウントについてオプションを無効にするためのフラグの一意識別子。 |
|
||||
| [Domain][] | 文字列 | Blob | _(省略可)_ このアカウントを保有するドメインのASCII小文字を表現する16進文字列。 |
|
||||
| EmailHash | 文字列 | Hash128 | _(省略可)_ アバターイメージの生成に使用されるメールアドレスのハッシュ。一般的に、クライアントは[Gravatar](http://en.gravatar.com/site/implement/hash/)を使用してこのイメージを表示しています。 |
|
||||
| MessageKey | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 暗号化されたメッセージをこのアカウントに送信するための公開鍵。 |
|
||||
| [SetFlag][] | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このアカウントについてオプションを有効にするための整数フラグ。 |
|
||||
| [TransferRate][] | 符号なし整数 | UInt32 | _(省略可)_ ユーザーがこのアカウントの発行済み通貨を送金するときに請求される手数料。通貨単位の10億分の1で表現されます。手数料なしを意味する特殊なケースの`0`を除いて、`2000000000`より大きくしたり、`1000000000`より小さくしたりすることはできません。 |
|
||||
| [TickSize][] | 符号なし整数 | UInt8 | _(省略可)_このアドレスによって発行されている通貨が関係するオファーに使用する為替レートの呼値の単位。それらのオファーの為替レートは、この有効桁数へと丸められます。有効な値は`3`から`15`、または無効にするための`0`です_([TickSize Amendment][]が必要です)。_ |
|
||||
| WalletLocator | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ 使用されません。 |
|
||||
| WalletSize | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ 使用されません。 |
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||||
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||||
[ClearFlag]: #accountsetのフラグ
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||||
[Domain]: #domain
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||||
[SetFlag]: #accountsetのフラグ
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||||
[TickSize]: ticksize.html
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||||
[TransferRate]: accountset.html#transferrate
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||||
これらのオプションがいずれも指定されていない場合、AccountSetトランザクションは(取引コストの消却以外に)意味がありません。詳細は、[トランザクションのキャンセルまたはスキップ](cancel-or-skip-a-transaction.html)を参照してください。
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||||
|
||||
## Domain
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||||
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||||
`Domain`フィールドは、ドメインのASCII小文字を表す16進文字列で表現します。例えば、ドメイン*example.com*は`"6578616D706C652E636F6D"`として表現します。
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||||
`Domain`フィールドをアカウントから削除するには、Domainを空文字列に設定してAccountSetを送信します。
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アカウントの`Domain`フィールドには任意のドメインを挿入できます。アカウントとドメインが同一の人物または企業に属していることを証明するには、「双方向リンク」を確立することをお勧めします。
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||||
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||||
- 所有するアカウントに対して、所有するドメインを`Domain`フィールドで設定します。
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||||
- そのドメインのWebサイトで、所有アカウントをリストするテキストファイルをホスティングし、必要に応じて、XRP Ledgerの用途に関するその他の情報も記述します。慣例上、このファイルの名前は`ripple.txt`とします。例については、<https://ripple.com/ripple.txt>を参照してください。
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||||
**注意:** 中間者攻撃を防止するには、最新のTLS証明書を使用してHTTPSでWebサイトを提供します。
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||||
## AccountSetのフラグ
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||||
アカウントについて、有効または無効にできる複数のオプションが用意されています。アカウントのオプションは、状況に応じてさまざまなタイプのフラグで表現します。
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* `AccountSet`タイプのトランザクションについては、`SetFlag`パラメーターとして渡すことでオプションを有効にしたり、`ClearFlag`パラメーターとして渡すことでオプションを無効にしたりできる複数の「AccountSetフラグ」が用意されています(プレフィクスは**asf**)。
|
||||
* `AccountSet`タイプのトランザクションについては、`Flags`パラメーターとして渡すことでアカウントの特定のオプションを有効または無効にできる複数のトランザクションフラグが用意されています(プレフィクスは**tf**)。このタイプの利用はお勧めしません。新しいアカウントオプションには、対応するトランザクションフラグ(tf)が存在しません。
|
||||
* `AccountRoot`レジャーオブジェクトタイプには、レジャー固有のフラグが用意されています(プレフィクスは**lsf**)。これらのフラグは、特定のレジャーに含まれている特定のアカウントオプションの状態を表します。これらの設定は、トランザクションによって変更されるまで適用されます。
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||||
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||||
アカウントのフラグを有効または無効にする手段としてお勧めするのは、AccountSetトランザクションの`SetFlag`パラメーターと`ClearFlag`パラメーターを使用する方法です。AccountSetのフラグは、名前が**asf**で始まります。
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||||
どのフラグも、デフォルトでは無効になっています。
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使用できるAccountSetのフラグは、以下のとおりです。
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| フラグの名前 | 10進値 | 対応するレジャーフラグ | 説明 |
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|:-----------------|:--------------|:--------------------------|:--------------|
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| asfAccountTxnID | 5 | (なし) | このアカウントの直近のトランザクションのIDを追跡します。[AccountTxnID](transaction-common-fields.html#accounttxnid)については必須です。 |
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||||
| asfDefaultRipple | 8 | lsfDefaultRipple | このアカウントのトラストラインでの[リップリング](rippling.html)をデフォルトで有効にします。[新規: rippled 0.27.3][] |
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||||
| asfDepositAuth | 9 | lsfDepositAuth | このアカウントに対して[Deposit Authorization](depositauth.html)を有効にします _([DepositAuth Amendment][]が必要)。_ |
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||||
| asfDisableMaster | 4 | lsfDisableMaster | マスターキーペアの使用を禁止します。[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)や[署名者リスト](multi-signing.html)など、トランザクションに署名するための別の手段がアカウントで設定されている場合のみ有効にできます。 |
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||||
| asfDisallowXRP | 3 | lsfDisallowXRP | XRPがこのアカウントに送信されないようにします(`rippled`ではなくクライアントアプリケーションによって履行されます)。 |
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||||
| asfGlobalFreeze | 7 | lsfGlobalFreeze | このアカウントによって発行されたすべての資産を[凍結](freezes.html)します。 |
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||||
| asfNoFreeze | 6 | lsfNoFreeze | [個々のトラストラインの凍結またはGlobal Freezeの無効化](freezes.html)の機能を永続的に放棄します。このフラグは、有効にした後は無効にできません。 |
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||||
| asfRequireAuth | 2 | lsfRequireAuth | このアドレスによって発行された残高をユーザーが保持することについて、承認を要求します。アドレスにトラストラインが接続されていない場合のみ有効にできます。 |
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| asfRequireDest | 1 | lsfRequireDestTag | トランザクションをこのアカウントに送信するための宛先タグを要求します。 |
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||||
`asfDisableMaster`フラグまたは`asfNoFreeze`フラグを有効にするには、マスターキーペアで署名することによって[トランザクションを承認](transaction-basics.html#取引の承認)する必要があります。レギュラーキーペアやマルチ署名を使用することはできません。レギュラーキーペアまたはマルチ署名を使用すると、`asfDisableMaster`を無効にする(つまり、マスターキーペアを再び有効にする)ことができます。[新規: rippled 0.28.0][]
|
||||
|
||||
以下の[トランザクションフラグ](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)はAccountSetタイプのトランザクションに固有のもので、同様の目的を果たしますが、使用することはお勧めしません。
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| フラグの名前 | 16進値 | 10進値 | 後継のAccountSetのフラグ |
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|:------------------|:-----------|:--------------|:----------------------------|
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| tfRequireDestTag | 0x00010000 | 65536 | asfRequireDest(SetFlag) |
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||||
| tfOptionalDestTag | 0x00020000 | 131072 | asfRequireDest(ClearFlag) |
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||||
| tfRequireAuth | 0x00040000 | 262144 | asfRequireAuth(SetFlag) |
|
||||
| tfOptionalAuth | 0x00080000 | 524288 | asfRequireAuth(ClearFlag) |
|
||||
| tfDisallowXRP | 0x00100000 | 1048576 | asfDisallowXRP(SetFlag) |
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||||
| tfAllowXRP | 0x00200000 | 2097152 | asfDisallowXRP(ClearFlag) |
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||||
|
||||
**注意:** トランザクションに含まれている`tf`フラグと`asf`フラグの数値は、レジャーに含まれている静的なアカウントに設定された値と合致しません。レジャーに含まれているアカウントのフラグを読み取るには、[`AccountRoot`フラグ](accountroot.html#accountrootフラグ)を参照してください。
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||||
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||||
### 着信トランザクションのブロック
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||||
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||||
目的が不明確な着信トランザクションは、顧客による誤りを識別し、誤りに応じて、アカウントへの払い戻しや残高の調整を実施しなければならない場合がある金融機関にとって、不都合な存在です。`asfRequireDest`フラグと`asfDisallowXRP`フラグは、理由が不明確な状態で資金が誤って送金されることのないよう、ユーザーを保護することを目的としています。
|
||||
|
||||
例えば、宛先タグは通常、金融機関が支払いを受領したときに、保有しているどの残高に入金するのかを識別するために使用されます。宛先タグが省略されていると、入金先のアカウントが明確でない場合があり、払い戻しが必要になるなどの問題が発生します。`asfRequireDest`タグを使用すると、着信するすべての支払いに宛先タグが必ず設定され、他のユーザーから、宛先の不明な支払いが誤って送金される問題が発生しにくくなります。
|
||||
|
||||
XRP以外の通貨に関しては、それらの通貨のトラストラインを作成しないことで、無用な支払いの受入れを防止できます。XRPでは信頼が必須ではないことから、ユーザーによるアカウントへのXRPの送金を抑止するには、`asfDisallowXRP`フラグを使用します。ただし、このフラグによってアカウントが使用不可になる場合があるため、`rippled`では適用されません(このフラグを無効にしたトランザクションを送信するための十分なXRPがアカウントになかった場合、アカウントは完全に使用不可になります)。代わりに、クライアントアプリケーションでは、`asfDisallowXRP`フラグが有効なアカウントへのXRPの支払いを禁止または抑止します。
|
||||
|
||||
## TransferRate
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||||
|
||||
TransferRateフィールドは、ユーザーの発行する通貨を相手方が送金するときに請求する手数料を指定します。詳細は、[送金手数料](transfer-fees.html)を参照してください。
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||||
|
||||
`rippled`のWebSocketおよびJSON-RPCのAPIでは、TransferRate(相手方に10億単位の通貨を送金するのに必要な金額)は整数で表現します。例えば、送金手数料が20%である場合、値を`1200000000`と表現します。 値を1000000000未満にすることはできません(この値未満にした場合、トランザクションの送信について金銭の引き渡しが発生することになり、攻撃に利用されるおそれがあります)。1000000000の短縮形として、手数料なしを意味する0を指定できます。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# AccountSet
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/f65cea66ef99b1de149c02c15f06de6c61abf360/src/ripple/app/transactors/SetAccount.cpp "ソース")
|
||||
|
||||
AccountSetトランザクションは、[XRP Ledgerのアカウント](accountroot.html)のプロパティーを修正します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}}のJSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType": "AccountSet",
|
||||
"Account" : "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Sequence": 5,
|
||||
"Domain": "6578616D706C652E636F6D",
|
||||
"SetFlag": 5,
|
||||
"MessageKey": "rQD4SqHJtDxn5DDL7xNnojNa3vxS1Jx5gv"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:-----------------|:------------------|:-------------------|
|
||||
| [ClearFlag][] | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このアカウントについてオプションを無効にするためのフラグの一意識別子。 |
|
||||
| [Domain][] | 文字列 | Blob | _(省略可)_ このアカウントを保有するドメインのASCII小文字を表現する16進文字列。 |
|
||||
| EmailHash | 文字列 | Hash128 | _(省略可)_ アバターイメージの生成に使用されるメールアドレスのハッシュ。一般的に、クライアントは[Gravatar](http://en.gravatar.com/site/implement/hash/)を使用してこのイメージを表示しています。 |
|
||||
| MessageKey | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 暗号化されたメッセージをこのアカウントに送信するための公開鍵。 |
|
||||
| [SetFlag][] | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このアカウントについてオプションを有効にするための整数フラグ。 |
|
||||
| [TransferRate][] | 符号なし整数 | UInt32 | _(省略可)_ ユーザーがこのアカウントの発行済み通貨を送金するときに請求される手数料。通貨単位の10億分の1で表現されます。手数料なしを意味する特殊なケースの`0`を除いて、`2000000000`より大きくしたり、`1000000000`より小さくしたりすることはできません。 |
|
||||
| [TickSize][] | 符号なし整数 | UInt8 | _(省略可)_このアドレスによって発行されている通貨が関係するオファーに使用する為替レートの呼値の単位。それらのオファーの為替レートは、この有効桁数へと丸められます。有効な値は`3`から`15`、または無効にするための`0`です_([TickSize Amendment][]が必要です)。_ |
|
||||
| WalletLocator | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ 使用されません。 |
|
||||
| WalletSize | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ 使用されません。 |
|
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|
||||
[ClearFlag]: #accountsetのフラグ
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||||
[Domain]: #domain
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||||
[SetFlag]: #accountsetのフラグ
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[TickSize]: ticksize.html
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||||
[TransferRate]: accountset.html#transferrate
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|
||||
これらのオプションがいずれも指定されていない場合、AccountSetトランザクションは(取引コストの消却以外に)意味がありません。詳細は、[トランザクションのキャンセルまたはスキップ](cancel-or-skip-a-transaction.html)を参照してください。
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|
||||
## Domain
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||||
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||||
`Domain`フィールドは、ドメインのASCII小文字を表す16進文字列で表現します。例えば、ドメイン*example.com*は`"6578616D706C652E636F6D"`として表現します。
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||||
|
||||
`Domain`フィールドをアカウントから削除するには、Domainを空文字列に設定してAccountSetを送信します。
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||||
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||||
アカウントの`Domain`フィールドには任意のドメインを挿入できます。アカウントとドメインが同一の人物または企業に属していることを証明するには、「双方向リンク」を確立することをお勧めします。
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||||
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||||
- 所有するアカウントに対して、所有するドメインを`Domain`フィールドで設定します。
|
||||
- そのドメインのWebサイトで、所有アカウントをリストするテキストファイルをホスティングし、必要に応じて、XRP Ledgerの用途に関するその他の情報も記述します。慣例上、このファイルの名前は`ripple.txt`とします。例については、<https://ripple.com/ripple.txt>を参照してください。
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||||
**注意:** 中間者攻撃を防止するには、最新のTLS証明書を使用してHTTPSでWebサイトを提供します。
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||||
## AccountSetのフラグ
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||||
アカウントについて、有効または無効にできる複数のオプションが用意されています。アカウントのオプションは、状況に応じてさまざまなタイプのフラグで表現します。
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||||
* `AccountSet`タイプのトランザクションについては、`SetFlag`パラメーターとして渡すことでオプションを有効にしたり、`ClearFlag`パラメーターとして渡すことでオプションを無効にしたりできる複数の「AccountSetフラグ」が用意されています(プレフィクスは**asf**)。
|
||||
* `AccountSet`タイプのトランザクションについては、`Flags`パラメーターとして渡すことでアカウントの特定のオプションを有効または無効にできる複数のトランザクションフラグが用意されています(プレフィクスは**tf**)。このタイプの利用はお勧めしません。新しいアカウントオプションには、対応するトランザクションフラグ(tf)が存在しません。
|
||||
* `AccountRoot`レジャーオブジェクトタイプには、レジャー固有のフラグが用意されています(プレフィクスは**lsf**)。これらのフラグは、特定のレジャーに含まれている特定のアカウントオプションの状態を表します。これらの設定は、トランザクションによって変更されるまで適用されます。
|
||||
|
||||
アカウントのフラグを有効または無効にする手段としてお勧めするのは、AccountSetトランザクションの`SetFlag`パラメーターと`ClearFlag`パラメーターを使用する方法です。AccountSetのフラグは、名前が**asf**で始まります。
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||||
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||||
どのフラグも、デフォルトでは無効になっています。
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||||
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||||
使用できるAccountSetのフラグは、以下のとおりです。
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| フラグの名前 | 10進値 | 対応するレジャーフラグ | 説明 |
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|:-----------------|:--------------|:--------------------------|:--------------|
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| asfAccountTxnID | 5 | (なし) | このアカウントの直近のトランザクションのIDを追跡します。[AccountTxnID](transaction-common-fields.html#accounttxnid)については必須です。 |
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||||
| asfDefaultRipple | 8 | lsfDefaultRipple | このアカウントのトラストラインでの[リップリング](rippling.html)をデフォルトで有効にします。[新規: rippled 0.27.3][] |
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||||
| asfDepositAuth | 9 | lsfDepositAuth | このアカウントに対して[Deposit Authorization](depositauth.html)を有効にします _([DepositAuth Amendment][]が必要)。_ |
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||||
| asfDisableMaster | 4 | lsfDisableMaster | マスターキーペアの使用を禁止します。[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)や[署名者リスト](multi-signing.html)など、トランザクションに署名するための別の手段がアカウントで設定されている場合のみ有効にできます。 |
|
||||
| asfDisallowXRP | 3 | lsfDisallowXRP | XRPがこのアカウントに送信されないようにします(`rippled`ではなくクライアントアプリケーションによって履行されます)。 |
|
||||
| asfGlobalFreeze | 7 | lsfGlobalFreeze | このアカウントによって発行されたすべての資産を[凍結](freezes.html)します。 |
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||||
| asfNoFreeze | 6 | lsfNoFreeze | [個々のトラストラインの凍結またはGlobal Freezeの無効化](freezes.html)の機能を永続的に放棄します。このフラグは、有効にした後は無効にできません。 |
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||||
| asfRequireAuth | 2 | lsfRequireAuth | このアドレスによって発行された残高をユーザーが保持することについて、承認を要求します。アドレスにトラストラインが接続されていない場合のみ有効にできます。 |
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||||
| asfRequireDest | 1 | lsfRequireDestTag | トランザクションをこのアカウントに送信するための宛先タグを要求します。 |
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||||
`asfDisableMaster`フラグまたは`asfNoFreeze`フラグを有効にするには、マスターキーペアで署名することによって[トランザクションを承認](transaction-basics.html#取引の承認)する必要があります。レギュラーキーペアやマルチ署名を使用することはできません。レギュラーキーペアまたはマルチ署名を使用すると、`asfDisableMaster`を無効にする(つまり、マスターキーペアを再び有効にする)ことができます。[新規: rippled 0.28.0][]
|
||||
|
||||
以下の[トランザクションフラグ](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)はAccountSetタイプのトランザクションに固有のもので、同様の目的を果たしますが、使用することはお勧めしません。
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| フラグの名前 | 16進値 | 10進値 | 後継のAccountSetのフラグ |
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|:------------------|:-----------|:--------------|:----------------------------|
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| tfRequireDestTag | 0x00010000 | 65536 | asfRequireDest(SetFlag) |
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||||
| tfOptionalDestTag | 0x00020000 | 131072 | asfRequireDest(ClearFlag) |
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||||
| tfRequireAuth | 0x00040000 | 262144 | asfRequireAuth(SetFlag) |
|
||||
| tfOptionalAuth | 0x00080000 | 524288 | asfRequireAuth(ClearFlag) |
|
||||
| tfDisallowXRP | 0x00100000 | 1048576 | asfDisallowXRP(SetFlag) |
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||||
| tfAllowXRP | 0x00200000 | 2097152 | asfDisallowXRP(ClearFlag) |
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||||
|
||||
**注意:** トランザクションに含まれている`tf`フラグと`asf`フラグの数値は、レジャーに含まれている静的なアカウントに設定された値と合致しません。レジャーに含まれているアカウントのフラグを読み取るには、[`AccountRoot`フラグ](accountroot.html#accountrootフラグ)を参照してください。
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### 着信トランザクションのブロック
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目的が不明確な着信トランザクションは、顧客による誤りを識別し、誤りに応じて、アカウントへの払い戻しや残高の調整を実施しなければならない場合がある金融機関にとって、不都合な存在です。`asfRequireDest`フラグと`asfDisallowXRP`フラグは、理由が不明確な状態で資金が誤って送金されることのないよう、ユーザーを保護することを目的としています。
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||||
例えば、宛先タグは通常、金融機関が支払いを受領したときに、保有しているどの残高に入金するのかを識別するために使用されます。宛先タグが省略されていると、入金先のアカウントが明確でない場合があり、払い戻しが必要になるなどの問題が発生します。`asfRequireDest`タグを使用すると、着信するすべての支払いに宛先タグが必ず設定され、他のユーザーから、宛先の不明な支払いが誤って送金される問題が発生しにくくなります。
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||||
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||||
XRP以外の通貨に関しては、それらの通貨のトラストラインを作成しないことで、無用な支払いの受入れを防止できます。XRPでは信頼が必須ではないことから、ユーザーによるアカウントへのXRPの送金を抑止するには、`asfDisallowXRP`フラグを使用します。ただし、このフラグによってアカウントが使用不可になる場合があるため、`rippled`では適用されません(このフラグを無効にしたトランザクションを送信するための十分なXRPがアカウントになかった場合、アカウントは完全に使用不可になります)。代わりに、クライアントアプリケーションでは、`asfDisallowXRP`フラグが有効なアカウントへのXRPの支払いを禁止または抑止します。
|
||||
|
||||
## TransferRate
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||||
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||||
TransferRateフィールドは、ユーザーの発行する通貨を相手方が送金するときに請求する手数料を指定します。詳細は、[送金手数料](transfer-fees.html)を参照してください。
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|
||||
`rippled`のWebSocketおよびJSON-RPCのAPIでは、TransferRate(相手方に10億単位の通貨を送金するのに必要な金額)は整数で表現します。例えば、送金手数料が20%である場合、値を`1200000000`と表現します。 値を1000000000未満にすることはできません(この値未満にした場合、トランザクションの送信について金銭の引き渡しが発生することになり、攻撃に利用されるおそれがあります)。1000000000の短縮形として、手数料なしを意味する0を指定できます。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,34 +1,34 @@
|
||||
# CheckCancel
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CancelCheck.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_([Checks Amendment][]が必要です :not_enabled:)_
|
||||
|
||||
未清算のCheckを取り消し、送金を行わずにレジャーから削除します。Checkの送金元または送金先は、いつでもこのトランザクションタイプを使用してCheckを取り消すことができます。有効期限切れのCheckはすべてのアドレスが取り消すことができます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rUn84CUYbNjRoTQ6mSW7BVJPSVJNLb1QLo",
|
||||
"TransactionType": "CheckCancel",
|
||||
"CheckID": "49647F0D748DC3FE26BDACBC57F251AADEFFF391403EC9BF87C97F67E9977FB0",
|
||||
"Fee": "12"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:------------|:----------|:------------------|:-------------------------------|
|
||||
| `CheckID` | 文字列 | Hash256 | 取り消す[Checkレジャーオブジェクト](check.html)のID(64文字の16進文字列)。 |
|
||||
|
||||
## エラーケース
|
||||
|
||||
- `CheckID`により識別されるオブジェクトが存在していないか、またはCheckではない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_ENTRY`で失敗します。
|
||||
- Checkが有効期限切れではなく、CheckCancelトランザクションの送信者がCheckの送金元または送金先ではない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
# CheckCancel
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CancelCheck.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_([Checks Amendment][]が必要です :not_enabled:)_
|
||||
|
||||
未清算のCheckを取り消し、送金を行わずにレジャーから削除します。Checkの送金元または送金先は、いつでもこのトランザクションタイプを使用してCheckを取り消すことができます。有効期限切れのCheckはすべてのアドレスが取り消すことができます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rUn84CUYbNjRoTQ6mSW7BVJPSVJNLb1QLo",
|
||||
"TransactionType": "CheckCancel",
|
||||
"CheckID": "49647F0D748DC3FE26BDACBC57F251AADEFFF391403EC9BF87C97F67E9977FB0",
|
||||
"Fee": "12"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:------------|:----------|:------------------|:-------------------------------|
|
||||
| `CheckID` | 文字列 | Hash256 | 取り消す[Checkレジャーオブジェクト](check.html)のID(64文字の16進文字列)。 |
|
||||
|
||||
## エラーケース
|
||||
|
||||
- `CheckID`により識別されるオブジェクトが存在していないか、またはCheckではない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_ENTRY`で失敗します。
|
||||
- Checkが有効期限切れではなく、CheckCancelトランザクションの送信者がCheckの送金元または送金先ではない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
@@ -1,45 +1,45 @@
|
||||
# CheckCash
|
||||
[[ソース]](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CashCheck.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_([Checks Amendment][]が必要です :not_enabled:)_
|
||||
|
||||
対応する[CheckCreateトランザクション][]で承認された額まで受領するため、レジャーでCheckオブジェクトの清算を試みます。CheckCashトランザクションでCheckを換金できるのは、Checkの`Destination`アドレスだけです。このCheckの換金方法は、送金先により開始される[ペイメント][]の実行に似ています。
|
||||
|
||||
Checkに相当する資金があるとは保証されないため、送金元に十分な残高がないか、または資金を送金できるだけの十分な流動性がないことが原因で、Checkの清算が失敗することがあります。このような状況が発生した場合、Checkはレジャーに残り、送金先は後でこのCheckの換金を再試行するか、または異なる額で換金を試みることができます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rfkE1aSy9G8Upk4JssnwBxhEv5p4mn2KTy",
|
||||
"TransactionType": "CheckCash",
|
||||
"Amount": "100000000",
|
||||
"CheckID": "838766BA2B995C00744175F69A1B11E32C3DBC40E64801A4056FCBD657F57334",
|
||||
"Fee": "12"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------|:--------------------|:------------------|:--------------------|
|
||||
| `CheckID` | 文字列 | Hash256 | 換金する[Checkレジャーオブジェクト](check.html)のID(64文字の16進文字列)。 |
|
||||
| `Amount` | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ 可能であればCheckを厳密にこの額で清算します。通貨は対応するCheckCreateトランザクションの`SendMax`の通貨と一致している必要があります。このフィールドまたは`DeliverMin`のいずれかを指定する必要があります。 |
|
||||
| `DeliverMin` | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ Checkをこの額以上の可能な限りの額で清算します。通貨は対応するCheckCreateトランザクションの`SendMax`の通貨と一致している必要があります。このフィールドまたは`Amount`のいずれかを指定する必要があります。 |
|
||||
|
||||
`Amount`または`DeliverMin`のいずれかを指定する***必要があります***が、両方は指定しないでください。
|
||||
|
||||
## エラーケース
|
||||
|
||||
- CheckCashトランザクションの送信者がCheckの`Destination`ではない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。
|
||||
- `CheckID`フィールドにより識別されるCheckが存在していない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_ENTRY`で失敗します。
|
||||
- `CheckID`フィールドにより識別されるCheckが有効期限切れである場合、トランザクションは結果コード`tecEXPIRED`で失敗します。
|
||||
- Checkの送金先でRequireDestフラグが有効であるが、作成されるCheckには送金先タグが指定されていない場合、トランザクションは結果コード`tecDST_TAG_NEEDED`で失敗します。
|
||||
- トランザクションで`Amount`と`DeliverMin`の両方が指定または省略される場合、トランザクションは結果コード`temMALFORMED`で失敗します。
|
||||
- `Amount`または`DeliverMin` がCheckの通貨(およびXRP以外の通貨の場合はイシュアー)に一致しない場合、トランザクションは結果コード`temBAD_CURRENCY`で失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# CheckCash
|
||||
[[ソース]](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CashCheck.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_([Checks Amendment][]が必要です :not_enabled:)_
|
||||
|
||||
対応する[CheckCreateトランザクション][]で承認された額まで受領するため、レジャーでCheckオブジェクトの清算を試みます。CheckCashトランザクションでCheckを換金できるのは、Checkの`Destination`アドレスだけです。このCheckの換金方法は、送金先により開始される[ペイメント][]の実行に似ています。
|
||||
|
||||
Checkに相当する資金があるとは保証されないため、送金元に十分な残高がないか、または資金を送金できるだけの十分な流動性がないことが原因で、Checkの清算が失敗することがあります。このような状況が発生した場合、Checkはレジャーに残り、送金先は後でこのCheckの換金を再試行するか、または異なる額で換金を試みることができます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rfkE1aSy9G8Upk4JssnwBxhEv5p4mn2KTy",
|
||||
"TransactionType": "CheckCash",
|
||||
"Amount": "100000000",
|
||||
"CheckID": "838766BA2B995C00744175F69A1B11E32C3DBC40E64801A4056FCBD657F57334",
|
||||
"Fee": "12"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------|:--------------------|:------------------|:--------------------|
|
||||
| `CheckID` | 文字列 | Hash256 | 換金する[Checkレジャーオブジェクト](check.html)のID(64文字の16進文字列)。 |
|
||||
| `Amount` | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ 可能であればCheckを厳密にこの額で清算します。通貨は対応するCheckCreateトランザクションの`SendMax`の通貨と一致している必要があります。このフィールドまたは`DeliverMin`のいずれかを指定する必要があります。 |
|
||||
| `DeliverMin` | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ Checkをこの額以上の可能な限りの額で清算します。通貨は対応するCheckCreateトランザクションの`SendMax`の通貨と一致している必要があります。このフィールドまたは`Amount`のいずれかを指定する必要があります。 |
|
||||
|
||||
`Amount`または`DeliverMin`のいずれかを指定する***必要があります***が、両方は指定しないでください。
|
||||
|
||||
## エラーケース
|
||||
|
||||
- CheckCashトランザクションの送信者がCheckの`Destination`ではない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。
|
||||
- `CheckID`フィールドにより識別されるCheckが存在していない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_ENTRY`で失敗します。
|
||||
- `CheckID`フィールドにより識別されるCheckが有効期限切れである場合、トランザクションは結果コード`tecEXPIRED`で失敗します。
|
||||
- Checkの送金先でRequireDestフラグが有効であるが、作成されるCheckには送金先タグが指定されていない場合、トランザクションは結果コード`tecDST_TAG_NEEDED`で失敗します。
|
||||
- トランザクションで`Amount`と`DeliverMin`の両方が指定または省略される場合、トランザクションは結果コード`temMALFORMED`で失敗します。
|
||||
- `Amount`または`DeliverMin` がCheckの通貨(およびXRP以外の通貨の場合はイシュアー)に一致しない場合、トランザクションは結果コード`temBAD_CURRENCY`で失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,47 +1,47 @@
|
||||
# CheckCreate
|
||||
[[ソース]](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CreateCheck.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_([Checks Amendment][]が必要です :not_enabled:)_
|
||||
|
||||
レジャーにCheckオブジェクトを作成します。これにより指定の送金先は後日換金することができます。このトランザクションの送信者はCheckの送金元です。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType": "CheckCreate",
|
||||
"Account": "rUn84CUYbNjRoTQ6mSW7BVJPSVJNLb1QLo",
|
||||
"Destination": "rfkE1aSy9G8Upk4JssnwBxhEv5p4mn2KTy",
|
||||
"SendMax": "100000000",
|
||||
"Expiration": 570113521,
|
||||
"InvoiceID": "6F1DFD1D0FE8A32E40E1F2C05CF1C15545BAB56B617F9C6C2D63A6B704BEF59B",
|
||||
"DestinationTag": 1,
|
||||
"Fee": "12"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:--------------------|:------------------|:----------------|
|
||||
| `Destination` | 文字列 | Account | Checkを換金できる[アカウント](accounts.html)の一意アドレス。 |
|
||||
| `SendMax` | [通貨額][] | Amount | Checkで送金元から引き落とすことができる送金元通貨の最大額(XRP以外の通貨の[送金手数料](transfer-fees.html)を含む)。Checkは同一通貨の送金先にのみ入金可能です(XRP以外の通貨の場合は同一イシュアーから)。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前にはアルファベットの小文字のみ使用してください。 |
|
||||
| `DestinationTag` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Checkの理由を明確にする任意のタグ、または支払先となる、ホスティングされている受取人。 |
|
||||
| `Expiration` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Checkが無効になる時刻([Rippleエポック以降の経過秒数][])。 |
|
||||
| `InvoiceID` | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ このCheckの具体的な理由または識別子を表現する任意の256ビットハッシュ。 |
|
||||
|
||||
## エラーケース
|
||||
|
||||
- `Destination`がトランザクションの送信者である場合、トランザクションは結果コード`temREDUNDANT`で失敗します。
|
||||
- `Destination`[アカウント](accounts.html)がレジャーに存在していない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_DST`で失敗します。
|
||||
- `Destination`アカウントでRequireDestフラグが有効であるが、トランザクションに`DestinationTag`フィールドが含まれていない場合、トランザクションは結果コード`tecDST_TAG_NEEDED`で失敗します。
|
||||
- `SendMax`に[凍結](freezes.html)されている発行済み通貨が指定されている場合、トランザクションは結果コード`tecFROZEN`で失敗します。
|
||||
- トランザクションの`Expiration`が過去の日時である場合、トランザクションは結果コード`tecEXPIRED`で失敗します。
|
||||
- Checkの追加後に送金元が[所有者準備金](reserves.html#所有者準備金)条件を満たすのに十分なXRPを保有していない場合、トランザクションは結果コード`tecINSUFFICIENT_RESERVE`で失敗します。
|
||||
- Checkの送金元または送金先のいずれかがレジャーでこれ以上のオブジェクトを所有できない場合、トランザクションは結果コード`tecDIR_FULL`で失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# CheckCreate
|
||||
[[ソース]](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CreateCheck.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_([Checks Amendment][]が必要です :not_enabled:)_
|
||||
|
||||
レジャーにCheckオブジェクトを作成します。これにより指定の送金先は後日換金することができます。このトランザクションの送信者はCheckの送金元です。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType": "CheckCreate",
|
||||
"Account": "rUn84CUYbNjRoTQ6mSW7BVJPSVJNLb1QLo",
|
||||
"Destination": "rfkE1aSy9G8Upk4JssnwBxhEv5p4mn2KTy",
|
||||
"SendMax": "100000000",
|
||||
"Expiration": 570113521,
|
||||
"InvoiceID": "6F1DFD1D0FE8A32E40E1F2C05CF1C15545BAB56B617F9C6C2D63A6B704BEF59B",
|
||||
"DestinationTag": 1,
|
||||
"Fee": "12"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:--------------------|:------------------|:----------------|
|
||||
| `Destination` | 文字列 | Account | Checkを換金できる[アカウント](accounts.html)の一意アドレス。 |
|
||||
| `SendMax` | [通貨額][] | Amount | Checkで送金元から引き落とすことができる送金元通貨の最大額(XRP以外の通貨の[送金手数料](transfer-fees.html)を含む)。Checkは同一通貨の送金先にのみ入金可能です(XRP以外の通貨の場合は同一イシュアーから)。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前にはアルファベットの小文字のみ使用してください。 |
|
||||
| `DestinationTag` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Checkの理由を明確にする任意のタグ、または支払先となる、ホスティングされている受取人。 |
|
||||
| `Expiration` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Checkが無効になる時刻([Rippleエポック以降の経過秒数][])。 |
|
||||
| `InvoiceID` | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ このCheckの具体的な理由または識別子を表現する任意の256ビットハッシュ。 |
|
||||
|
||||
## エラーケース
|
||||
|
||||
- `Destination`がトランザクションの送信者である場合、トランザクションは結果コード`temREDUNDANT`で失敗します。
|
||||
- `Destination`[アカウント](accounts.html)がレジャーに存在していない場合、トランザクションは結果コード`tecNO_DST`で失敗します。
|
||||
- `Destination`アカウントでRequireDestフラグが有効であるが、トランザクションに`DestinationTag`フィールドが含まれていない場合、トランザクションは結果コード`tecDST_TAG_NEEDED`で失敗します。
|
||||
- `SendMax`に[凍結](freezes.html)されている発行済み通貨が指定されている場合、トランザクションは結果コード`tecFROZEN`で失敗します。
|
||||
- トランザクションの`Expiration`が過去の日時である場合、トランザクションは結果コード`tecEXPIRED`で失敗します。
|
||||
- Checkの追加後に送金元が[所有者準備金](reserves.html#所有者準備金)条件を満たすのに十分なXRPを保有していない場合、トランザクションは結果コード`tecINSUFFICIENT_RESERVE`で失敗します。
|
||||
- Checkの送金元または送金先のいずれかがレジャーでこれ以上のオブジェクトを所有できない場合、トランザクションは結果コード`tecDIR_FULL`で失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,46 +1,46 @@
|
||||
# DepositPreauth
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/DepositPreauth.cpp "Source") <!--{# TODO: change from develop to master when 1.1.0 is released #}-->
|
||||
|
||||
_[DepositPreauth Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
DepositPreauthトランザクションは別のアカウントに対し、このトランザクションの送信者に支払いを送金することを事前承認します。これは、このトランザクションの送信者が[Deposit Authorization](depositauth.html)を使用している(または使用する予定がある)場合にのみ有用です。
|
||||
|
||||
**ヒント:** このトランザクションを使用して、Deposit Authorizationを有効にする前に特定の取引相手を事前承認できます。これは、Deposit Authorizationの義務化への円滑な移行に役立ちます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType" : "DepositPreauth",
|
||||
"Account" : "rsUiUMpnrgxQp24dJYZDhmV4bE3aBtQyt8",
|
||||
"Authorize" : "rEhxGqkqPPSxQ3P25J66ft5TwpzV14k2de",
|
||||
"Fee" : "10",
|
||||
"Flags" : 2147483648,
|
||||
"Sequence" : 2
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:--------------|:----------|:------------------|:-----|
|
||||
| `Authorize` | 文字列 | AccountID | _(省略可)_ 事前承認する送信者のXRP Ledgerアドレス。 |
|
||||
| `Unauthorize` | 文字列 | AccountID | _(省略可)_ 事前承認を取り消す必要がある送信者のXRP Ledgerアドレス。 |
|
||||
|
||||
`Authorize`または`Unauthorize`_のいずれか_ を指定する必要がありますが、両方は指定しないでください。
|
||||
|
||||
このトランザクションには以下の制限があります。
|
||||
|
||||
- アカウントはそのアカウント自体のアドレスを事前承認(または承認解除)できません。このような操作をすると、[`temCANNOT_PREAUTH_SELF`](tem-codes.html)で失敗します。
|
||||
- すでに事前承認済みのアカウントを事前承認しようとすると、[`tecDUPLICATE`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
- 事前承認されていないアカウントを承認解除しようとすると、[`tecNO_ENTRY`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
- レジャーで資金が供給されていないアドレスを事前承認しようとすると、[`tecNO_TARGET`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
- 承認を追加すると[DepositPreauthオブジェクト](depositpreauth-object.html)がレジャーに追加されて、[所有者の必要準備金](reserves.html#所有者準備金)に反映されます。トランザクションの送信者に、増額された準備金の支払いに十分なXRPがない場合、トランザクションは[`tecINSUFFICIENT_RESERVE`](tec-codes.html)で失敗します。アカウントの送信者の所有オブジェクトが最大数に達している場合、トランザクションは[`tecDIR_FULL`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# DepositPreauth
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/DepositPreauth.cpp "Source") <!--{# TODO: change from develop to master when 1.1.0 is released #}-->
|
||||
|
||||
_[DepositPreauth Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
DepositPreauthトランザクションは別のアカウントに対し、このトランザクションの送信者に支払いを送金することを事前承認します。これは、このトランザクションの送信者が[Deposit Authorization](depositauth.html)を使用している(または使用する予定がある)場合にのみ有用です。
|
||||
|
||||
**ヒント:** このトランザクションを使用して、Deposit Authorizationを有効にする前に特定の取引相手を事前承認できます。これは、Deposit Authorizationの義務化への円滑な移行に役立ちます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType" : "DepositPreauth",
|
||||
"Account" : "rsUiUMpnrgxQp24dJYZDhmV4bE3aBtQyt8",
|
||||
"Authorize" : "rEhxGqkqPPSxQ3P25J66ft5TwpzV14k2de",
|
||||
"Fee" : "10",
|
||||
"Flags" : 2147483648,
|
||||
"Sequence" : 2
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:--------------|:----------|:------------------|:-----|
|
||||
| `Authorize` | 文字列 | AccountID | _(省略可)_ 事前承認する送信者のXRP Ledgerアドレス。 |
|
||||
| `Unauthorize` | 文字列 | AccountID | _(省略可)_ 事前承認を取り消す必要がある送信者のXRP Ledgerアドレス。 |
|
||||
|
||||
`Authorize`または`Unauthorize`_のいずれか_ を指定する必要がありますが、両方は指定しないでください。
|
||||
|
||||
このトランザクションには以下の制限があります。
|
||||
|
||||
- アカウントはそのアカウント自体のアドレスを事前承認(または承認解除)できません。このような操作をすると、[`temCANNOT_PREAUTH_SELF`](tem-codes.html)で失敗します。
|
||||
- すでに事前承認済みのアカウントを事前承認しようとすると、[`tecDUPLICATE`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
- 事前承認されていないアカウントを承認解除しようとすると、[`tecNO_ENTRY`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
- レジャーで資金が供給されていないアドレスを事前承認しようとすると、[`tecNO_TARGET`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
- 承認を追加すると[DepositPreauthオブジェクト](depositpreauth-object.html)がレジャーに追加されて、[所有者の必要準備金](reserves.html#所有者準備金)に反映されます。トランザクションの送信者に、増額された準備金の支払いに十分なXRPがない場合、トランザクションは[`tecINSUFFICIENT_RESERVE`](tec-codes.html)で失敗します。アカウントの送信者の所有オブジェクトが最大数に達している場合、トランザクションは[`tecDIR_FULL`](tec-codes.html)で失敗します。
|
||||
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,37 +1,37 @@
|
||||
# EscrowCancel
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/Escrow.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[Escrow Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
Escrowに留保されているXRPを送金元に返金します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "EscrowCancel",
|
||||
"Owner": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"OfferSequence": 7,
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:----------------|:----------|:------------------|:---------------------------|
|
||||
| `Owner` | 文字列 | AccountID | Escrow経由の支払いに資金を供給した支払元アカウントのアドレス。 |
|
||||
| `OfferSequence` | 数値 | UInt32 | 取り消すEscrowを作成した[EscrowCreateトランザクション][]のトランザクションシーケンス。 |
|
||||
|
||||
EscrowCancelトランザクションはどのアカウントからでも送信できます。
|
||||
|
||||
* 対応する[EscrowCreateトランザクション][]で`CancelAfter`時刻が指定されていない場合、EscrowCancelトランザクションは失敗します。
|
||||
* 指定されていても、`CancelAfter`時刻が最後に閉鎖されたレジャーの閉鎖時刻よりも後である場合は、EscrowCancelトランザクションが失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
# EscrowCancel
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/Escrow.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[Escrow Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
Escrowに留保されているXRPを送金元に返金します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "EscrowCancel",
|
||||
"Owner": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"OfferSequence": 7,
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:----------------|:----------|:------------------|:---------------------------|
|
||||
| `Owner` | 文字列 | AccountID | Escrow経由の支払いに資金を供給した支払元アカウントのアドレス。 |
|
||||
| `OfferSequence` | 数値 | UInt32 | 取り消すEscrowを作成した[EscrowCreateトランザクション][]のトランザクションシーケンス。 |
|
||||
|
||||
EscrowCancelトランザクションはどのアカウントからでも送信できます。
|
||||
|
||||
* 対応する[EscrowCreateトランザクション][]で`CancelAfter`時刻が指定されていない場合、EscrowCancelトランザクションは失敗します。
|
||||
* 指定されていても、`CancelAfter`時刻が最後に閉鎖されたレジャーの閉鎖時刻よりも後である場合は、EscrowCancelトランザクションが失敗します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
@@ -1,45 +1,45 @@
|
||||
# EscrowCreate
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/Escrow.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[Escrow Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
Escrowプロセスが終了または取り消されるまでXRPを隔離します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "EscrowCreate",
|
||||
"Amount": "10000",
|
||||
"Destination": "rsA2LpzuawewSBQXkiju3YQTMzW13pAAdW",
|
||||
"CancelAfter": 533257958,
|
||||
"FinishAfter": 533171558,
|
||||
"Condition": "A0258020E3B0C44298FC1C149AFBF4C8996FB92427AE41E4649B934CA495991B7852B855810100",
|
||||
"DestinationTag": 23480,
|
||||
"SourceTag": 11747
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:----------|:------------------|:--------------------------|
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | 送金元の残高から差し引いてエスクローに留保する[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。エスクローに留保されたXRPは`Destination`アドレスに送金されるか(`FinishAfter`時刻の経過後)、または送金元に戻されます(`CancelAfter`時刻の経過後)。 |
|
||||
| `Destination` | 文字列 | AccountID | エスクローに留保されたXRPを受領するアドレス。 |
|
||||
| `CancelAfter` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このEscrowの有効期限([Rippleエポック以降の経過秒数][])。この値は変更できません。この時刻の経過後にのみ資金を送金元に返金できます。 |
|
||||
| `FinishAfter` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Escrowに留保されたXRPを受取人に対してリリースできる時刻([Rippleエポック以降の経過秒数][])。この値は変更できません。この時刻に達するまでは資金を移動できません。 |
|
||||
| `Condition` | 文字列 | Blob | _(省略可)_[PREIMAGE-SHA-256 Crypto-condition](https://tools.ietf.org/html/draft-thomas-crypto-conditions-02#section-8.1)を表す16進数値。この条件が満たされている場合にのみ、資金を受取人に送金できます。 |
|
||||
| `DestinationTag` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Escrowに留保されている支払いの宛先(宛先アドレスでホスティングされている受取人など) を詳しく指定するための任意のタグ。 |
|
||||
|
||||
`CancelAfter`と`FinishAfter`のいずれかを指定する必要があります。両方を指定する場合は、`FinishAfter`の時刻が`CancelAfter`の時刻よりも前でなければなりません。
|
||||
|
||||
[fix1571 Amendment][]が有効な場合は、`FinishAfter`、`Condition`のいずれかまたは両方を指定する必要があります。[新規: rippled 1.0.0][]
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# EscrowCreate
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/Escrow.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[Escrow Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
Escrowプロセスが終了または取り消されるまでXRPを隔離します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "EscrowCreate",
|
||||
"Amount": "10000",
|
||||
"Destination": "rsA2LpzuawewSBQXkiju3YQTMzW13pAAdW",
|
||||
"CancelAfter": 533257958,
|
||||
"FinishAfter": 533171558,
|
||||
"Condition": "A0258020E3B0C44298FC1C149AFBF4C8996FB92427AE41E4649B934CA495991B7852B855810100",
|
||||
"DestinationTag": 23480,
|
||||
"SourceTag": 11747
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:----------|:------------------|:--------------------------|
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | 送金元の残高から差し引いてエスクローに留保する[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。エスクローに留保されたXRPは`Destination`アドレスに送金されるか(`FinishAfter`時刻の経過後)、または送金元に戻されます(`CancelAfter`時刻の経過後)。 |
|
||||
| `Destination` | 文字列 | AccountID | エスクローに留保されたXRPを受領するアドレス。 |
|
||||
| `CancelAfter` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このEscrowの有効期限([Rippleエポック以降の経過秒数][])。この値は変更できません。この時刻の経過後にのみ資金を送金元に返金できます。 |
|
||||
| `FinishAfter` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Escrowに留保されたXRPを受取人に対してリリースできる時刻([Rippleエポック以降の経過秒数][])。この値は変更できません。この時刻に達するまでは資金を移動できません。 |
|
||||
| `Condition` | 文字列 | Blob | _(省略可)_[PREIMAGE-SHA-256 Crypto-condition](https://tools.ietf.org/html/draft-thomas-crypto-conditions-02#section-8.1)を表す16進数値。この条件が満たされている場合にのみ、資金を受取人に送金できます。 |
|
||||
| `DestinationTag` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Escrowに留保されている支払いの宛先(宛先アドレスでホスティングされている受取人など) を詳しく指定するための任意のタグ。 |
|
||||
|
||||
`CancelAfter`と`FinishAfter`のいずれかを指定する必要があります。両方を指定する場合は、`FinishAfter`の時刻が`CancelAfter`の時刻よりも前でなければなりません。
|
||||
|
||||
[fix1571 Amendment][]が有効な場合は、`FinishAfter`、`Condition`のいずれかまたは両方を指定する必要があります。[新規: rippled 1.0.0][]
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,44 +1,44 @@
|
||||
# EscrowFinish
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/Escrow.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[Escrow Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
保留中の支払いから受取人へXRPを送金します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "EscrowFinish",
|
||||
"Owner": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"OfferSequence": 7,
|
||||
"Condition": "A0258020E3B0C44298FC1C149AFBF4C8996FB92427AE41E4649B934CA495991B7852B855810100",
|
||||
"Fulfillment": "A0028000"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:----------------|:-----------------|:------------------|:--------------------|
|
||||
| `Owner` | 文字列 | AccountID | 保留中の支払いに資金を供給した支払元アカウントのアドレス。 |
|
||||
| `OfferSequence` | 符号なし整数 | UInt32 | 終了する保留中の支払いを作成した[EscrowCreateトランザクション][]のトランザクションシーケンス。 |
|
||||
| `Condition` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 以前に指定された保留中の支払いの[PREIMAGE-SHA-256 Crypto-condition](https://tools.ietf.org/html/draft-thomas-crypto-conditions-02#section-8.1)に一致する16進数値。 |
|
||||
| `Fulfillment` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 保留中の支払いの`Condition`に一致する[PREIMAGE-SHA-256 Crypto-condition](https://tools.ietf.org/html/draft-thomas-crypto-conditions-02#section-8.1.4)の16進数値。 |
|
||||
|
||||
すべてのアカウントがEscrowFinishトランザクションを送信できます。
|
||||
|
||||
- 保留中の支払いに`FinishAfter`時刻が設定されている場合、この時刻よりも前にはこれを実行できません。具体的には、対応する[EscrowCreateトランザクション][]で指定されている`FinishAfter`時刻が、最後に閉鎖されたレジャーの閉鎖時刻よりも後の場合、EscrowFinishトランザクションは失敗します。
|
||||
- 保留中の支払いに`Condition`が指定されている場合に、その条件に対応する`Fulfillment`を指定しないと、この支払いを実行できません。
|
||||
- 有効期限切れの保留中の支払いは実行できません。具体的には、対応する[EscrowCreateトランザクション][]で指定されている`CancelAfter`時刻が、最後に閉鎖されたレジャーの閉鎖時刻よりも前の場合、EscrowFinishトランザクションは失敗します。
|
||||
|
||||
**注記:** EscrowFinishトランザクションにフルフィルメントが含まれている場合、このトランザクションを送信するための最小[トランザクションコスト](transaction-cost.html)が増加します。トランザクションにフルフィルメントが含まれていない場合、トランザクションコストは標準の10 dropです。トランザクションにフルフィルメントが含まれている場合、トランザクションコストは330 [XRP drop][]に加えて、プリイメージサイズの16バイトごとに更に10 dropです。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# EscrowFinish
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/Escrow.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[Escrow Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
保留中の支払いから受取人へXRPを送金します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "EscrowFinish",
|
||||
"Owner": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"OfferSequence": 7,
|
||||
"Condition": "A0258020E3B0C44298FC1C149AFBF4C8996FB92427AE41E4649B934CA495991B7852B855810100",
|
||||
"Fulfillment": "A0028000"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:----------------|:-----------------|:------------------|:--------------------|
|
||||
| `Owner` | 文字列 | AccountID | 保留中の支払いに資金を供給した支払元アカウントのアドレス。 |
|
||||
| `OfferSequence` | 符号なし整数 | UInt32 | 終了する保留中の支払いを作成した[EscrowCreateトランザクション][]のトランザクションシーケンス。 |
|
||||
| `Condition` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 以前に指定された保留中の支払いの[PREIMAGE-SHA-256 Crypto-condition](https://tools.ietf.org/html/draft-thomas-crypto-conditions-02#section-8.1)に一致する16進数値。 |
|
||||
| `Fulfillment` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 保留中の支払いの`Condition`に一致する[PREIMAGE-SHA-256 Crypto-condition](https://tools.ietf.org/html/draft-thomas-crypto-conditions-02#section-8.1.4)の16進数値。 |
|
||||
|
||||
すべてのアカウントがEscrowFinishトランザクションを送信できます。
|
||||
|
||||
- 保留中の支払いに`FinishAfter`時刻が設定されている場合、この時刻よりも前にはこれを実行できません。具体的には、対応する[EscrowCreateトランザクション][]で指定されている`FinishAfter`時刻が、最後に閉鎖されたレジャーの閉鎖時刻よりも後の場合、EscrowFinishトランザクションは失敗します。
|
||||
- 保留中の支払いに`Condition`が指定されている場合に、その条件に対応する`Fulfillment`を指定しないと、この支払いを実行できません。
|
||||
- 有効期限切れの保留中の支払いは実行できません。具体的には、対応する[EscrowCreateトランザクション][]で指定されている`CancelAfter`時刻が、最後に閉鎖されたレジャーの閉鎖時刻よりも前の場合、EscrowFinishトランザクションは失敗します。
|
||||
|
||||
**注記:** EscrowFinishトランザクションにフルフィルメントが含まれている場合、このトランザクションを送信するための最小[トランザクションコスト](transaction-cost.html)が増加します。トランザクションにフルフィルメントが含まれていない場合、トランザクションコストは標準の10 dropです。トランザクションにフルフィルメントが含まれている場合、トランザクションコストは330 [XRP drop][]に加えて、プリイメージサイズの16バイトごとに更に10 dropです。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,36 +1,36 @@
|
||||
# OfferCancel
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CancelOffer.cpp "Source")
|
||||
|
||||
OfferCancelトランザクションは、XRP LedgerからOfferオブジェクトを削除します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}}のJSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType":"OfferCancel",
|
||||
"Account":"ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Fee":"12",
|
||||
"Flags":0,
|
||||
"LastLedgerSequence":7108629,
|
||||
"OfferSequence":6,
|
||||
"Sequence":7
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:--------------|:----------|:------------------|:-----------------------------|
|
||||
| OfferSequence | 数値 | UInt32 | 前のOfferCreateトランザクションのシーケンス番号。指定されている場合は、レジャーでそのトランザクションにより作成されたOfferオブジェクトがすべて取り消されます。指定されたオファーが存在しない場合はエラーと見なされません。 |
|
||||
|
||||
*ヒント:* 古いオファーを削除して新しいオファーに置き換えるには、OfferCancelとOfferCreateを使用する代わりに、`OfferSequence`パラメーターを指定した[OfferCreateトランザクション][]を使用できます。
|
||||
|
||||
OfferCancelメソッドは、一致するシーケンス番号が見つからない場合でも[tesSUCCESS](tes-success.html)を返します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# OfferCancel
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CancelOffer.cpp "Source")
|
||||
|
||||
OfferCancelトランザクションは、XRP LedgerからOfferオブジェクトを削除します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}}のJSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType":"OfferCancel",
|
||||
"Account":"ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Fee":"12",
|
||||
"Flags":0,
|
||||
"LastLedgerSequence":7108629,
|
||||
"OfferSequence":6,
|
||||
"Sequence":7
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:--------------|:----------|:------------------|:-----------------------------|
|
||||
| OfferSequence | 数値 | UInt32 | 前のOfferCreateトランザクションのシーケンス番号。指定されている場合は、レジャーでそのトランザクションにより作成されたOfferオブジェクトがすべて取り消されます。指定されたオファーが存在しない場合はエラーと見なされません。 |
|
||||
|
||||
*ヒント:* 古いオファーを削除して新しいオファーに置き換えるには、OfferCancelとOfferCreateを使用する代わりに、`OfferSequence`パラメーターを指定した[OfferCreateトランザクション][]を使用できます。
|
||||
|
||||
OfferCancelメソッドは、一致するシーケンス番号が見つからない場合でも[tesSUCCESS](tes-success.html)を返します。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,65 +1,65 @@
|
||||
# OfferCreate
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CreateOffer.cpp "Source")
|
||||
|
||||
OfferCreateトランザクションは、効果的な[指値注文](http://en.wikipedia.org/wiki/limit_order)です。OfferCreateは通貨の交換を行う意図を定義するもので、配置時に完全に履行されていない場合は[Offerオブジェクト](offer.html)を作成します。オファーは部分的に履行することもできます。
|
||||
|
||||
オファーがどのように機能するかについての詳細は、[オファー](offers.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType": "OfferCreate",
|
||||
"Account": "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Flags": 0,
|
||||
"LastLedgerSequence": 7108682,
|
||||
"Sequence": 8,
|
||||
"TakerGets": "6000000",
|
||||
"TakerPays": {
|
||||
"currency": "GKO",
|
||||
"issuer": "ruazs5h1qEsqpke88pcqnaseXdm6od2xc",
|
||||
"value": "2"
|
||||
}
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:---------------|:--------------------|:------------------|:------------------|
|
||||
| [Expiration][] | 数字 | UInt32 | _(省略可)_ オファーがアクティブでなくなるまでの時間([Rippleエポックからの経過秒数][])。 |
|
||||
| OfferSequence | 数字 | UInt32 | _(省略可)_ 最初に削除されるオファー([OfferCancel][]と同様に指定されます)。 |
|
||||
| TakerGets | [通貨額][] | Amount | オファーの作成者によって作成される金額および通貨の種類。 |
|
||||
| TakerPays | [通貨額][] | Amount | オファーの作成者によって要求される金額および通貨の種類。 |
|
||||
|
||||
[Expiration]: offers.html#オファーの有効期限
|
||||
|
||||
## OfferCreateフラグ
|
||||
|
||||
OfferCreate型のトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
|
||||
|
||||
| フラグ名 | 16進数 | 10進数 | 説明 |
|
||||
|:--------------------|:-----------|:--------------|:--------------------------|
|
||||
| tfPassive | 0x00010000 | 65536 | 有効な場合、オファーはオファーが完全に一致するオファーを消費せず、代わりにレジャーのOfferオブジェクトになります。それはまだクロスしたオファーを消費します。 |
|
||||
| tfImmediateOrCancel | 0x00020000 | 131072 | オファーを[IOC注文](http://en.wikipedia.org/wiki/Immediate_or_cancel)として扱います。有効な場合、オファーはレジャーオブジェクトにはなりません。レジャー内の既存のオファーと一致させようとするだけです。即時にオファーがどのオファーとも一致しない場合、どの通貨とも取引せずに「正常に」実行します。この場合、トランザクションは `tesSUCCESS`の[結果コード](transaction-results.html)を返しますが、レジャー内には、[Offerオブジェクト](offer.html)を作成しません。 |
|
||||
| tfFillOrKill | 0x00040000 | 262144 | オファーを[FOK注文](http://en.wikipedia.org/wiki/Fill_or_kill)として扱います。レジャー内の既存のオファーのみを一致私用とします。またこれは、全`TakerPays`の数量が取得できる場合に限られます。[fix1578 amendment][]が有効な場合でオファーを配置した時に実行できない場合、トランザクションは`tecKILLED`の[結果コード](transaction-results.html)を返します。そうでない場合は、トランザクションは、どの通貨とも取り引きせずにキャンセルされた場合でも`tesSUCCESS`の結果コードを返します。 |
|
||||
| tfSell | 0x00080000 | 524288 | 取引所で`TakerPays` Amountよりも多く取得することになっても、`TakerGets` Amountを交換します。 |
|
||||
|
||||
次の無効なフラグの組合せは、`temINVALID_FLAG`エラーを返します。
|
||||
|
||||
* tfImmediateOrCancelとtfFillOrKill
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# OfferCreate
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/CreateOffer.cpp "Source")
|
||||
|
||||
OfferCreateトランザクションは、効果的な[指値注文](http://en.wikipedia.org/wiki/limit_order)です。OfferCreateは通貨の交換を行う意図を定義するもので、配置時に完全に履行されていない場合は[Offerオブジェクト](offer.html)を作成します。オファーは部分的に履行することもできます。
|
||||
|
||||
オファーがどのように機能するかについての詳細は、[オファー](offers.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"TransactionType": "OfferCreate",
|
||||
"Account": "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Flags": 0,
|
||||
"LastLedgerSequence": 7108682,
|
||||
"Sequence": 8,
|
||||
"TakerGets": "6000000",
|
||||
"TakerPays": {
|
||||
"currency": "GKO",
|
||||
"issuer": "ruazs5h1qEsqpke88pcqnaseXdm6od2xc",
|
||||
"value": "2"
|
||||
}
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:---------------|:--------------------|:------------------|:------------------|
|
||||
| [Expiration][] | 数字 | UInt32 | _(省略可)_ オファーがアクティブでなくなるまでの時間([Rippleエポック以降の経過秒数][])。 |
|
||||
| OfferSequence | 数字 | UInt32 | _(省略可)_ 最初に削除されるオファー([OfferCancel][]と同様に指定されます)。 |
|
||||
| TakerGets | [通貨額][] | Amount | オファーの作成者によって作成される金額および通貨の種類。 |
|
||||
| TakerPays | [通貨額][] | Amount | オファーの作成者によって要求される金額および通貨の種類。 |
|
||||
|
||||
[Expiration]: offers.html#オファーの有効期限
|
||||
|
||||
## OfferCreateフラグ
|
||||
|
||||
OfferCreate型のトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
|
||||
|
||||
| フラグ名 | 16進数 | 10進数 | 説明 |
|
||||
|:--------------------|:-----------|:--------------|:--------------------------|
|
||||
| tfPassive | 0x00010000 | 65536 | 有効な場合、オファーはオファーが完全に一致するオファーを消費せず、代わりにレジャーのOfferオブジェクトになります。それはまだクロスしたオファーを消費します。 |
|
||||
| tfImmediateOrCancel | 0x00020000 | 131072 | オファーを[IOC注文](http://en.wikipedia.org/wiki/Immediate_or_cancel)として扱います。有効な場合、オファーはレジャーオブジェクトにはなりません。レジャー内の既存のオファーと一致させようとするだけです。即時にオファーがどのオファーとも一致しない場合、どの通貨とも取引せずに「正常に」実行します。この場合、トランザクションは `tesSUCCESS`の[結果コード](transaction-results.html)を返しますが、レジャー内には、[Offerオブジェクト](offer.html)を作成しません。 |
|
||||
| tfFillOrKill | 0x00040000 | 262144 | オファーを[FOK注文](http://en.wikipedia.org/wiki/Fill_or_kill)として扱います。レジャー内の既存のオファーのみを一致私用とします。またこれは、全`TakerPays`の数量が取得できる場合に限られます。[fix1578 amendment][]が有効な場合でオファーを配置した時に実行できない場合、トランザクションは`tecKILLED`の[結果コード](transaction-results.html)を返します。そうでない場合は、トランザクションは、どの通貨とも取り引きせずにキャンセルされた場合でも`tesSUCCESS`の結果コードを返します。 |
|
||||
| tfSell | 0x00080000 | 524288 | 取引所で`TakerPays` Amountよりも多く取得することになっても、`TakerGets` Amountを交換します。 |
|
||||
|
||||
次の無効なフラグの組合せは、`temINVALID_FLAG`エラーを返します。
|
||||
|
||||
* tfImmediateOrCancelとtfFillOrKill
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,109 +1,109 @@
|
||||
# Payment
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/5425a90f160711e46b2c1f1c93d68e5941e4bfb6/src/ripple/app/transactors/Payment.cpp "ソース")
|
||||
|
||||
Paymentトランザクションは、アカウント間での価値の移動を表現するものです(通過するパスによっては、非可分的に発生する追加的な価値交換を伴うことがあります)。
|
||||
|
||||
Paymentは、[アカウントを作成](#アカウントの作成)する唯一の手段でもあります。
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||||
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## {{currentpage.name}}のJSONの例
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||||
```json
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||||
{
|
||||
"TransactionType" : "Payment",
|
||||
"Account" : "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Destination" : "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Amount" : {
|
||||
"currency" : "USD",
|
||||
"value" : "1",
|
||||
"issuer" : "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn"
|
||||
},
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Flags": 2147483648,
|
||||
"Sequence": 2,
|
||||
}
|
||||
```
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||||
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||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
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||||
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| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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||||
|:---------------|:---------------------|:------------------|:-----------------|
|
||||
| Amount | [通貨額][] | Amount | 送金する通貨額。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前では、アルファベットの小文字のみ使用してください。[**tfPartialPayment**フラグ](#paymentのフラグ)が設定されている場合は、この金額を _上限_ とする金額を送金します。 |
|
||||
| Destination | 文字列 | Account | 支払いを受取るアカウントの一意アドレス。 |
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||||
| DestinationTag | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ 宛先(支払先となる、ホスティングされている受取人)への支払い理由を明確にするための任意のタグ。 |
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||||
| InvoiceID | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ この支払いの具体的な理由または識別子を表現する任意の256ビットハッシュ。 |
|
||||
| Paths | パス配列の配列 | PathSet | (省略可。自動入力可能)このトランザクションに使用される[支払いパス](paths.html)の配列。XRP間のトランザクションでは省略する必要があります。 |
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||||
| SendMax | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ [送金手数料](transfer-fees.html)、為替レート、[スリッページ](http://en.wikipedia.org/wiki/Slippage_%28finance%29)を含め、このトランザクションに関して支払い元通貨での負担を許容する上限額。[トランザクションの送信コストとして消却されるXRP](transaction-cost.html)は含めないでください。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前では、アルファベットの小文字のみ使用してください。複数通貨間の支払いまたは複数の発行を伴う支払いについては、このフィールドを入力する必要があります。XRP間の支払いでは省略する必要があります。 |
|
||||
| DeliverMin | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ このトランザクションで送金する、宛先通貨での最少金額。[Partial Payments](partial-payments.html)の場合のみ有効になります。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前では、アルファベットの小文字のみ使用してください。 |
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## SendMaxおよびAmountで使用する特殊なイシュアーの値
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||||
ほとんどの場合、XRP以外の[通貨額][]の`issuer`フィールドは、金融機関の[発行アドレス](issuing-and-operational-addresses.html)を示しています。ただし、支払いを記述するにあたって、支払いの`Amount`フィールドと`SendMax`フィールドにある`issuer`フィールドについては、特殊なルールが存在します。
|
||||
|
||||
* 2つのアドレス間で、同一の通貨に関して存在する残高は常に1つです。つまり、金額の`issuer`フィールドが実際に表しているのは、イシュアンスを作成したアドレスではなく、イシュアンスを換金する相手方であることがあります。
|
||||
* 宛先`Amount`フィールドの`issuer`フィールドが`Destination`アドレスと一致している場合、「宛先が受け入れるあらゆるイシュアー」を意味する特殊なケースとして取り扱われます。これには、他のトラストラインで保持されている宛先によって作成されたイシュアンスに加え、宛先が当該アドレスまでトラストラインを延長しているすべてのアドレスが含まれます。
|
||||
* `SendMax`フィールドの`issuer`フィールドが送信元アカウントのアドレスと一致している場合、「送信元が使用できるあらゆるイシュアー」を意味する特殊なケースとして取り扱われます。これには、他のアカウントが送信元アカウントまで延長しているトラストラインで新しいイシュアンスを作成すること、送信元アカウントが保持しているイシュアンスを他のイシュアーから送信することが含まれます。
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||||
## アカウントの作成
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|
||||
Payment型のトランザクションでは、資金供給のないアドレスに対して十分なXRPを送金することで、XRP Ledgerに新規のアカウントを作成できます。資金供給のないアドレスに対するその他のトランザクションは、常に失敗します。
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||||
詳細は、[アカウント](accounts.html#アカウントの作成)を参照してください。
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## パス
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||||
`Paths`フィールドが存在する場合、Pathフィールドには、 _パスセット_ (パス配列の配列)が記述されていなければなりません。個々のパスは、さまざまな仲介アカウントやオーダーブックを経由して、送信者から受信者へと価値が1つの方向へ流れることを表します。単一のトランザクションで、複数のパスを使用する可能性もあります。例えば、トランザクションで複数のオーダーブックを使用して、最も有利なレートで通貨を交換する場合です。
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||||
以下の場合を含め、直接の支払いでは`Paths`フィールドを省略する必要があります。
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* XRP間の送金。
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||||
* 送信者と受信者を接続するトラストライン上での直接送金。
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||||
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||||
`Paths`フィールドを指定すると、サーバーは、提供されたセットと _デフォルトパス_ の中から、使用するパス(指定されたアカウントに接続する上で、最も直行となる経路)をトランザクション処理時に判別します。このように決定された判別は、コストを最小化しようとするものですが、完璧であることは保証されません。
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|
||||
`Paths`フィールドを、空の配列としたり、メンバーがすべて空の配列あるような配列としたりすることはできません。
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||||
詳細は、[Paths](paths.html)を参照してください。
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||||
## Paymentのフラグ
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||||
Payment型のトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
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| フラグの名前 | 16進値 | 10進値 | 説明 |
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|:-----------------|:-----------|:--------------|:-----------------------------|
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| tfNoDirectRipple | 0x00010000 | 65536 | デフォルトパスを使用せず、`Paths`フィールドに含まれているパスのみ使用します。これによりトランザクションは強制的に裁定機会を活用することになります。ほとんどのクライアントでは、これは必要ありません。 |
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||||
| tfPartialPayment | 0x00020000 | 131072 | `SendMax`を超えていないのに指定された`Amount`を送金できない場合、即座に失敗とするのではなく、受取られる額を減額します。詳細は、[Partial Payments](partial-payments.html)を参照してください。 |
|
||||
| tfLimitQuality | 0x00040000 | 262144 | すべての変換で、入力と出力との比率が`Amount`と`SendMax`との比率と同一であるか、さらに有利となるパスのみを採用します。詳細は、[クオリティの制限](#クオリティの制限)を参照してください。 |
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## Partial Payments
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||||
Partial Paymentsを利用すると、受取られる金額を減額することによって、支払いを成功させることができます。Partial Paymentsが有用なのは、追加的なコストを発生させずに[支払いを返金](become-an-xrp-ledger-gateway.html#bouncing-payments)する場合です。その一方で、成功したトランザクションの`Amount`フィールドに、送金された金額が常に正しく記述されていることを前提としている環境において、悪用されるおそれもあります。
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||||
Partial Paymentsとは、**tfPartialPayment**フラグが有効になっている[Paymentトランザクション][]です。Partial Paymentsは、`SendMax`値を超える金額を送金することなく、`DeliverMin`フィールド以上の正の金額(`DeliverMin`が指定されていない場合、任意の正の金額)を送金する場合に成功します。
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||||
支払いのメタデータにある[`delivered_amount`](transaction-metadata.html#delivered_amount)フィールドは、宛先アカウントが実際に受け取る通貨の金額を示しています。
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詳細は、[Partial Payments](partial-payments.html)の全文を参照してください。
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## クオリティの制限
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||||
XRP Ledgerでは、ある通貨での入金額と別の通貨での出金額の比率として、通貨取引の「クオリティ」を定義します。例えば、2米ドルと引き換えに1イギリスポンドを受け取る場合、その交換の「クオリティ」は`0.5`です。
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||||
|
||||
[*tfLimitQuality*フラグ](#paymentのフラグ)を使用すると、実行する変換のクオリティについて下限を設定できます。このクオリティの制限は、宛先の`Amount`を`SendMax`の金額(通貨にかかわらず金額のみ)で除算することによって定義します。設定した場合、支払い処理エンジンは、クオリティの制限よりもクオリティ(為替レート)が低い(数値が小さい)パスの使用を回避します。
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||||
tfLimitQualityフラグは、それ自体、トランザクションが成功する状況を減少させるものになります。具体的には、好ましくない変換が支払いの一部で使用されている場合、支払いにおける変換の*平均*的なクオリティが全体としてクオリティの制限と同一か、それ以上であっても、支払いが拒否されます。支払いがこの形で拒否される場合、[トランザクションの結果](transaction-results.html)は`tecPATH_DRY`です。
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||||
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||||
次の例を考えてみます。100人民元(`Amount` = 100人民元)を最大20米ドル(`SendMax` = 20米ドル)と引き換えに相手方に送金しようとする場合、クオリティの制限は`5`です。あるトレーダーが15米ドルと引き換えに95人民元をオファーしているものの(米ドルあたり約`6.3`人民元の比率)、市場の次善のオファーが2ドルに対して5人民元であるとします(米ドルあたり`2.5`人民元の比率)。両方のオファーを受諾して相手方に100人民元を送金する場合、送信元が負担するコストは17米ドルであり、平均のクオリティは約`5.9`です。
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||||
tfLimitQualityフラグが設定されていない場合、17米ドルというコストは指定された`SendMax`に収まっているため、このトランザクションは成功します。一方、tfLimitQualityフラグが有効になっている場合は失敗します。2番目のオファーを受諾するためのパスのクオリティは`2.5`であり、`5`というクオリティの制限よりも低いためです。
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||||
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||||
tfLimitQualityフラグが最も有用となるのは、[Partial Payments](partial-payments.html)と組み合わせる場合です。*tfPartialPayment*と*tfLimitQuality*の両方がトランザクションに対して設定されている場合、トランザクションでは、クオリティの制限よりも低い変換を使用することなく、送金可能な最大限の宛先`Amount`が送金されます。
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||||
95人民元/15米ドルのオファーと5人民元/2米ドルのオファーがある上の例で、トランザクションに関してtfPartialPaymentとtfLimitQualityの両方が有効になっている場合、状況は異なります。20米ドルの`SendMax`および100人民元の宛先`Amount`を維持する場合も、クオリティの制限は`5`です。ただし、実行しようとするのはPartial Paymentsであるため、宛先に対する送金の全額を一度で送金できない場合、トランザクションを失敗とするのではなく、送金可能な最大限の金額が送金されます。つまり、トランザクションでは、クオリティが約`6.3`である95人民元/15米ドルのオファーは受け入れますが、5人民元/2米ドルのオファーはクオリティが`2.5`であり、クオリティの制限の`5`より低いため、拒否します。最終的に、トランザクションで送金されるのは満額の100人民元ではなく95人民元になりますが、不利な為替レートで資金を浪費することを避けられます。
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
# Payment
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||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/5425a90f160711e46b2c1f1c93d68e5941e4bfb6/src/ripple/app/transactors/Payment.cpp "ソース")
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||||
Paymentトランザクションは、アカウント間での価値の移動を表現するものです(通過するパスによっては、非可分的に発生する追加的な価値交換を伴うことがあります)。
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||||
Paymentは、[アカウントを作成](#アカウントの作成)する唯一の手段でもあります。
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## {{currentpage.name}}のJSONの例
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```json
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{
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||||
"TransactionType" : "Payment",
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||||
"Account" : "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
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||||
"Destination" : "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
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||||
"Amount" : {
|
||||
"currency" : "USD",
|
||||
"value" : "1",
|
||||
"issuer" : "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn"
|
||||
},
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||||
"Fee": "12",
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||||
"Flags": 2147483648,
|
||||
"Sequence": 2,
|
||||
}
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||||
```
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||||
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||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
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||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
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| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
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|:---------------|:---------------------|:------------------|:-----------------|
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| Amount | [通貨額][] | Amount | 送金する通貨額。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前では、アルファベットの小文字のみ使用してください。[**tfPartialPayment**フラグ](#paymentのフラグ)が設定されている場合は、この金額を _上限_ とする金額を送金します。 |
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||||
| Destination | 文字列 | Account | 支払いを受取るアカウントの一意アドレス。 |
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| DestinationTag | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ 宛先(支払先となる、ホスティングされている受取人)への支払い理由を明確にするための任意のタグ。 |
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| InvoiceID | 文字列 | Hash256 | _(省略可)_ この支払いの具体的な理由または識別子を表現する任意の256ビットハッシュ。 |
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||||
| Paths | パス配列の配列 | PathSet | (省略可。自動入力可能)このトランザクションに使用される[支払いパス](paths.html)の配列。XRP間のトランザクションでは省略する必要があります。 |
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| SendMax | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ [送金手数料](transfer-fees.html)、為替レート、[スリッページ](http://en.wikipedia.org/wiki/Slippage_%28finance%29)を含め、このトランザクションに関して支払い元通貨での負担を許容する上限額。[トランザクションの送信コストとして消却されるXRP](transaction-cost.html)は含めないでください。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前では、アルファベットの小文字のみ使用してください。複数通貨間の支払いまたは複数の発行を伴う支払いについては、このフィールドを入力する必要があります。XRP間の支払いでは省略する必要があります。 |
|
||||
| DeliverMin | [通貨額][] | Amount | _(省略可)_ このトランザクションで送金する、宛先通貨での最少金額。[Partial Payments](partial-payments.html)の場合のみ有効になります。XRP以外の金額の場合、入れ子フィールドの名前では、アルファベットの小文字のみ使用してください。 |
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## SendMaxおよびAmountで使用する特殊なイシュアーの値
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||||
ほとんどの場合、XRP以外の[通貨額][]の`issuer`フィールドは、金融機関の[発行アドレス](issuing-and-operational-addresses.html)を示しています。ただし、支払いを記述するにあたって、支払いの`Amount`フィールドと`SendMax`フィールドにある`issuer`フィールドについては、特殊なルールが存在します。
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||||
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||||
* 2つのアドレス間で、同一の通貨に関して存在する残高は常に1つです。つまり、金額の`issuer`フィールドが実際に表しているのは、イシュアンスを作成したアドレスではなく、イシュアンスを換金する相手方であることがあります。
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||||
* 宛先`Amount`フィールドの`issuer`フィールドが`Destination`アドレスと一致している場合、「宛先が受け入れるあらゆるイシュアー」を意味する特殊なケースとして取り扱われます。これには、他のトラストラインで保持されている宛先によって作成されたイシュアンスに加え、宛先が当該アドレスまでトラストラインを延長しているすべてのアドレスが含まれます。
|
||||
* `SendMax`フィールドの`issuer`フィールドが送信元アカウントのアドレスと一致している場合、「送信元が使用できるあらゆるイシュアー」を意味する特殊なケースとして取り扱われます。これには、他のアカウントが送信元アカウントまで延長しているトラストラインで新しいイシュアンスを作成すること、送信元アカウントが保持しているイシュアンスを他のイシュアーから送信することが含まれます。
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## アカウントの作成
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Payment型のトランザクションでは、資金供給のないアドレスに対して十分なXRPを送金することで、XRP Ledgerに新規のアカウントを作成できます。資金供給のないアドレスに対するその他のトランザクションは、常に失敗します。
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詳細は、[アカウント](accounts.html#アカウントの作成)を参照してください。
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## パス
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`Paths`フィールドが存在する場合、Pathフィールドには、 _パスセット_ (パス配列の配列)が記述されていなければなりません。個々のパスは、さまざまな仲介アカウントやオーダーブックを経由して、送信者から受信者へと価値が1つの方向へ流れることを表します。単一のトランザクションで、複数のパスを使用する可能性もあります。例えば、トランザクションで複数のオーダーブックを使用して、最も有利なレートで通貨を交換する場合です。
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||||
以下の場合を含め、直接の支払いでは`Paths`フィールドを省略する必要があります。
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* XRP間の送金。
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* 送信者と受信者を接続するトラストライン上での直接送金。
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`Paths`フィールドを指定すると、サーバーは、提供されたセットと _デフォルトパス_ の中から、使用するパス(指定されたアカウントに接続する上で、最も直行となる経路)をトランザクション処理時に判別します。このように決定された判別は、コストを最小化しようとするものですが、完璧であることは保証されません。
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||||
`Paths`フィールドを、空の配列としたり、メンバーがすべて空の配列あるような配列としたりすることはできません。
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詳細は、[Paths](paths.html)を参照してください。
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## Paymentのフラグ
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||||
Payment型のトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
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| フラグの名前 | 16進値 | 10進値 | 説明 |
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|:-----------------|:-----------|:--------------|:-----------------------------|
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| tfNoDirectRipple | 0x00010000 | 65536 | デフォルトパスを使用せず、`Paths`フィールドに含まれているパスのみ使用します。これによりトランザクションは強制的に裁定機会を活用することになります。ほとんどのクライアントでは、これは必要ありません。 |
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||||
| tfPartialPayment | 0x00020000 | 131072 | `SendMax`を超えていないのに指定された`Amount`を送金できない場合、即座に失敗とするのではなく、受取られる額を減額します。詳細は、[Partial Payments](partial-payments.html)を参照してください。 |
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||||
| tfLimitQuality | 0x00040000 | 262144 | すべての変換で、入力と出力との比率が`Amount`と`SendMax`との比率と同一であるか、さらに有利となるパスのみを採用します。詳細は、[クオリティの制限](#クオリティの制限)を参照してください。 |
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## Partial Payments
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Partial Paymentsを利用すると、受取られる金額を減額することによって、支払いを成功させることができます。Partial Paymentsが有用なのは、追加的なコストを発生させずに[支払いを返金](become-an-xrp-ledger-gateway.html#bouncing-payments)する場合です。その一方で、成功したトランザクションの`Amount`フィールドに、送金された金額が常に正しく記述されていることを前提としている環境において、悪用されるおそれもあります。
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||||
Partial Paymentsとは、**tfPartialPayment**フラグが有効になっている[Paymentトランザクション][]です。Partial Paymentsは、`SendMax`値を超える金額を送金することなく、`DeliverMin`フィールド以上の正の金額(`DeliverMin`が指定されていない場合、任意の正の金額)を送金する場合に成功します。
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||||
支払いのメタデータにある[`delivered_amount`](transaction-metadata.html#delivered_amount)フィールドは、宛先アカウントが実際に受け取る通貨の金額を示しています。
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詳細は、[Partial Payments](partial-payments.html)の全文を参照してください。
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## クオリティの制限
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XRP Ledgerでは、ある通貨での入金額と別の通貨での出金額の比率として、通貨取引の「クオリティ」を定義します。例えば、2米ドルと引き換えに1イギリスポンドを受け取る場合、その交換の「クオリティ」は`0.5`です。
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||||
[*tfLimitQuality*フラグ](#paymentのフラグ)を使用すると、実行する変換のクオリティについて下限を設定できます。このクオリティの制限は、宛先の`Amount`を`SendMax`の金額(通貨にかかわらず金額のみ)で除算することによって定義します。設定した場合、支払い処理エンジンは、クオリティの制限よりもクオリティ(為替レート)が低い(数値が小さい)パスの使用を回避します。
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||||
tfLimitQualityフラグは、それ自体、トランザクションが成功する状況を減少させるものになります。具体的には、好ましくない変換が支払いの一部で使用されている場合、支払いにおける変換の*平均*的なクオリティが全体としてクオリティの制限と同一か、それ以上であっても、支払いが拒否されます。支払いがこの形で拒否される場合、[トランザクションの結果](transaction-results.html)は`tecPATH_DRY`です。
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次の例を考えてみます。100人民元(`Amount` = 100人民元)を最大20米ドル(`SendMax` = 20米ドル)と引き換えに相手方に送金しようとする場合、クオリティの制限は`5`です。あるトレーダーが15米ドルと引き換えに95人民元をオファーしているものの(米ドルあたり約`6.3`人民元の比率)、市場の次善のオファーが2ドルに対して5人民元であるとします(米ドルあたり`2.5`人民元の比率)。両方のオファーを受諾して相手方に100人民元を送金する場合、送信元が負担するコストは17米ドルであり、平均のクオリティは約`5.9`です。
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||||
tfLimitQualityフラグが設定されていない場合、17米ドルというコストは指定された`SendMax`に収まっているため、このトランザクションは成功します。一方、tfLimitQualityフラグが有効になっている場合は失敗します。2番目のオファーを受諾するためのパスのクオリティは`2.5`であり、`5`というクオリティの制限よりも低いためです。
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||||
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||||
tfLimitQualityフラグが最も有用となるのは、[Partial Payments](partial-payments.html)と組み合わせる場合です。*tfPartialPayment*と*tfLimitQuality*の両方がトランザクションに対して設定されている場合、トランザクションでは、クオリティの制限よりも低い変換を使用することなく、送金可能な最大限の宛先`Amount`が送金されます。
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||||
95人民元/15米ドルのオファーと5人民元/2米ドルのオファーがある上の例で、トランザクションに関してtfPartialPaymentとtfLimitQualityの両方が有効になっている場合、状況は異なります。20米ドルの`SendMax`および100人民元の宛先`Amount`を維持する場合も、クオリティの制限は`5`です。ただし、実行しようとするのはPartial Paymentsであるため、宛先に対する送金の全額を一度で送金できない場合、トランザクションを失敗とするのではなく、送金可能な最大限の金額が送金されます。つまり、トランザクションでは、クオリティが約`6.3`である95人民元/15米ドルのオファーは受け入れますが、5人民元/2米ドルのオファーはクオリティが`2.5`であり、クオリティの制限の`5`より低いため、拒否します。最終的に、トランザクションで送金されるのは満額の100人民元ではなく95人民元になりますが、不利な為替レートで資金を浪費することを避けられます。
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<!--{# common link defs #}-->
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{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
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||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
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||||
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@@ -1,63 +1,63 @@
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||||
# PaymentChannelClaim
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[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/PayChan.cpp "Source")
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||||
_[PayChan Amendment][]が必要です。_
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||||
Payment Channelに対しXRPを請求するか、Payment Channelの有効期限を調整するか、またはこの両方の操作を行います。このトランザクションは、指定されたChannelでのトランザクション送信者の役割に応じてさまざまに利用できます。
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||||
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||||
Channelの**支払元アドレス**は以下の操作を実行できます。
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||||
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- 署名済みクレームの有 _無_ にかかわらずChannelから宛先へXRPを送金します。
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||||
- Channelの`SettleDelay`が経過した時点で即時にChannelが有効期限切れになるように設定します。
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||||
- 保留中の`Expiration`時刻をクリアします。
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||||
- クレームを最初に処理するかどうかに関わらず、Channelを即時に閉鎖します。ChannelにXRPが残っている場合、支払元アドレスはそのChannelを即時に閉鎖できません。
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||||
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||||
Channelの**宛先アドレス**は以下の操作を実行できます。
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||||
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- 署名済みクレームを使用してChannelからXRPを受領します。
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||||
- クレームの処理が完了したらChannelを即時に閉鎖し、未請求のXRPをすべてChannelの支払元に返金します。
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||||
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||||
このトランザクションを送信する**すべてのアドレス**は以下の操作を実行できます。
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||||
|
||||
- Channelの`Expiration`または`CancelAfter`の時刻が前のレジャーの閉鎖時刻よりも古い場合にはChannelが閉鎖します。有効な形式のPaymentChannelClaimトランザクションでは、トランザクションの内容に関わらず常にこの効果があります。
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||||
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||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
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```json
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{
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||||
"Channel": "C1AE6DDDEEC05CF2978C0BAD6FE302948E9533691DC749DCDD3B9E5992CA6198",
|
||||
"Balance": "1000000",
|
||||
"Amount": "1000000",
|
||||
"Signature": "30440220718D264EF05CAED7C781FF6DE298DCAC68D002562C9BF3A07C1E721B420C0DAB02203A5A4779EF4D2CCC7BC3EF886676D803A9981B928D3B8ACA483B80ECA3CD7B9B",
|
||||
"PublicKey": "32D2471DB72B27E3310F355BB33E339BF26F8392D5A93D3BC0FC3B566612DA0F0A"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
<!--{# TODO: replace the above example with one where the channel, pubkey, signature, and balance match #}-->
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:------------|:----------|:------------------|:-------------------------------|
|
||||
| `Channel` | 文字列 | Hash256 | Channelの一意のID(64文字の16進数文字列)。 |
|
||||
| `Balance` | 文字列 | Amount | _(省略可)_ このクレームの処理後にこのChannelから送金される[XRP、drop単位][Currency Amount]。XRPを送金する場合に必須です。Channelからこれまでに送金された総額よりも大きく、署名済みクレームの`Amount`よりも少ない額である必要があります。Channelを閉鎖する場合を除き、指定する必要があります。 |
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | _(省略可)_`Signature`により承認された[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。これは、署名済みメッセージの額に一致している必要があります。これは、Channelが利用できるXRPの累計額であり、以前に精算されたXRPを含みます。 |
|
||||
| `Signature` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ クレームの署名です(16進数)。署名付きメッセージには、Channel IDとクレームの額が含まれています。トランザクションの送信者がChannelの支払元アドレスでない場合には必須です。 |
|
||||
| `PublicKey` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 署名に使用する公開鍵(16進数)。公開鍵はレジャーに保管されているこのChannelの`PublicKey`と一致している必要があります。トランザクションの送信者がChannelの支払元アドレスでない場合には必須です。また`Signature`フィールドは省略されます。(`rippled`がトランザクションをレジャーに適用する前に署名の有効性をチェックできるように、トランザクションにPubKeyが指定されています。) |
|
||||
|
||||
|
||||
## PaymentChannelClaimフラグ
|
||||
|
||||
PaymentChannelClaimタイプのトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
|
||||
|
||||
| フラグ名 | 16進数値 | 10進数値 | 説明 |
|
||||
|:----------|:-----------|:--------------|:------------------------------------|
|
||||
| `tfRenew` | 0x00010000 | 65536 | Channelの`Expiration`時刻をクリアします。(`Expiration`は、Channelの変更できない`CancelAfter`時刻とは異なります。)このフラグは、Payment Channelの支払元アドレスだけが使用できます。 |
|
||||
| `tfClose` | 0x00020000 | 131072 | Channelの閉鎖を要求します。このフラグは、Channelの支払元アドレスと宛先アドレスだけが使用できます。このフラグにより、現在のクレームの処理後にChannelにこれ以上のXRPが割り当てられない場合、または宛先アドレスが使用している場合に、Channelが即時に閉鎖されます。XRPがまだChannelに保有されているときに、支払元アドレスがこのフラグを使用した場合、`SettleDelay`秒の経過後にChannelが閉鎖するようにスケジュールされます。(具体的には、Channelの`Expiration`は、前のレジャーの閉鎖時刻にChannelの`SettleDelay`の時間を加算した時刻に設定されます。ただし、Channelにこの時刻よりも早い`Expiration` 時刻がすでに設定されている場合を除きます。)XRPがまだChannelに保有されているときに、宛先アドレスがこのフラグを使用した場合、クレーム処理後に残っているXRPはすべて支払元アドレスに返金されます。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# PaymentChannelClaim
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/PayChan.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[PayChan Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
Payment Channelに対しXRPを請求するか、Payment Channelの有効期限を調整するか、またはこの両方の操作を行います。このトランザクションは、指定されたChannelでのトランザクション送信者の役割に応じてさまざまに利用できます。
|
||||
|
||||
Channelの**支払元アドレス**は以下の操作を実行できます。
|
||||
|
||||
- 署名済みクレームの有 _無_ にかかわらずChannelから宛先へXRPを送金します。
|
||||
- Channelの`SettleDelay`が経過した時点で即時にChannelが有効期限切れになるように設定します。
|
||||
- 保留中の`Expiration`時刻をクリアします。
|
||||
- クレームを最初に処理するかどうかに関わらず、Channelを即時に閉鎖します。ChannelにXRPが残っている場合、支払元アドレスはそのChannelを即時に閉鎖できません。
|
||||
|
||||
Channelの**宛先アドレス**は以下の操作を実行できます。
|
||||
|
||||
- 署名済みクレームを使用してChannelからXRPを受領します。
|
||||
- クレームの処理が完了したらChannelを即時に閉鎖し、未請求のXRPをすべてChannelの支払元に返金します。
|
||||
|
||||
このトランザクションを送信する**すべてのアドレス**は以下の操作を実行できます。
|
||||
|
||||
- Channelの`Expiration`または`CancelAfter`の時刻が前のレジャーの閉鎖時刻よりも古い場合にはChannelが閉鎖します。有効な形式のPaymentChannelClaimトランザクションでは、トランザクションの内容に関わらず常にこの効果があります。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Channel": "C1AE6DDDEEC05CF2978C0BAD6FE302948E9533691DC749DCDD3B9E5992CA6198",
|
||||
"Balance": "1000000",
|
||||
"Amount": "1000000",
|
||||
"Signature": "30440220718D264EF05CAED7C781FF6DE298DCAC68D002562C9BF3A07C1E721B420C0DAB02203A5A4779EF4D2CCC7BC3EF886676D803A9981B928D3B8ACA483B80ECA3CD7B9B",
|
||||
"PublicKey": "32D2471DB72B27E3310F355BB33E339BF26F8392D5A93D3BC0FC3B566612DA0F0A"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
<!--{# TODO: replace the above example with one where the channel, pubkey, signature, and balance match #}-->
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:------------|:----------|:------------------|:-------------------------------|
|
||||
| `Channel` | 文字列 | Hash256 | Channelの一意のID(64文字の16進数文字列)。 |
|
||||
| `Balance` | 文字列 | Amount | _(省略可)_ このクレームの処理後にこのChannelから送金される[XRP、drop単位][Currency Amount]。XRPを送金する場合に必須です。Channelからこれまでに送金された総額よりも大きく、署名済みクレームの`Amount`よりも少ない額である必要があります。Channelを閉鎖する場合を除き、指定する必要があります。 |
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | _(省略可)_`Signature`により承認された[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。これは、署名済みメッセージの額に一致している必要があります。これは、Channelが利用できるXRPの累計額であり、以前に精算されたXRPを含みます。 |
|
||||
| `Signature` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ クレームの署名です(16進数)。署名付きメッセージには、Channel IDとクレームの額が含まれています。トランザクションの送信者がChannelの支払元アドレスでない場合には必須です。 |
|
||||
| `PublicKey` | 文字列 | Blob | _(省略可)_ 署名に使用する公開鍵(16進数)。公開鍵はレジャーに保管されているこのChannelの`PublicKey`と一致している必要があります。トランザクションの送信者がChannelの支払元アドレスでない場合には必須です。また`Signature`フィールドは省略されます。(`rippled`がトランザクションをレジャーに適用する前に署名の有効性をチェックできるように、トランザクションにPubKeyが指定されています。) |
|
||||
|
||||
|
||||
## PaymentChannelClaimフラグ
|
||||
|
||||
PaymentChannelClaimタイプのトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
|
||||
|
||||
| フラグ名 | 16進数値 | 10進数値 | 説明 |
|
||||
|:----------|:-----------|:--------------|:------------------------------------|
|
||||
| `tfRenew` | 0x00010000 | 65536 | Channelの`Expiration`時刻をクリアします。(`Expiration`は、Channelの変更できない`CancelAfter`時刻とは異なります。)このフラグは、Payment Channelの支払元アドレスだけが使用できます。 |
|
||||
| `tfClose` | 0x00020000 | 131072 | Channelの閉鎖を要求します。このフラグは、Channelの支払元アドレスと宛先アドレスだけが使用できます。このフラグにより、現在のクレームの処理後にChannelにこれ以上のXRPが割り当てられない場合、または宛先アドレスが使用している場合に、Channelが即時に閉鎖されます。XRPがまだChannelに保有されているときに、支払元アドレスがこのフラグを使用した場合、`SettleDelay`秒の経過後にChannelが閉鎖するようにスケジュールされます。(具体的には、Channelの`Expiration`は、前のレジャーの閉鎖時刻にChannelの`SettleDelay`の時間を加算した時刻に設定されます。ただし、Channelにこの時刻よりも早い`Expiration` 時刻がすでに設定されている場合を除きます。)XRPがまだChannelに保有されているときに、宛先アドレスがこのフラグを使用した場合、クレーム処理後に残っているXRPはすべて支払元アドレスに返金されます。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,40 +1,40 @@
|
||||
# PaymentChannelCreate
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/PayChan.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[PayChan Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
一方向のChannelを作成し、XRPを供給します。このトランザクションを送信するアドレスは、Payment Channelの「支払元アドレス」になります。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "PaymentChannelCreate",
|
||||
"Amount": "10000",
|
||||
"Destination": "rsA2LpzuawewSBQXkiju3YQTMzW13pAAdW",
|
||||
"SettleDelay": 86400,
|
||||
"PublicKey": "32D2471DB72B27E3310F355BB33E339BF26F8392D5A93D3BC0FC3B566612DA0F0A",
|
||||
"CancelAfter": 533171558,
|
||||
"DestinationTag": 23480,
|
||||
"SourceTag": 11747
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:----------|:------------------|:--------------------------|
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | 送金元の残高から差し引いてこのChannelに留保する[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。このChannelのオープン時には、XRPを`Destination`アドレスにのみ移動できます。Channelが閉鎖すると、未請求のXRPは支払元アドレスの残高に戻されます。 |
|
||||
| `Destination` | 文字列 | AccountID | このChannelに対するXRPクレームを受け取るアドレス。Channelの「宛先アドレス」とも呼ばれます。送金元(`Account`)と同一にはできません。 |
|
||||
| `SettleDelay` | 数値 | UInt32 | Channelに未請求のXRPがある場合に、支払元アドレスがそのChannelを閉鎖するまでに待機する時間。 |
|
||||
| `PublicKey` | 文字列 | Blob | 支払元がこのChannelに対するクレームに署名するときに使用する公開鍵またはキーペア(16進数)。secp256k1公開鍵またはEd25519公開鍵を指定できます。 <!-- STYLE_OVERRIDE: will --> |
|
||||
| `CancelAfter` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このChannelの有効期限([Rippleエポック以降の経過秒数][])。この時刻の経過後にトランザクションがこのChannelを変更しようとすると、このChannelは閉鎖し、Channelは変更されません。この値は変更できません。Channelはこの時刻よりも早い時点で閉鎖できますが、この時刻の経過後にもオープンしたままにすることはできません。 |
|
||||
| `DestinationTag` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このPayment Channelの宛先(宛先アドレスのホスティングされている受取人など) を詳しく指定するための任意のタグ。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# PaymentChannelCreate
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/PayChan.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[PayChan Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
一方向のChannelを作成し、XRPを供給します。このトランザクションを送信するアドレスは、Payment Channelの「支払元アドレス」になります。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "PaymentChannelCreate",
|
||||
"Amount": "10000",
|
||||
"Destination": "rsA2LpzuawewSBQXkiju3YQTMzW13pAAdW",
|
||||
"SettleDelay": 86400,
|
||||
"PublicKey": "32D2471DB72B27E3310F355BB33E339BF26F8392D5A93D3BC0FC3B566612DA0F0A",
|
||||
"CancelAfter": 533171558,
|
||||
"DestinationTag": 23480,
|
||||
"SourceTag": 11747
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-----------------|:----------|:------------------|:--------------------------|
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | 送金元の残高から差し引いてこのChannelに留保する[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。このChannelのオープン時には、XRPを`Destination`アドレスにのみ移動できます。Channelが閉鎖すると、未請求のXRPは支払元アドレスの残高に戻されます。 |
|
||||
| `Destination` | 文字列 | AccountID | このChannelに対するXRPクレームを受け取るアドレス。Channelの「宛先アドレス」とも呼ばれます。送金元(`Account`)と同一にはできません。 |
|
||||
| `SettleDelay` | 数値 | UInt32 | Channelに未請求のXRPがある場合に、支払元アドレスがそのChannelを閉鎖するまでに待機する時間。 |
|
||||
| `PublicKey` | 文字列 | Blob | 支払元がこのChannelに対するクレームに署名するときに使用する公開鍵またはキーペア(16進数)。secp256k1公開鍵またはEd25519公開鍵を指定できます。 <!-- STYLE_OVERRIDE: will --> |
|
||||
| `CancelAfter` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このChannelの有効期限([Rippleエポック以降の経過秒数][])。この時刻の経過後にトランザクションがこのChannelを変更しようとすると、このChannelは閉鎖し、Channelは変更されません。この値は変更できません。Channelはこの時刻よりも早い時点で閉鎖できますが、この時刻の経過後にもオープンしたままにすることはできません。 |
|
||||
| `DestinationTag` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このPayment Channelの宛先(宛先アドレスのホスティングされている受取人など) を詳しく指定するための任意のタグ。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,32 +1,32 @@
|
||||
# PaymentChannelFund
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/PayChan.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[PayChan Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
オープンPayment ChannelにXRPを追加するか、Channelの有効期限を更新するか、またはこの両方を行います。このトランザクションは、Channelの支払元アドレスだけが使用できます。(他のアドレスからのトランザクションはエラー`tecNO_PERMISSION`で失敗します。)
|
||||
|
||||
PaymentChannelFundの例:
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "PaymentChannelFund",
|
||||
"Channel": "C1AE6DDDEEC05CF2978C0BAD6FE302948E9533691DC749DCDD3B9E5992CA6198",
|
||||
"Amount": "200000",
|
||||
"Expiration": 543171558
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------|:----------|:------------------|:------------------------------|
|
||||
| `Channel` | 文字列 | Hash256 | 資金供給するChannelの一意のID(64文字の16進数文字列)。 |
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | Channelに追加する[XRP、drop単位][Currency Amount]の額。Channelの有効期限を設定し、XRPを追加しない場合は、これを`"0"`に設定します。 |
|
||||
| `Expiration` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Channelに新たに設定する`Expiration`の時刻(Rippleエポック以降の経過秒数)。現行時刻にChannelの`SettleDelay`を加えた時刻よりも後であるか、またはChannelの既存の`Expiration`よりも後である必要があります。`Expiration`時刻の経過後には、トランザクションがそのChannelにアクセスするとChannelが閉鎖し、トランザクションの通常の処理は行われません。Channelの閉鎖時には未使用のXRPはすべて支払元アドレスに返金されます。(`Expiration`は、Channelの不変の`CancelAfter`時刻とは別のものです。)詳細は、[PayChannelレジャーオブジェクトタイプ](paychannel.html)を参照してください。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# PaymentChannelFund
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/PayChan.cpp "Source")
|
||||
|
||||
_[PayChan Amendment][]が必要です。_
|
||||
|
||||
オープンPayment ChannelにXRPを追加するか、Channelの有効期限を更新するか、またはこの両方を行います。このトランザクションは、Channelの支払元アドレスだけが使用できます。(他のアドレスからのトランザクションはエラー`tecNO_PERMISSION`で失敗します。)
|
||||
|
||||
PaymentChannelFundの例:
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"TransactionType": "PaymentChannelFund",
|
||||
"Channel": "C1AE6DDDEEC05CF2978C0BAD6FE302948E9533691DC749DCDD3B9E5992CA6198",
|
||||
"Amount": "200000",
|
||||
"Expiration": 543171558
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------|:---------|:------------------|:------------------------------|
|
||||
| `Channel` | 文字列 | Hash256 | 資金供給するChannelの一意のID(64文字の16進数文字列)。 |
|
||||
| `Amount` | 文字列 | Amount | Channelに追加する[XRP、drop単位][]の額。Channelの有効期限を設定し、XRPを追加しない場合は、これを`"0"`に設定します。 |
|
||||
| `Expiration` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ Channelに新たに設定する`Expiration`の時刻(Rippleエポック以降の経過秒数)。現行時刻にChannelの`SettleDelay`を加えた時刻よりも後であるか、またはChannelの既存の`Expiration`よりも後である必要があります。`Expiration`時刻の経過後には、トランザクションがそのChannelにアクセスするとChannelが閉鎖し、トランザクションの通常の処理は行われません。Channelの閉鎖時には未使用のXRPはすべて支払元アドレスに返金されます。(`Expiration`は、Channelの不変の`CancelAfter`時刻とは別のものです。)詳細は、[PayChannelレジャーオブジェクトタイプ](paychannel.html)を参照してください。 |
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,39 +1,39 @@
|
||||
# SetRegularKey
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/4239880acb5e559446d2067f00dabb31cf102a23/src/ripple/app/transactors/SetRegularKey.cpp "Source")
|
||||
|
||||
`SetRegularKey`トランザクションは、アカウントに関連付けられているレギュラーキーペアの割り当て、変更、削除を行います。
|
||||
|
||||
アカウントを保護するには、レギュラーキーペアをアカウントに割り当て、トランザクションに署名するときに、可能な場合には常にマスターキーペアの代わりにレギュラーキーペアを使用します。レギュラーキーペアが漏えいしても、マスターキーペアが漏えいしていない場合は、`SetRegularKey`トランザクションを使用してアカウントの制御を取り戻すことができます。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
|
||||
|
||||
```json
|
||||
{
|
||||
"Flags": 0,
|
||||
"TransactionType": "SetRegularKey",
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"RegularKey": "rAR8rR8sUkBoCZFawhkWzY4Y5YoyuznwD"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------|:----------|:------------------|:------------------------------|
|
||||
| `RegularKey` | 文字列 | AccountID | _(省略可)_ アカウントに割り当てるレギュラーキーペアを示すbase-58エンコード[アドレス][]。省略されている場合は、アカウントから既存のレギュラーキーペアが削除されます。 |
|
||||
|
||||
## 関連項目
|
||||
|
||||
レギュラーキーペアとマスターキーペアの詳細については、[暗号鍵](cryptographic-keys.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
アカウントへのレギュラーキーペアの割り当てについてのチュートリアルは、[レギュラーキーペアの操作](assign-a-regular-key-pair.html)を参照してください。
|
||||
|
||||
セキュリティを強化するために[マルチ署名](multi-signing.html)を使用できますが、マルチ署名を使用する場合には[トランザクションコスト][]および[準備金](reserves.html)に追加のXRPが必要となります。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# SetRegularKey
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/4239880acb5e559446d2067f00dabb31cf102a23/src/ripple/app/transactors/SetRegularKey.cpp "Source")
|
||||
|
||||
`SetRegularKey`トランザクションは、アカウントに関連付けられているレギュラーキーペアの割り当て、変更、削除を行います。
|
||||
|
||||
アカウントを保護するには、レギュラーキーペアをアカウントに割り当て、トランザクションに署名するときに、可能な場合には常にマスターキーペアの代わりにレギュラーキーペアを使用します。レギュラーキーペアが漏えいしても、マスターキーペアが漏えいしていない場合は、`SetRegularKey`トランザクションを使用してアカウントの制御を取り戻すことができます。
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||||
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||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
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||||
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||||
```json
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||||
{
|
||||
"Flags": 0,
|
||||
"TransactionType": "SetRegularKey",
|
||||
"Account": "rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"RegularKey": "rAR8rR8sUkBoCZFawhkWzY4Y5YoyuznwD"
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------|:----------|:------------------|:------------------------------|
|
||||
| `RegularKey` | 文字列 | AccountID | _(省略可)_ アカウントに割り当てるレギュラーキーペアを示すbase-58エンコード[アドレス][]。省略されている場合は、アカウントから既存のレギュラーキーペアが削除されます。 |
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||||
## 関連項目
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||||
レギュラーキーペアとマスターキーペアの詳細については、[暗号鍵](cryptographic-keys.html)を参照してください。
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||||
アカウントへのレギュラーキーペアの割り当てについてのチュートリアルは、[レギュラーキーペアの操作](assign-a-regular-key-pair.html)を参照してください。
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||||
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||||
セキュリティを強化するために[マルチ署名](multi-signing.html)を使用できますが、マルチ署名を使用する場合には[トランザクションコスト][]および[準備金](reserves.html)に追加のXRPが必要となります。
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,59 +1,59 @@
|
||||
# SignerListSet
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/ef511282709a6a0721b504c6b7703f9de3eecf38/src/ripple/app/tx/impl/SetSignerList.cpp "Source")
|
||||
|
||||
SignerListSetトランザクションは、トランザクションの[マルチ署名](multi-signing.html)に使用できる署名者のリストを作成、置換、削除します。このトランザクションタイプは[MultiSign Amendment][]により導入されました。[新規: rippled 0.31.0][]
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## {{currentpage.name}}のJSONの例
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||||
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||||
```json
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||||
{
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||||
"Flags":0,
|
||||
"TransactionType":"SignerListSet",
|
||||
"Account":"rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Fee":"12",
|
||||
"SignerQuorum":3,
|
||||
"SignerEntries":[
|
||||
{
|
||||
"SignerEntry":{
|
||||
"Account":"rsA2LpzuawewSBQXkiju3YQTMzW13pAAdW",
|
||||
"SignerWeight":2
|
||||
}
|
||||
},
|
||||
{
|
||||
"SignerEntry":{
|
||||
"Account":"rUpy3eEg8rqjqfUoLeBnZkscbKbFsKXC3v",
|
||||
"SignerWeight":1
|
||||
}
|
||||
},
|
||||
{
|
||||
"SignerEntry":{
|
||||
"Account":"raKEEVSGnKSD9Zyvxu4z6Pqpm4ABH8FS6n",
|
||||
"SignerWeight":1
|
||||
}
|
||||
}
|
||||
]
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:--------------|:----------|:------------------|:-----------------------------|
|
||||
| SignerQuorum | 数値 | UInt32 | 署名者の重みのターゲット数。このリストの署名者によるマルチ署名は、付与された署名の重みの合計がこの値以上である場合に限り有効となります。SignerListを削除するには、`0`の値を使用します。 |
|
||||
| SignerEntries | 配列 | 配列 | (削除する場合は省略)このリストの署名者のアドレスと重みを示す[SignerEntryオブジェクト](signerlist.html#signerentryオブジェクト)の配列。SignerListには1~8人のメンバーが含まれている必要があります。リストに1つのアドレスが複数回表示されることはありません。また、トランザクションを送信する`Account`も表示されません。 |
|
||||
|
||||
アカウントは複数のSignerListを所有できません。既存のSignerListが存在する場合は、SignerListSetトランザクションが成功するとその既存のSignerListが置き換えられます。SignerListを削除するには、`SignerQuorum`を`0`に設定し、_かつ_`SignerEntries`フィールドを省略します。このようにしないと、トランザクションは[temMALFORMED](tem-codes.html)エラーで失敗します。SignerListを削除するトランザクションは、削除するSignerListがない場合でも成功したとみなされます。
|
||||
|
||||
SignerQuorumを満たせない方法でSignerListを作成することはできません。SignerQuorumは0よりも大きく、リストの`SignerWeight`値の合計以下でなければなりません。このようにしないと、トランザクションは[temMALFORMED](tem-codes.html)エラーで失敗します。
|
||||
|
||||
トランザクションの署名にマスターキー、レギュラーキー、または現行のSignerListを使用できる場合は、これらを使用してSignerListを作成、更新、削除できます。
|
||||
|
||||
トランザクションに署名する最後の方法をアカウントから削除することはできません。アカウントのマスターキーが無効で([`lsfDisableMaster`フラグ](accountroot.html#accountrootフラグ)が有効な場合)、アカウントで[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)が設定されていない場合、アカウントからSignerListを削除できません。その代わりにトランザクションは[`tecNO_ALTERNATIVE_KEY`](tec-codes.html)エラーで失敗します。
|
||||
|
||||
[MultiSignReserve Amendment][] :not_enabled:が有効な場合、SignerListを作成または置換すると、SignerListオブジェクトでlsfOneOwnerCountフラグが有効になります。このフラグが有効な場合、MultiSignReserve Amendmentに定められているとおり、XRP LedgerはSignerListの[`OwnerCount`](accountroot.html#accountroot-fields)と[所有者準備金](reserves.html#所有者準備金)を減らせます。詳細は、[SignerListのフラグ](signerlist.html#signerlistフラグ)を参照してください。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# SignerListSet
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/ef511282709a6a0721b504c6b7703f9de3eecf38/src/ripple/app/tx/impl/SetSignerList.cpp "Source")
|
||||
|
||||
SignerListSetトランザクションは、トランザクションの[マルチ署名](multi-signing.html)に使用できる署名者のリストを作成、置換、削除します。このトランザクションタイプは[MultiSign Amendment][]により導入されました。[新規: rippled 0.31.0][]
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||||
|
||||
## {{currentpage.name}}のJSONの例
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||||
```json
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||||
{
|
||||
"Flags":0,
|
||||
"TransactionType":"SignerListSet",
|
||||
"Account":"rf1BiGeXwwQoi8Z2ueFYTEXSwuJYfV2Jpn",
|
||||
"Fee":"12",
|
||||
"SignerQuorum":3,
|
||||
"SignerEntries":[
|
||||
{
|
||||
"SignerEntry":{
|
||||
"Account":"rsA2LpzuawewSBQXkiju3YQTMzW13pAAdW",
|
||||
"SignerWeight":2
|
||||
}
|
||||
},
|
||||
{
|
||||
"SignerEntry":{
|
||||
"Account":"rUpy3eEg8rqjqfUoLeBnZkscbKbFsKXC3v",
|
||||
"SignerWeight":1
|
||||
}
|
||||
},
|
||||
{
|
||||
"SignerEntry":{
|
||||
"Account":"raKEEVSGnKSD9Zyvxu4z6Pqpm4ABH8FS6n",
|
||||
"SignerWeight":1
|
||||
}
|
||||
}
|
||||
]
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:--------------|:----------|:------------------|:-----------------------------|
|
||||
| SignerQuorum | 数値 | UInt32 | 署名者の重みのターゲット数。このリストの署名者によるマルチ署名は、付与された署名の重みの合計がこの値以上である場合に限り有効となります。SignerListを削除するには、`0`の値を使用します。 |
|
||||
| SignerEntries | 配列 | 配列 | (削除する場合は省略)このリストの署名者のアドレスと重みを示す[SignerEntryオブジェクト](signerlist.html#signerentryオブジェクト)の配列。SignerListには1~8人のメンバーが含まれている必要があります。リストに1つのアドレスが複数回表示されることはありません。また、トランザクションを送信する`Account`も表示されません。 |
|
||||
|
||||
アカウントは複数のSignerListを所有できません。既存のSignerListが存在する場合は、SignerListSetトランザクションが成功するとその既存のSignerListが置き換えられます。SignerListを削除するには、`SignerQuorum`を`0`に設定し、_かつ_`SignerEntries`フィールドを省略します。このようにしないと、トランザクションは[temMALFORMED](tem-codes.html)エラーで失敗します。SignerListを削除するトランザクションは、削除するSignerListがない場合でも成功したとみなされます。
|
||||
|
||||
SignerQuorumを満たせない方法でSignerListを作成することはできません。SignerQuorumは0よりも大きく、リストの`SignerWeight`値の合計以下でなければなりません。このようにしないと、トランザクションは[temMALFORMED](tem-codes.html)エラーで失敗します。
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||||
|
||||
トランザクションの署名にマスターキー、レギュラーキー、または現行のSignerListを使用できる場合は、これらを使用してSignerListを作成、更新、削除できます。
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||||
|
||||
トランザクションに署名する最後の方法をアカウントから削除することはできません。アカウントのマスターキーが無効で([`lsfDisableMaster`フラグ](accountroot.html#accountrootフラグ)が有効な場合)、アカウントで[レギュラーキー](cryptographic-keys.html)が設定されていない場合、アカウントからSignerListを削除できません。その代わりにトランザクションは[`tecNO_ALTERNATIVE_KEY`](tec-codes.html)エラーで失敗します。
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|
||||
[MultiSignReserve Amendment][] :not_enabled:が有効な場合、SignerListを作成または置換すると、SignerListオブジェクトでlsfOneOwnerCountフラグが有効になります。このフラグが有効な場合、MultiSignReserve Amendmentに定められているとおり、XRP LedgerはSignerListの[`OwnerCount`](accountroot.html#accountroot-fields)と[所有者準備金](reserves.html#所有者準備金)を減らせます。詳細は、[SignerListのフラグ](signerlist.html#signerlistフラグ)を参照してください。
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||||
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||||
<!--{# common link defs #}-->
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||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
|
||||
@@ -1,9 +1,9 @@
|
||||
# トランザクションのタイプ
|
||||
|
||||
トランザクションのタイプ(`TransactionType`フィールド)は、トランザクションに関する最も基本的な情報です。トランザクションで、どういったタイプの操作を実行することが想定されているのかを示します。
|
||||
|
||||
すべてのトランザクションに、特定の共通フィールドが含まれています。
|
||||
|
||||
* [共通フィールド](transaction-common-fields.html)
|
||||
|
||||
# トランザクションのタイプ
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||||
|
||||
トランザクションのタイプ(`TransactionType`フィールド)は、トランザクションに関する最も基本的な情報です。トランザクションで、どういったタイプの操作を実行することが想定されているのかを示します。
|
||||
|
||||
すべてのトランザクションに、特定の共通フィールドが含まれています。
|
||||
|
||||
* [共通フィールド](transaction-common-fields.html)
|
||||
|
||||
トランザクションのタイプごとに、実行される操作のタイプに関連した追加のフィールドが含まれています。
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||||
@@ -1,55 +1,55 @@
|
||||
# TrustSet
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/SetTrust.cpp "Source")
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||||
|
||||
2つのアカウントをリンクするトラストラインを作成または変更します。
|
||||
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||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
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||||
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||||
```json
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||||
{
|
||||
"TransactionType": "TrustSet",
|
||||
"Account": "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Flags": 262144,
|
||||
"LastLedgerSequence": 8007750,
|
||||
"LimitAmount": {
|
||||
"currency": "USD",
|
||||
"issuer": "rsP3mgGb2tcYUrxiLFiHJiQXhsziegtwBc",
|
||||
"value": "100"
|
||||
},
|
||||
"Sequence": 12
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------------------|:----------|:------------------|:------------------|
|
||||
| `LimitAmount` | オブジェクト | Amount | 作成または変更するトラストラインを定義する[通貨額][]フォーマットのオブジェクト。 |
|
||||
| `LimitAmount`.`currency` | 文字列 | (Amount.currency) | このトラストラインが適用される通貨。3文字の[ISO 4217通貨コード](http://www.xe.com/iso4217.php)または[通貨フォーマット](currency-formats.html)に基づく160ビットの16進数値です。「XRP」は無効です。 |
|
||||
| `LimitAmount`.`value` | 文字列 | (Amount.value) | このトラストラインに設定される限度を表す引用符で囲んだ10進数値。 |
|
||||
| `LimitAmount`.`issuer` | 文字列 | (Amount.issuer) | 信頼したいアカウントのアドレス。 |
|
||||
| `QualityIn` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このトラストラインの受入額を、1,000,000,000単位当たりのこの数値の割合で評価。値`0`は、残高を額面価格で扱うことを示す省略表現です。 |
|
||||
| `QualityOut` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このトラストラインの払出額を、1,000,000,000単位当たりのこの数値の割合で評価。値`0`は、残高を額面価格で扱うことを示す省略表現です。 |
|
||||
|
||||
|
||||
## TrustSetのフラグ
|
||||
|
||||
TrustSetタイプのトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
|
||||
|
||||
| フラグ名 | 16進数値 | 10進数値 | 説明 |
|
||||
|:----------------|:-----------|:--------------|:------------------------------|
|
||||
| tfSetfAuth | 0x00010000 | 65536 | 他方の当事者がこのアカウントからのイシュアンスを保有することを承認します。([*asfRequireAuth* AccountSet フラグ](accountset.html#accountsetのフラグ)を使用しない場合は効果がありません。)設定を解除できません。 |
|
||||
| tfSetNoRipple | 0x00020000 | 131072 | 同一通貨の2つのトラストラインでこのフラグが設定されている場合、これらのトラストライン間でのripplingがブロックされます。(詳細は、[NoRipple](rippling.html)を参照してください。)[fix1578 Amendment][]が有効な場合、トランザクションにこのフラグが使用されていてもNoRippleを有効にできないときは、そのトランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。このAmendmentが有効ではない場合は、トラストラインでNoRippleを有効にできない場合でもトランザクションの結果が`tesSUCCESS`になることがあります(トランザクションで可能な他の変更を行います)。 |
|
||||
| tfClearNoRipple | 0x00040000 | 262144 | No-Ripplingフラグをクリアします。(詳細は、[NoRipple](rippling.html)を参照してください。) |
|
||||
| tfSetFreeze | 0x00100000 | 1048576 | トラストラインを[凍結](freezes.html)します。 |
|
||||
| tfClearFreeze | 0x00200000 | 2097152 | トラストラインを[凍結解除](freezes.html)します。 |
|
||||
|
||||
トラストラインのAuthフラグは、トラストラインがその所有者のXRP必要準備金に反映されるかどうかを左右しません。ただしAuthフラグを有効にすると、トラストラインがデフォルト状態になることがありません。承認されたトラストラインは削除できません。イシュアーは、トラストラインの限度と残高が0であっても、`tfSetfAuth`フラグだけを使用してトラストラインを事前承認できます。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
# TrustSet
|
||||
|
||||
[[ソース]<br>](https://github.com/ripple/rippled/blob/master/src/ripple/app/tx/impl/SetTrust.cpp "Source")
|
||||
|
||||
2つのアカウントをリンクするトラストラインを作成または変更します。
|
||||
|
||||
## {{currentpage.name}} JSONの例
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||||
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||||
```json
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||||
{
|
||||
"TransactionType": "TrustSet",
|
||||
"Account": "ra5nK24KXen9AHvsdFTKHSANinZseWnPcX",
|
||||
"Fee": "12",
|
||||
"Flags": 262144,
|
||||
"LastLedgerSequence": 8007750,
|
||||
"LimitAmount": {
|
||||
"currency": "USD",
|
||||
"issuer": "rsP3mgGb2tcYUrxiLFiHJiQXhsziegtwBc",
|
||||
"value": "100"
|
||||
},
|
||||
"Sequence": 12
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
{% include '_snippets/tx-fields-intro.md' %}
|
||||
<!--{# fix md highlighting_ #}-->
|
||||
|
||||
| フィールド | JSONの型 | [内部の型][] | 説明 |
|
||||
|:-------------------------|:----------|:------------------|:------------------|
|
||||
| `LimitAmount` | オブジェクト | Amount | 作成または変更するトラストラインを定義する[通貨額][]フォーマットのオブジェクト。 |
|
||||
| `LimitAmount`.`currency` | 文字列 | (Amount.currency) | このトラストラインが適用される通貨。3文字の[ISO 4217通貨コード](http://www.xe.com/iso4217.php)または[通貨フォーマット](currency-formats.html)に基づく160ビットの16進数値です。「XRP」は無効です。 |
|
||||
| `LimitAmount`.`value` | 文字列 | (Amount.value) | このトラストラインに設定される限度を表す引用符で囲んだ10進数値。 |
|
||||
| `LimitAmount`.`issuer` | 文字列 | (Amount.issuer) | 信頼したいアカウントのアドレス。 |
|
||||
| `QualityIn` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このトラストラインの受入額を、1,000,000,000単位当たりのこの数値の割合で評価。値`0`は、残高を額面価格で扱うことを示す省略表現です。 |
|
||||
| `QualityOut` | 数値 | UInt32 | _(省略可)_ このトラストラインの払出額を、1,000,000,000単位当たりのこの数値の割合で評価。値`0`は、残高を額面価格で扱うことを示す省略表現です。 |
|
||||
|
||||
|
||||
## TrustSetのフラグ
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|
||||
TrustSetタイプのトランザクションについては、[`Flags`フィールド](transaction-common-fields.html#flagsフィールド)で以下の値が追加でサポートされます。
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||||
| フラグ名 | 16進数値 | 10進数値 | 説明 |
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||||
|:----------------|:-----------|:--------------|:------------------------------|
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||||
| tfSetfAuth | 0x00010000 | 65536 | 他方の当事者がこのアカウントからのイシュアンスを保有することを承認します。([*asfRequireAuth* AccountSet フラグ](accountset.html#accountsetのフラグ)を使用しない場合は効果がありません。)設定を解除できません。 |
|
||||
| tfSetNoRipple | 0x00020000 | 131072 | 同一通貨の2つのトラストラインでこのフラグが設定されている場合、これらのトラストライン間でのripplingがブロックされます。(詳細は、[NoRipple](rippling.html)を参照してください。)[fix1578 Amendment][]が有効な場合、トランザクションにこのフラグが使用されていてもNoRippleを有効にできないときは、そのトランザクションは結果コード`tecNO_PERMISSION`で失敗します。このAmendmentが有効ではない場合は、トラストラインでNoRippleを有効にできない場合でもトランザクションの結果が`tesSUCCESS`になることがあります(トランザクションで可能な他の変更を行います)。 |
|
||||
| tfClearNoRipple | 0x00040000 | 262144 | No-Ripplingフラグをクリアします。(詳細は、[NoRipple](rippling.html)を参照してください。) |
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| tfSetFreeze | 0x00100000 | 1048576 | トラストラインを[凍結](freezes.html)します。 |
|
||||
| tfClearFreeze | 0x00200000 | 2097152 | トラストラインを[凍結解除](freezes.html)します。 |
|
||||
|
||||
トラストラインのAuthフラグは、トラストラインがその所有者のXRP必要準備金に反映されるかどうかを左右しません。ただしAuthフラグを有効にすると、トラストラインがデフォルト状態になることがありません。承認されたトラストラインは削除できません。イシュアーは、トラストラインの限度と残高が0であっても、`tfSetfAuth`フラグだけを使用してトラストラインを事前承認できます。
|
||||
|
||||
<!--{# common link defs #}-->
|
||||
{% include '_snippets/rippled-api-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/tx-type-links.md' %}
|
||||
{% include '_snippets/rippled_versions.md' %}
|
||||
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